【ITベンチャーおしゃれオフィス20選】株式会社デジタルガレージ

筆者: 編集部

特別企画「ITベンチャーおしゃれオフィス20選」、第7回目は「株式会社デジタルガレージ」にお邪魔してきました。同社は1995年の創業以来、日本初のコンビニ決済サービスの開発や、「価格.com」を運営するカカクコムの事業育成、「Twitter」の日本における立ち上げ支援などを通じて、インターネットの普及とともに事業を拡大してきました。まさに日本のインターネットの歴史を作ってきたとも言える会社です。
 
デジタルガレージは現在主に3つの事業を手がけています。1つ目は、有望なスタートアップ企業への投資と事業育成を目的とした事業。2つ目は、顧客企業を対象に商品やサービスのマーケティングやプロモーションを支援する事業。3つ目はインターネット上で決済サービスを提供する事業です。
 
また最近では、これらの事業のグローバル展開に力を入れています。サンフランシスコを拠点に世界各地のスタートアップの支援に取り組んでいるほか、マーケティング事業や決済事業は、アジアでの事業を拡大しています。
 
今回は、デジタルガレージで執行役員を務める枝洋樹氏に取材してきました。幅広い事業内容、オフィス、独自の社風などについてお話しいただきました。
 
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株式会社デジタルガレージ 執行役員 枝洋樹氏

密接に連携する3つの「セグメント」

――デジタルガレージさんは、大きく分けて3種類の事業を展開されていると聞きました。それぞれについて詳しく教えてください。
 
枝洋樹氏(以下:枝):現在展開している3事業(セグメント)についてそれぞれ説明しましょう。1つ目は「インキュペーション・テクノロジー・セグメント」。国内外のスタートアップ企業に対して事業の支援をしています。代表的な成功事例としては投資と並行して日本事業の立ち上げを支援したTwitterが挙げられます。また、Open Network Labでは、シリコンバレーの最先端のノウハウを提供することなどを通じて「世界に通用するプロダクトを作り上げる」スタートアップを育成しています。
 
2つ目は「マーケティング・テクノロジー・セグメント」です。事業において課題を抱える顧客企業に対して、情報通信技術を利用して最適な解を提案していく事業です。グループ企業の「カカクコム」が持つ購買行動データや、デジタルガレージが蓄積してきた決済データ、電通グループの持つ広告関連データなどを融合し、加工、分析することで顧客の抱える課題を解決する提案を続けています。
 
3つ目は「フィナンシャル・テクノロジー・セグメント」です、決済サービスをEC(Electronic Commerce:電子商取引)事業者に向けて提供しています。2012年には同業のベリトランス社が加わり、オンライン決済サービスの規模は国内最大級となりました。最近は積極的にアジアへの展開を進めています。
 
以上の3事業はそれぞれ密接に連携しており、顧客のみなさんには、それぞれの事業のサービスをセグメントに関わらずシームレスに提供しています。
 
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Open Network Space。Open Network Labから、スタートアップ企業にシリコンバレーの最先端のノウハウを伝える場となっている。
 

社員全員が一カ所に集まれる場所へ

――事業領域も広いですが、アジアへの展開を進めるなど、事業の展開地域も広いのですね。ところで、現在のオフィスに移転した経緯を教えてください。
 
枝:創業期の歴史を紐解くと、「デジタルガレージ」の前身は「フロムガレージ」という企業でした。名前の通り、代々木八幡駅前の小さな車庫(ガレージ)から始まったのです。2009年に移転するまでは、オフィスは創業期と変わらず富ヶ谷にありました。当時のオフィスは6階建てのビルを中心にしていましたが、事業が大きくなるにつれて拠点が散らばっていきました。
 
そこで代表である林が「社員全員が1カ所に集まれるようにしよう」と声を上げて、現在のオフィスに移転したのです。現在のオフィスが入っているビルにはデジタルガレージの本体はもちろん、価格.comや食べログを運営しているカカクコム、2012年にグループに加わったベリトランスなどのグループ企業も入っています。グループ企業が同じビルに入ることで、コミュニケーションの活性化や事業連携の効率化ができたと思います。
 
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代官山のデジタルゲートビル。デジタルガレージとグループ企業がこのビルに集まっている。
 
――移転後のオフィスの特徴を教えてください。
 
拠点を1カ所にまとめるだけでなく、オフィスの中に500人収容可能なスペースを作りました。デジタルガレージとその子会社に勤務する全社員が集まれる場所です。オフィスビルの9階にあり、普段はいくつもの会議室に分かれています。この会議室は壁が可動式になっており、この壁を動かすことで最大500人収容可能なスペースを確保できます。このスペースでは社内の全体会議や勉強会やパーティーなどのイベントを開催しています。多くの社員を一堂に集める機会を作ることで、コミュニケーションを取る機会が増えて、横の繋がりが強くなっていると思います。
 
9階の一部の会議室は、部屋ごとにテーマを決めて内装に変化を付けています。中には創業期の雰囲気を社員に伝えるような部屋も用意しています。創業の地にちなんだ「TOMIGAYA」という会議室で、この部屋では当時のオフィスにあった会議室で使っていた机と椅子を置いています。
 
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「TOMIGAYA」会議室。富ヶ谷オフィス時代から使用している机と椅子を置いてある。

「ファーストペンギンスピリット」

――デジタルガレージの文化、社風について教えてください
 
枝:デジタルガレージの文化として「ファーストペンギンスピリット」というものがあります。ペンギンは食料を求めて海へ飛び込みます。このとき、シャチなどの敵に対する危険を顧みず、真っ先に、自ら飛び込んでいくペンギンがファーストペンギンです。ファーストペンギンスピリットとは、失敗を恐れず、新しい挑戦に取り組む精神ですね。デジタルガレージではこの精神を大切にしています。
 
またデジタルガレージでは、クレド(企業の信条や行動指針を簡潔に示したもの)として5つのメッセージを掲げています。その1つに「OPENNESS-常識を疑え」があります。実は、オフィスのエントランスで「常識を疑え」というメッセージを表現しています。エントランス壁面のレンガをよく見てください。レンガは横に並べるのが“常識”だと思いますが、デジタルガレージのエントランスではその“常識”を疑って、あえて縦に並べているのです。
 
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エントランス。縦積みのレンガがクレドの1つである「常識を疑え」というメッセージを表現している。
 
――今後の事業ビジョンを教えてください
 
枝:今後3年間の中期計画のスローガンとして、「Open Innovation」を新しく掲げました。現在デジタルガレージでは3つの事業が柱になっていますが、オープン・イノベーションを再認識することで、既存の事業とも連携しながら、その枠だけにとらわれない第4の事業を立ち上げていこうということです。
 
デジタルガレージは「コンテクストカンパニー」を標榜しています。「コンテクスト」とは文脈とか背景という意味です。世の中に新たなコンテクストを作ることで、事業や価値創造の基盤ができます。最初は小さな基盤でも、コンテクストによって大きく育っていくものです。デジタルガレージは、これからもコンテクストカンパニーとして、世の中の役に立つ新たなサービスを提供していくことを目指しています。

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