【ITベンチャーおしゃれオフィス20選】ウォンテッドリー株式会社

筆者: 編集部

特別企画「ITベンチャーおしゃれオフィス20選」第10回、今回は「ウォンテッドリー株式会社」を訪問させていただきました。2010年9月創業の同社は、求職者と人材を求める企業を結び付けるSNS「Wantedly」を運営していることで有名です。
 
Wantedlyは「シゴトでココロオドル人を増やす」をテーマとしており、求職者が天職とも言える仕事に巡り会ったり、企業がまさしく求めていた求職者との運命的な出会いを果たせるような場になることを目指しているそうです。この記事を読んでくださっている方の中にも、Wantedlyのアカウントを取得して、いろいろな求人を見て回っているという人もいるかもしれません。
 
今回は、ウォンテッドリーのコーポレート・チームで広報を担当されている山本あずさ氏にお話しいただきました。社業のあるべき姿を投影させたオフィスづくりなど、面白い話を聞くことができました。
 
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ウォンテッドリー コーポレート・チーム 山本あずさ氏

求職者と企業の出会いを気軽にする機能を追加

――貴社は何と言ってもSNS「Wantedly」を運営されていることで有名ですが、Wantedlyではどのようなことを達成したいと考えてますか?
 
山本あずさ氏(以下:山本):Wantedlyは「シゴトでココロオドル人を増やす」ことを目指しています。「シゴトでココロオドル」とは例えば、求職者が自分に適した仕事をWantedlyで得て、いきいきと働くようになるなど、求職者だけでなく採用した企業にとっても良好な結果が出ることです。ほかにも、これから事業を大きくしたいと考えている企業が、求人をWantedlyに出したとき、これ以上ないくらい考え方が合う人を獲得できて、チームとしての仕事が楽しくなるという例もあるでしょう。このように、仕事に関係する人すべてがいきいきするということを実現できればと考えて事業を進めています。
 
この考え方は、従業員の仕事に対する考え方にも影響していると思います。弊社はWantedlyというSNSを開発して運営しているIT企業ですが、ほかのIT企業とは考え方が大きく異なるところがあります。普通のIT企業は、何か面倒なことを簡単にする、便利にするということを仕事にしていると思います。
 
一方、Wantedlyというサービスではすべてを簡単にする、便利にするということを考えているわけではありません。例えば、Wantedlyには求人を出している企業に「話を聞きに行く」ことを可能にする機能があります。普通の求人活動では、求職者と企業が最初に顔を合わせるのは採用面接の時だと思います。
 
しかし、いきなり採用面接から入るのでは企業も求職者もお互いをよく知ることができないと考えています。そこで、面接ではなくまず話を聞きに行くという機能を作りました。
 
企業にとっては、採用面接の前にただ話をするために時間を作ることは手間がかかって、面倒なことです。Wantedlyがただ求職者と企業を面倒なく簡単に結び付けることだけを考えるなら、会いに行くという機能を作ることはないでしょう。
 
しかし、「シゴトでココロオドル」人を増やすには、企業と求職者がお互い求めるものがピッタリ合うことが必要です。給料や福利厚生とった面だけでなく、仕事に対して同じ目標を持って一緒に努力していけるかどうかといった、求人票には現れない面でも考えが合うことが大切なのです。そのために、まずは企業に話を聞きに行くということを可能にできればと思いました。
 
Wantedlyを利用して、企業に話を聞きに行く、職場の雰囲気を感じるために企業に遊びに行くということが普通のことになれば、求職者にとっても企業にとっても、良い意味で新しい「文化」ができると思います。求職者にとっては、これまでにない新しい働き方を見付けるきっかけにもなると思っています。

古きよきものも大切にしつつ、らしさを演出

――Wantedlyで達成したい目標をオフィスのデザインに反映させているとお聞きしましたが、どのようなところに現れているのでしょうか?
 
山本:私たちが、仕事の探し方を変え、新しい文化を提案しているということを表現したいと思いました。ただし、単純に新しい文化を提案しているわけではなく、従来の良いものを活かしながら、新しいものを生み出すということを感じてもらいたいと考えました。
 
一般的なIT企業のオフィスは、シンプルな色遣いで金属素材などを取り入れたかっこいいものになっているのではないかと思います。こういうオフィスからは、先に説明した一般的なIT企業のお仕事、何か面倒なことを簡単にする、便利にするというイメージを感じられるのではないでしょうか。
 
弊社のオフィスは、ニューヨークにある美術館のようなイメージで作りました。ニューヨークの美術館には、アンティークの家具など「古き良き物」が置いてあり、古典的なデザインになっていることが多いと思います。新しいものだけが素晴らしいわけではなく、古くても良い物があるということを表現した空間デザインだと感じます。
 
弊社のオフィスも、どこかアンティークを感じるようなデザインにしています。例えば照明に現代アートの作品を使ってみたり、社名のロゴの看板なども、電球を使って古い雰囲気を出しています。オフィスの雰囲気は古典的でも、社業はIT産業というところに、従来の良い物から新しい物を生み出す会社というメッセージを表現できているのではないかと思っています。
 
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オフィスにはアンティークなデザインのソファーや、現代アート作品の照明器具を置いてある。
 
――もう1つ、オフィスについて聞かせてください。従業員にとっての働きやすさという点では、何か工夫したところはありますか?
 
山本:このオフィスには2015年の6月に移転してきたのですが、オフィスを作るときは「オンとオフの結合」を1つのテーマに掲げました。週末でもオフィスに遊びに来たくなるような環境、休日に仕事が残っているときに出勤したくなる環境を目指したのです。
 
休日に仕事をしなければならないとき、あえてオフィスに来て仕事をしたいと考える人はあまりいないと思います。普通、休日に仕事をするなら、自宅内の落ち着く場所や、近所のカフェなどで仕事をするでしょう。言い換えれば、リラックスできる場所、すぐに気分転換ができる場所を選ぶと思うのです。
 
そこで、リラックスできる場所、すぐに気分転換ができる場所など、居心地の良い場所をオフィスに用意すれば、休日でもオフィスで仕事をしたくなると考えました。オフィスの居心地がよくなれば、平日の業務にも集中して取り組め、作業がはかどると思います。
 
そこで、リラックスできる場所としてダイニング・キッチンなどを用意しました。執務スペースの奥には土足禁止の場所も作りました。社内にはソファーも置いてあり、ここで作業することもできます。ほかにも立ったまま作業できるデスクや、卓球台など、集中して作業に取り組める場所や気分転換に利用できる場所を用意しています。
 
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執務スペース。普通のデスクのほかに、立ったまま作業できるデスクを設置している。
 
従業員は、必要に応じて立って作業できる机やソファーに移動して作業しています。自分の席で作業しなければならないというルールはありません。社内のどこに移動しても、集中して業務に取り組めれば良いという考えです。
 
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床を傾斜のゆるい階段状にして、長いクッションを並べている。リラックスできそうな空間だ。
 
ただし、リモート・ワークは禁止しています。業務に関する質問をしたり、アイデアを交換したりといった従業員同士のコミュニケーションを大切にしているので、平日はオフィスで業務することとしています。だからこそ、オフィスを気分転換がしやすく、集中できる環境にするために工夫しています。

担当する業務を自分自身の課題ととらえる

――話題を変えさせて下さい。貴社では人材を採用するときに、どのようなことを大切にされていますか?
 
山本:簡単に言ってしまうと、ウォンテッドリーですでに働いている従業員のような人を選ぶようにしています。具体的に選ぶポイントを挙げると3つあります。1つ目は、何事に対してもしっかり自分の意見、目標を持っていて、目標を形にするまでとにかくやってみるという人です。
 
2つ目は何事にも挑戦して、成長したいという人です。挑戦を繰り返した数だけ達成感を得て、仕事のやりがいにつなげられる人とも言えます。新しいビジネスに挑戦するときは、挑戦の数だけ失敗するものだと思います。ウォンテッドリーという会社は、従業員が挑戦して失敗しても耐えられる環境を作っています。いくらでも挑戦して、成長したいと思っている人には働きやすい環境です。
 
3つ目はオーナーシップ(担当する業務を自分自身の課題ととらえ、責任感を持って取り組む姿勢)があって、誠実な人です。これが一番だと思います。ウォンテッドリーのメンバーは皆、とても仲が良いのですが、良いプロダクトを作るということについて議論しているときは、皆遠慮せずに、自分の意見をどんどん言っています。
 
オーナーシップがあり、業務やプロダクトについて自分の強い意見を持っていて、なおかつ相手の意見に対してまじめに向き合えるような人が良いですね。ウォンテッドリーでは、そういう人が活躍できると考えています。

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