【ITベンチャーおしゃれオフィス20選】クルーズ株式会社

筆者: 編集部

特別企画「ITベンチャーおしゃれオフィス20選」、第14回は、「クルーズ株式会社」にお邪魔してお話を伺いました。
 
クルーズは2001年創業の企業です。創業当初は受託開発やIT業界専門の人材紹介サービス、携帯電話向けのコンテンツ配信サービス、検索キーワードに連動した広告サービスなどを展開していました。
 
その後、携帯電話のブラウザ向けゲームの事業に進出し、大きく成長。現在はソーシャルゲームやネット通販を事業の柱としています。
 
今回は、クルーズでプライスレス担当執行役員を務める諸戸友氏に、現在の事業戦略から、働く環境に対するこだわり、今後の企業としての目標などについてお話しいただきました。
 
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クルーズ株式会社 プライスレス担当執行役員 諸戸友氏

ゲームとネット通販が事業の柱

――クルーズさんはゲームをたくさん提供しているというイメージがありますが、事業の全体像を説明していただけないでしょうか?
 
諸戸友氏(以下:諸戸):現在、弊社には柱となる事業が2本あります。1つは先ほどおっしゃった通りゲームです。当社はスマートフォン向けのソーシャルゲームの開発・運営を行っており、代表作は「エレメンタルストーリー」という弊社オリジナルのパズルRPGです。このゲームは先日、アップルのApp StoreでセールスランキングのTOP10入りを果たしました。とにかく明るい安村さんや、おかずクラブさん、ピスタチオさんなどを起用したTVCMをご覧になった方も多いかと思います。
 
もう1つ、スクウェア・エニックスさんと共同開発した「ファイナルファンタジーグランドマスターズ」が人気を博しています。現在提供しているゲーム・タイトルの中でも、最近はこの2作品が人気ですね。
 
ソーシャルゲーム事業には、2010年ごろMobageのプラットフォームオープン当初より参入しており、「アヴァロンの騎士」「神魔✕継承!ラグナブレイク」などのオリジナルタイトルや「HUNTER✕HUNTERバトルコレクション」といった版権タイトルを次々にリリースし、当時のMobageランキングTOP10の常連でした。
 
もう1つの柱がネット通販ですね。道端ジェシカさん出演のTVCMでおなじみの「SHOPLIST.com」という通販サイトを運営しています。このサイトではファストファッションブランドの衣料品を販売しています。
 
SHOPLIST.comは事業を始めてから約3年で、売り上げが100億円に迫るほど成長しました。「月刊ネット販売」の2015年10月号によると、SHOPLIST.comの売上高はファッション通販サイトでは第6位にランクインしています。

使いやすさにとことんこだわったオフィス

――皆さんが働くオフィスに対するこだわりについてお話しいただけないでしょうか?
 
諸戸:2つポイントがあります。1つは、「エンターテインメント」を感じられる楽しいオフィスということです。当社のオフィスコンセプトは『~PLAY the Water Planet ~「水の惑星=地球」を遊び尽くす。』です。“オモシロカッコイイ”プロダクトを世界に提供していきたい、というグローバルな遊び心を、オフィス全体で表現しています。人間の五感を刺激しクリエイティブな発想を促すように、細部まで“オモシロカッコイイ”こだわりを持って作り上げました。
 
現在のオフィスにはHAWAIIやAFRICA、上海など地球上のあらゆる国や地域をモチーフとしたエリアが広がっています。例えば雪と氷の世界をイメージした会議室「ALASKA」は氷のようなパネルやブロックを中心にデザインしました。このクールな空間に等身大のシロクマのオブジェがお出迎えしてくれるあたりが世界観や遊び心を大事にするクルーズらしさと言えるでしょう。
 
オフィスはプロダクトを作る場です。従業員がクリエイティブな刺激を受けて、最大のパフォーマンスを発揮して良いプロダクトを作れるように、働きやすい環境を追求した結果、今のオフィスがあるのです。後でお話ししますが、従業員が働く環境の整備には常に気を配っており、改善を続けています。
 
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雪と氷の世界をイメージした会議室「ALASKA」。企業の会議室とは思えない雰囲気。
 
もう1つのポイントは「使いやすさ」です。オフィスで使う什器の大きさや配置については時間をかけてじっくり考えました。例えばこの丸テーブルも、直径を決めるのに2日間もかけました。この会議室を使うたびにその時のことを思い出します。
 
まず、テーブル越しに人と人が向かい合って、遠くもなく近くもない、気持ちよく感じる距離を探すためにいろいろ考えました。何とか大きさを決めて、試しに使ってみたところ、「ちょっと近いな」となり、直径がもう20センチ大きいものにしたということもありました。
 
テーブルの周りに置く椅子の間隔にもこだわりました。座る人にとって、最も自由が利き、空間を効率良く使える間隔がどれくらいなのかいろいろ試しました。こうして決めた椅子の間隔は、みんなが守るべきガイドラインとしました。
 
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取材会場となった会議室。丸テーブルの直径や椅子を並べる間隔について熟考を重ねたという。
 
このような作業は手間も時間もかかるものですが、最初が肝心と思ってやりました。一旦決めてしまって、あとはガイドラインとしてしまえば、その後のレイアウト変更や増床の際もガイドライン通りに進めれば良いわけですから。
 
什器の使い心地にもこだわりました。この椅子も、目黒、中目黒周辺の家具店を回って、展示してあるすべての椅子に座ってみて、座り心地、座った時の感覚、背もたれが背中にフィットする感覚など、細かいところまでこだわって決めました。ほかの会議室で使っている椅子や、執務室で使っている椅子も同じようにして選びました。照明器具も、取り付ける位置の高さと明るさを徹底的に確認しました。
 
執務スペースで使っている机にもこだわりがあります。本来は8人掛けで使うものですが、弊社では6人掛けで使っています。隣に座る人との距離感を考えた結果です。
 
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執務スペース。8人向けの机を6人で使って、余裕を持たせている。
 
オフィスで使う什器だけでなく、従業員が使うPCも、使いやすさを重視して選んでいます。総務のメンバーが定期的に従業員にアンケートを取って、使い勝手や処理性能などについて調査して、PC環境を整えています。
 
PCで使うソフトウェアについても、最新のものが出たらすぐに試し、良ければ導入するということにしています。社長の「一番パフォーマンスの良い物を使え」という大号令のもと、働く環境の整備にはとにかく力を入れています。
 
「エンターテインメント」を感じさせる設備が奇抜に見えるので、どうしてもそこにばかり注目してしまうかもしれませんが、実は従業員にストレスを抱えずに仕事をしてもらいたいという考えがとても強く、オフィスの使いやすさ、居心地の良さ、そして働きやすさといった部分にとてもこだわっています。
 
――居心地が良い環境で働いてもらいたいというこだわりの背景にはどのような事情があるのでしょうか?
 
諸戸:居心地が良い環境で働いてほしいという考えは、創業時から変わらないものです。これは、社長と従業員のコミュニケーションという側面があります。従業員がまだ10~20人だったころは、従業員全員の顔をすぐに見ることができました。例えば、夜遅くにオフィスを見渡すと、残業で疲れている従業員の様子は顔を見るだけですぐに分かりましたし、その様子を見て声をかけるということも簡単でした。
 
しかし、従業員数が400人、500人と増えていくと、一人ひとりの様子を細かく観察することはできなくなります。そこで社長からの「居心地が良い所で働いてほしい」というメッセージとして、従業員の働きやすさにこだわったオフィス環境を提供しているのです。社長からのメッセージの一環として、夜10時以降の残業を禁ずる「残れまテン」という制度を作ったりもしています。
 
本来は社長から社員一人ひとりに直接メッセージを伝えたいところですが、会社が大きくなって、それが難しくなったので、社長の思いをオフィス環境や人事制度などの形にして従業員に提供しています。
 
居心地がいい環境で働いてほしいという思いは、社員が少ない頃から変わりません。会社の規模が大きくなるなど、環境の変化に合わせて、伝え方を変えているというところです。

世界で通用するような会社に

――最後に、今後はどのように事業を進めていきたいですか?
 
諸戸:長期的な話をさせていただくと、アップルやグーグルのような、特定の分野において世界を代表するような会社にしていきたいという思いがあります。現状を見ると、ソーシャルゲーム事業は日本国内で上位10社に入りそうなところまで大きくなりました。より事業を成長させて、国内でナンバーワンの企業になれれば世界に通用すると思っています。ゲーム事業に関しては、国内ナンバーワンになることが中期的な目標となるでしょう。
 
ネット通販事業では、ありとあらゆるファストファッションアイテムを取り揃え、ファッション分野で当たり前に使われる、「世の中のインフラ」となるようなサービスを目指しています。顧客のニーズや心理は多岐にわたり、時代の流れと共に変化していく。その変化に柔軟に対応し、SHOPLIST.comも変化させていくことが重要です。顧客がどのようなことを考えているのか、どのように感じているのかを徹底的に分析して、常に改善していきたいと思っています。
 
それから、新規事業の創出も非常に重要です。冒頭でお話しした通り、現在のところ弊社の事業の柱はゲームとWeb通販の2つですが、3つ目、4つ目の柱となる事業を作っていく必要があると考えています。

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