アイレット株式会社|【2017年版】おしゃれオフィス20選

筆者: 編集部

『2017年おしゃれオフィス20選』、第8弾はアイレット株式会社です。まだ「クラウド」という言葉が知られていない頃からクラウドビジネスを始め、現在は新しいビジネスの領域にもチャレンジをしています。「海外の老舗のホテル」をコンセプトに、顧客との信頼関係をオフィスで表現できるようこだわったお話などを伺いました。

お客様に代わって24時間365日サーバーを見守る

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●LIFE STYLE代表 永田(以下永田)
本日は取材にご協力頂きましてまことにありがとうございます。まず御社の事業についてご紹介下さい。
 
○アイレット 執行役員 後藤和貴 様(以下後藤)
弊社は2003年創業で、最初の6、7年は受託開発やシステム開発の会社として成長してきました。それからしばらく開発事業を続けていましたが、社員がまだ二十数名の7年程前に、Amazonが提供するパブリッククラウドサービスAWS(Amazon Web Services)を始めたので、AWSを利用したいお客様をサポートする事業『cloudpack』をスタートさせました。『cloudpack』はAWSクラウドを利用する際に発生する様々な課題を解決するサービスをパッケージ化し、お客様は自社のビジネスに集中していただけるようトータルでサポートするサービスです。単にクラウドを使ったシステム構築だけでなく、絶対にサーバーがダウンしないよう、24時間365日お客様の代わりに有人で監視を行います。このビジネスをスタートしてから事業が急速に成長し、現在は社員数が約170名になりました。

老舗ホテルの『おもてなし感』を目指した、虎ノ門ヒルズの新オフィス

●永田
現在は虎ノ門ヒルズにオフィスがありますが、その前はどんなオフィスだったのでしょうか。
 
○後藤
以前は芝浦のマンションをいくつか転々としていたのですが、メンバーが増えるにつれ段々席が足りなくなってきたので、商業施設のようなビルに入りました。場所は、港区でも端っこの、海の方。ちょうどその頃から新卒採用を検討していたこともあり、役員会で「採用活動でよい人材を集めるなら、場所って大事なんじゃないか。オフィスにもこだわりが必要なんじゃないか」という声が出たんですよね。それで色々なオフィスを調べてみよう、というタイミングで、虎ノ門ヒルズができて声をかけて頂いたんです。賃料は想定よりも高かったのですが、チャレンジしてみようということになり、虎ノ門ヒルズに移転してきました。2014年の8月のことです。
 
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●永田
オープンとほぼ同時ですね。今までのマンションの一室や賃貸オフィスから、注目度の高い虎ノ門ヒルズに移転する時、デザイン等色々こだわられたのではないですか?
 
○後藤
そうですね。以前はそんなに内装もこだわっていなくて、「事務所の割にはミーティングスペースがきれい」という程度だったので、オフィスの内装をしっかりデザインするという意味では今回が初めてでした。素人同然だったので、社内や社外の専門家の方々と色々話し合ってコンセプトを考えたのですが、そこで出た意見が、「私たちは順調に大きくなってきているが、まだ弊社を知らない方々から見ると信頼感が足りていないんじゃないか」というものでした。私たちは「単に物を売る」のではなく、「お客様のサーバーを預かって24時間お客様の代わりに見守る」「何か問題が起きた時に、お客様サイドの目線に立って解決をする」ということを創業以来ずっと徹底してきています。そんな想いをきちんと表現できるオフィスにしたいな、と色々話し合った時にキーワードとして上がったのが『海外の老舗ホテル』でした。海外の老舗ホテルと言えば、エントランスからして安心感があるし、ゆったりしたソファーが置いてあるイメージでなんとなく来訪者は居心地がよい。なので、イメージにあわせてソファーもしつらえたり、机も作ってもらったりと、インテリアや家具にもずいぶんと凝っているんですよ。

タバコ好きの社員のために、ホテルらしく『シガーバー』を

●永田
老舗ホテルのおもてなし感をイメージされたのですね。社員向けにオフィスの特長は何かありますか? ガラッと変わったことで社員の反応はいかがだったでしょうか。
 
○後藤
最初は社内から「会社のお金を使って、こんな分不相応なオフィスを作るとは何ごとか!」という雰囲気も少しあって、圧力を感じていましたね。今は慣れてきて「こんな場所で働いているんだ」というのを家族にも伝えやすくなったりして、みんな喜んでいると思います。社員のための工夫としては、創業メンバーに喫煙者が多いので、是非タバコ部屋を作りたいという意見がありまして。でも、老舗のホテルと言ったら単なる喫煙所じゃなく、シガーバーだよね、と。私たちのイメージを基に色々コンペをした結果、お願いすることになった建築士さんがたまたま、虎ノ門ヒルズのイベント経験などが有る方だったので、縁の不思議さを感じましたね。一方で、弊社は様々なお客様のデータを取り扱っているので、セキュリティ面の強化は絶対です。「ここから中はキーがないと入れない」というような制約もあります。そんな雰囲気を醸し出すために、専門用語で言うファイアウォール、防火壁っぽい壁の部屋もありますね。色々と凝ったお陰か、最近は来訪者も増えて、4つある打ち合わせスペースがいつも満室になっています。
 
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スキルそのものより、カルチャーフィット重視の採用基準

●永田
それでは次に採用に関してお聞かせ下さい。7年前には30人以下だった御社が現在では170人を超える勢いですが、相当なペースで採用活動をしてこられたと思います。どういう基準があるのでしょうか?
 
○後藤
一言で言うと「優秀な人に入って来て欲しい」と思っています。と言ってもそれは、必ずしもスキルという意味ではありません。もちろんスキルも大切ですが、それより最近こだわっているのはカルチャーフィットというか、『会社との相性』です。最新のスキルを持っていたとしても年に何十という新しい機能が出てくるので、使い方も必要とされるスキルもどんどん変わってしまうんです。なので、技術的なスキルよりも人間性を重視しています。弊社は今まで組織が階層構造にならないようにこだわってきたので、そういったフラットな、ベンチャースタイルに合う人が理想ですね。また、弊社のポリシーとして『お客様サイドに立って考える』ということを大切にしているので、そこに共感できるかどうかも重要視しています。あとは、『接客スキル』や『コミュニケーションスキル』も重視していますね。社員の7割がエンジニアですが、エンジニアだからと言って技術力が高ければOKではありません。いかにお客様の課題を解決出来るか、お客様の立場に立って考えられるか。そういったスタンスがアイレットの文化でもあるので、採用基準にも反映しています。

社内カルチャーを共有するために「声が届く」「よく見える」空間づくり

●永田
社員数が増えて来ると横のつながりが難しくなってきますが、その辺り注意されていることはありますか?

○後藤
今は社内全体がチャットツールでつながっているので、簡単な社内告知などはそのツールを使って全社で共有しています。今は、名古屋や大阪にもオフィスができて物理的に離れてしまいましたが、極力「階も部屋も分けずに、同じ空間で働けるようにしたい」とこだわってきました。社長や役員も含めて、同じサイズのテーブルで、同じ椅子。全社員が同じ環境で、「声が届く」と言いますか、それぞれの雰囲気が感じられる空間にしています。エンジニアなどはリモートワークを認めている会社もあると思いますが、弊社は新しく入ってきた人に対してリモートワークを推奨していません。チームワークで良い仕事をするためにメンバーの息づかいを感じるというか、例えば「なんか機嫌良いな」「今日は疲れていそうだな」という雰囲気を感じながら仕事をしてほしいな、と考えています。
 
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●永田
リモートワークも2、3年主流になりつつありましたけど、Googleはじめ、「一箇所に集まって顔を合わせてコミュニケーションしっかり取りながら、プロジェクトを進めていった方がすごく効率的で早いし、クリエイティブなものが生まれやすい」と原点回帰している企業さんが多いですよね。
 
○後藤
本当にそうですね。『仕事』として整然とやってしまうと、何か冷たい感じになってしまいますよね。なので、大阪・名古屋支社を設立したときも、支社の最初のメンバーは東京でしばらく研修をしていました。当初は3ヶ月の予定が、結果的には一年以上東京オフィスで勤務しました。そこまで一緒に過ごしてやっと、私の言葉で言うと『アイレット人』と言っているんですが、アイレットの文化を身にまとい、アイレットの人間としてどこに出しても恥ずかしくない仲間になれるのだと思っています。歴史も浅く「うちはこういう会社です!」という明確な部分が少ないからこそ、風土とか文化面だけはおさえておきたいな、と。なので、入社の際の面接でも文化面がマッチするか、というのが大事になってくるのです。組織づくりとしては、ビジネスの変化が激しいので「どんな機能ごとにチームを分けたら良いのか」「何人くらいがベストか」ということは常に試行錯誤しています。

仕事で成果を出した時の報酬は「給与」と「やりたい仕事ができること」

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●永田
なるほど。そういった試行錯誤を繰り返していると、「人」に対しての意識がとても強くなりますよね。
 
○後藤
「せっかく入社した人には辞めてほしくない」ですから、どうしたら最高の現場になるか、ということを常に考えています。仕事で成功したときの報酬も、人によってはお金かもしれないし、他の人は「やりたい仕事ができる権利」かもしれません。この二つをバランス良く提供したいと考えています。若い人たちやリーダー層がどんどん成長しなければ会社の成長は難しいので、色々なチャレンジができる会社にしていきたい。もちろんチャレンジの結果、うまくいかないことも出てくるでしょうから、そういう時は私たちのような役職の人間がしっかりとフォローする体制を整えていこうとしています。

クラウドのみならず、新ビジネスでもバリューを出すことを目指す

●永田
チャレンジしやすい風土が出来上がっているのですね。それでは最後に、今後のビジョンをお聞かせください。
 
○後藤
まず一つは、クラウドの事業がまだまだ伸びているので、以前からあるシステム開発やデザインなどと融合した、独自のクラウドサービスを提供していきたいと考えています。また、IoTや映像配信なども、今後力を入れていきたいですね。もう一つは、2月にKDDIグループに入ったことによって、彼らの持っている通信の技術と我々の持っているIoTのビジネスを実装していく方向になりつつあります。今後はクラウドだけではなくて、KDDIが持っているリソースを活用しながら、新しいサービスを展開したいと色々計画を練っているところです。弊社は今、AWSのパートナー制度の中でも世界トップクラスの『AWSプレミアコンサルティングパートナー』に5年連続で認定されていますし、将来的にはグローバル展開を目指すということもありえますね。とにかく、今ある仕事を地道にこなしていきながら、新しいビジネス領域でバリューを出せるように頑張っていきたいなと思っています。
 
●永田
VRの世界に広がることもあるでしょうから、そんな時はぜひ宜しくお願いいたします。本日はありがとうございました。
 
ー後藤様 貴重なお話を誠にありがとうございましたー
 

取材協力:アイレット株式会社 執行役員 後藤和貴 様

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