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2017.05.29

株式会社DMM.com × チームラボアーキテクツ|【2017年版】おしゃれオフィス20選|編集部

 
『2017年おしゃれオフィス20選』の18弾は、「株式会社DMM.com」です。ビートたけしさんとロボットの対話や、FX、英会話など幅広い分野のCMが話題となっていますが、2017年5月現在、提供しているサービス数はなんと40にもなります。
 
チームラボと合同で作ったばかりの新オフィスのお話を中心に、今回は急成長を支える採用の仕組みなどを、「DMM.com」と「チームラボ」の方々に伺いました。
 

話題のDMMの新オフィスは、お台場の「DMMPLANETS」に続くチームラボとのコラボ事業

●LIFE STYLE代表 永田(以下永田)
今回は弊社の取材にご協力頂きまして、ありがとうございます。初めに御社の事業についてお聞かせ下さい。
 
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○DMM.com取締役・チーフクリエイティブオフィサー 野本巧様(以下野本)
僕は会社の事業のことはあんまりよくわかってないので、わかってる人を呼んできます。
 
○DMM.comグループ人事本部部長 沼野井伸拡様(以下沼野井)
弊社は元々、会長の亀山が1980年代に金沢にオープンしたレンタルビデオショップから始まっています。その後、R18のコンテンツ事業を経て現在では40のサービスを展開しています。サービス内容も動画配信からオンラインレンタル、ゲーム、太陽光発電やFX、オンライン英会話、さらにものづくり施設「DMM.make AKIBA」など様々です。また最近ではアフリカと日本の架け橋となる新規事業も始まり、今後5年間で100億円をアフリカに事業投資予定です。

  
●永田
最近御社の様々なサービスのCMを見かけますが、40サービスとは!今回お話を伺いたいのは、チームラボさんとのコラボとも言える新オフィスについてです。こちらのきっかけは何だったのでしょうか?

 
○野本
きっかけは、昨年夏にチームラボと一緒にやった「お台場みんなの夢大陸2016」内での『DMMPLANETS』です。昨年の3月21日にチームラボのメンバーとDMMPLANETSのキックオフをしたのですが、その10日後に亀山から「新オフィスはお前で」と言われて、「全権で普通じゃないものでも良ければ」と答えて、「ま、いいよ。」で決まりました。当時はDMMPLANETSの形態も一切決まっていなくて、僕の頭の中はDMMPLANETS一色で、段々方向性が見えてくるとその延長線上にデジタルアートに取り囲まれたオフィスが浮かんできたんですよね。

 
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●永田
みんなで色々ブレストしながら。
 
○野本
そう。僕の中で「こんなことやりたい」っていうイメージがあったので、1時間くらいバーっとしゃべって河田さんにプランを伝えたんです。その一週間後に河田さんから猪子さんは動物が良いと思うと言っていることを聞いたんですね。アートの動物が案内してくれてライトや調光もその動物がやってくれたり、鳥が集まってトイレまで案内してくれたり。僕も面白いと思ったのでDMMPLANETSの後にそのホテルを一緒にやろうって話をしてたんです。「それはホテルでやるプランだよね」と言ったら「野本さんだったらもうなんでもやってもらっていいよ!」と言うので、「じゃ、それでいこう!」って感じでしたね。

 

二人の天才的なアイデアに+αを添えて形にしていく、建築家河田さんの存在

●永田
へえ!ではもともとはホテルに考えられていたプランだったんですね。様々な斬新なアイデアを具体的な形に落とし込むのが河田さんの役割だったと思いますが、そのアイデアを聞いて、どんな風にこのオフィスを作ろうと考えられたのですか?
 
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○チームラボアーキテクツ代表 河田将吾様(以下河田)
様々な案を主体的に考え出してくれますが、僕は職能的に建築家なので、要望を聞いてそれを整理して、どこかで線引きをして、形にしていくという作業ですね。野本さんが言われていることと、猪子さんが考えられていることって一見共通項がないように見えますが、実はよく聞くとたくさんあるんですよ。ただその中でも「これは絶対やりたい」「これは許せない」という想いをお互いに持っているんです。皆少しずつ偏っていてそれぞれに素晴らしいものを持っているので、それらをかけ合わせて、感動や衝撃を与えられるものにしていく作業を僕は結構淡々とやっています。
 
○野本
例えば、壁一つとっても僕は自然光が好きなんで、あまり壁を作りたくない。一方猪子さんは「全面LEDの壁でモニターになるようにしたい」と。希望がまるで正反対。そこで色々研究したんですよ。「半分だけ光が入るハーフLEDはどうだろう」「透過型のディスプレイは?」って。お互い河田さんに希望を伝えているので、僕と猪子さんが会う時は、ほとんどオフィスの話はしなかったですね。

 
●永田
まさに河田さんがキーマンとなって、それぞれの要望を聞いた上でベストの提案をしてくださったんですね。セミナースペースのデザインは、どんなイメージで作られたのですか?
 
○河田
どこの国のどんな建物でも基本的に「窓」ってありますよね。窓があることって合理的だから。でも、そういった「経済的合理性で作られているものって面白くないし、そういうものをなくして、自分が描きたい世界観を完全に作り上げたい」というのが猪子さんの希望でした。一方で本当に窓をなくしてしまうと、外との接点がないとか光が入ってこなかったりして、環境が良くなくなってしまいますよね。そこのギリギリの「接点」をどう作るか。あまり窓を感じないようにしながら、光を入れる」という方法を考えていた時に、この曲線に行き着きました。
 
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●永田
これだけオフィス内に緑が敷き詰められているって、とっても管理が大変で、普通は諦めて造花にすると思うんです。でも、本物のグリーンを使っているんですよね。
 
○野本
猪子さんが「グリーンをふんだんに使いたい」という要望があり、最初から僕も「やるなら全部本物でいこう!」と。業者さんは保証ができないと言ってましたが「たぶん大丈夫だと思います」とのことだったので可能性にかけてやってみることにしました。その後も猪子さんは「エントランスを全面緑化したい」と、僕は「透過型ディスプレイで滝を作りたい」などいろいろ試行錯誤しましたね。
 

目指したのは、規模が大きくなってもコミュニケーションが自然と生まれる「気持ちの良い」空間作り

●永田
オフィスの場合はクリエイティブな発想と、実際に「働く、働きやすい」という実務面のそれぞれの満足度が重要になってくると思いますが、そのあたりにはどんなこだわりがありますか?
 
○河田
今まで色々なオフィスを見てきましたが、100人くらいまでは意識の共有も難しくないですが、1000人くらいになると、モチベーションの格差やコミュニケーション不全だったり色々起きてくるんですよ。会社が大きくなるということは以前より優秀な人も増えているはずなのに、なぜか人数が少なかった頃よりも消極的になってしまっていたり、本来優秀な人が機能しなくなっていたり。こういった負の状況が防げるオフィス空間にしたいな、と考えたんです。立場に関わらず自由に意見が言えたり、部署に関係なくコミュニケーションが取れるようになる空間というか。すごく極端なことを言うと、自動販売機が置いてあるところや、コーヒーを飲むスペースって上司も部下もいて、気まずいけど暇だから話しちゃううちに本当にコミュニケーションが取れるようになってくるわけですよね。さらにそこに良いデザインが加われば、気持ちが良くなってもっと話が楽しくなるんじゃないかと。そんな風に、「気持ちよく人が出会って、話せるような空間をどう作っていくか」というのを考えながらオフィスを作っていきました。
 
●永田
基本的には、接点か何かしら起き得るような空間になっていて、それがさらに気持ち良い場所であるっていうことで、コミュニケーションの質自体も高められるような空間の設計をされているっていうことなんですね。新オフィスで変わったこと、伝えたいことは、どんなことでしょうか。
 
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○沼野井
日本では似たようなオフィスがないのでまず斬新さが際立つと思うんです。DMMはR18コンテンツを扱っている以上、外の印象と中の実態がかなりかけ離れている会社だと思っています。僕は4年前にDMMにジョインしてるんですけど、やっぱりDMMのイメージって必ずしもプラスだけではありません。だからこそ、「どういう従業員がどういう環境で働いているか」というのは見てもらいたいですし、商談スペースやフリースペースになっている24階での会社説明会や勉強会を通して、DMMという会社を「サービス」という観点以外で知ってもらえたらな、と。実際、イベントなどで一度訪問をしたことがある方から、「ここでイベントを共同で行いたい」というお申し込みがすごく多いんですよ。

 
○野本
あとよく色々な人に驚かれるんですけど、このメインフロア、ここはゲストが来る部屋で社員も一番集まる場所なんですけど、ここにオーナーの亀山もいて、会社の偉い人も普通にいるんです。ガラス張りになっているから、ゲストの方からも見えるんですよ。一般的な大きな会社のように、奥に引っ込んでしまうとコミュニケーションが全然取れなくなって距離ができちゃいますから。垣根をつくらないということは創業当初から意識していますね。
 

採用の際に重視している「DMMらしさ」「伸びしろの見極め方」

●永田
今はスタートアップ時のベンチャーのように人数が増えていらっしゃると思うので、採用についてお聞かせください。「新しいことに興味があってチャレンジできる人」ってたくさんいると思うんですけど、そこを実務として結果を出せる人をどうやって面接で見極めていますか?
 
○野本
う〜ん、なんだろう。今重視しているのは「誠実そうな人」のような気がします。見た目が不良っぽいとか、外見的なことではなく。会話をしていて「ああ、この人は本当に心からそう思って言っているんだな」とこちらが素直に感じられる、そういう部分を大切にしています。

 
●永田
本質的なところに関して「誠実そう」ということですね。誰かに対して誠実そうだったり、ニコニコしているっていうのではなく、芯を持って本当に情熱を捧げられる人かどうか。
 
○野本
そうですね。「ここに関してはどう思っているの?」って聞いた時に、「分からないです」と言えることも含めて。本当は知識がなくて知らないことでも、アドリブで感じを出してこなすことってできると思うんですけど、それってこちら側もなんとなく経験で、「今、なんとなくごまかしたな」っていうのは気付くんです。そういうことをされると誠実じゃないな、と感じますね。今は仮に50点だとしても、誠実さや真面目さがあれば十分伸び代があると思います。

 
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○沼野井
弊社は事業ごとに採用の決済権が分かれているので採用基準は複数ありますが、共通項目があるとすれば「自主性がすごく高い従業員」が多いですね。常に自分達で「もっと良いものにしよう」と改善しながらやっていく人が多い会社なので、採用の段階でも指示待ちの方よりも、自分で動いていける方を採用しています。他にも、「柔軟性がある」とか、「視点が多面的」「実行力がある」といった共通項目はあると思います。
 
●永田
その辺り、限られた面接時間の中でどうやって見極めていますか?
 
○沼野井
短い面接では、どの企業の面接官もフォーマットみたいに似たようなことを聞くと思うんですけど、あえてその状況の中で、その人がやってきた活動、能力が反映されているような活動内容にフォーカスをして、掘り下げていくことを重視しています。志望動機とか聞いても、それは単に本人が「これが良い」と考えているものなので良し悪しは分からないと思っています。
 

オタクからキラキラまで。「いないタイプがいない」のがDMMらしさ

●永田
そうやって採用された御社の社員の方々ってどんな雰囲気なんですか。
 
○沼野井
本当にいろんな雰囲気ですね。弊社はサブカルチャーに関わるような事業もありますのでオタク気質な方も多くいますし、漫画やアニメが好きっていう人もいれば、コスプレイヤーとして活動する方もいますし。一方で、正反対の雰囲気のキラキラしたタイプも多いんですよ。企業って似たようなタイプを採るような傾向があるのですが、我々や亀山は、それがある種同じタイプ、いわゆるイエスマンを生んでしまうんじゃないかと考えているので、あえて多種多様な人材を集めるように努力をしています。なので「いないタイプがいない」というのがDMMの特徴と言えると思います。
 

これから力を入れたいのは、若い才能の発掘と若年層の雇用の改革

●永田
それでは最後に、今後の事業展開についてお聞かせください。
 
○野本
会社のビジョンで言うと、若い人やこれから生まれるであろうビジネスに投資をしていきたいですね。キーワードとしては、「今はまだ市場ができていなくて、今後開拓されていきそうなもの」。そういったエネルギーを持った若い人といかにして出会えるかが重要なので、オフィスが一つのきっかけになれば嬉しいです。「あそこのオフィス、すごく面白いみたいだよ。こんなプラン、もしかしたらDMMだったらやらせてくれるかも」と思ってくれるような。お金と時間をかけてこういうオフィスにするって、普通の感覚で言えば無駄なことという批判的な意見もあると思うんです。それを血縁者でもない僕に全権を与えてくれる会社なので、誰にでもチャンスはあるんです。ビジネスでもこういう可能性があると思ってくれると良いですよね。
 
●永田
今後、5年間でアフリカに100億投資予定と伺いましたが、他にもそのような社会的な活動も計画されていますか?
 
○沼野井
弊社では、「DMMアカデミー」という若年層に対しての育成をする取り組みをスタートしています。国会でも「成人引き下げ」が協議されていますが、じゃあ「18歳の労働環境とか、雇用状況ってどうなんだろう」って見たときに、彼ら・彼女らって入社時に既に大卒とは違う待遇で雇用されている実態があるんですね。その後のキャリアプランも同様で、入社から能力や結果の判断ではなく、早い段階で学歴上の天井にぶつかってしまうケースが多く、我々はそこに疑問を感じています。商材にもよりますが特にインターネットのサービスって、10代20代が利用して大きくしていくことが多いので、若年層、10代の雇用ってすごく大事になるんですよ。今後は他の企業様とコラボして大々的なイベントを開き、若い人たちに「学校の就職課やハローワークの情報だけが自分たちの選択肢ではない、社会って広いんだよ」ということを見せてあげたいと思っています。10代でも才能がある人は多くいますからね。
 
●永田
それは非常に社会的意義のある、大切な取り組みですね。応援しています。本日はありがとうございました。
 
ー野本様 河田様 沼野井様 貴重なお話を誠にありがとうございましたー
 

取材協力:
株式会社DMM.com 取締役・チーフクリエイティブオフィサー 野本巧 様
DMM.comグループ 人事本部部長 沼野井伸拡 様
チームラボアーキテクツ代表 河田将吾 様

 

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