VRでスポーツの体験は変わる!観客と選手の視点から見たVR活用法

筆者:手島 理志

VRが様々な業界に使われている昨今、一見縁遠いように思えるスポーツの世界でも活用されていることをご存知でしょうか。今回は、幅広い可能性を持ったVRがスポーツの世界でどのように使われているのかを紹介します。

各業界でのVRの使い方

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VRは「表面上は現実ではないが、その本質的な部分では現実」という体験で人間の脳を錯覚させることができます。まるで実際にその体験をしているかのような没入感があり、またどんな状況の体験も繰り返し行えるという再現性もあるため、さまざまな業界で用いられています。
 
ゲームやアトラクションといったエンターテインメントはもちろんのこと、教育や医療といった分野でもトレーニングやサポートのためにVRが活用されており、効果を発揮しています。今回紹介するスポーツ業界でのVR活用法は、主に観客としてスポーツをVRで楽しむものと、プレイヤーとしてVRをトレーニングなどに活用するものになります。

スポーツ業界のVR活用法

 
スポーツ業界では大きく分けて観客とプレイヤーの2つのVR活用法があります。以下より紹介します。
 

観客としてのスポーツVR

スポーツ観戦は老若男女関係なく愛される娯楽です。会場まで直接足を運び楽しむこともあれば、テレビやインターネットで配信されるものを見る人も多いでしょう。日本でも野球やサッカーといった多くのスポーツにはたくさんのファンがおり、プレイする人たちと同じくらい熱狂しています。
 
そんな中、VRの没入感の効果を発揮し、スポーツの風景を観戦する例が非常に増えています。まるで本当にその場にいるかのような感覚で、360度好きなところを見回すことのできるVRでのスポーツ観戦に特化した動画配信プラットフォームをいくつか紹介します。
 
【NextVR】

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アメリカの「NextVR」は世界的に注目されているスポーツストリーミング配信のプラットフォームです。NBAやゴルフの全米オープンの様子などをVRで見ることができます。独自の撮影機器を使い、よりハイクオリティなVR動画の配信に努めています。ソフトバンクなどから8000万ドルの出資金を得ており、今後さらにVRでのスポーツ配信を引っ張っていく存在だと言えるでしょう。
 
 
【J SPORTS VR】
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日本のスポーツ動画を配信している「J SPORTS」もVR動画の配信を行っており、「J SPORTS VR」はアプリで無料体験することのできる動画配信のプラットフォームです。VRの企画・制作を行っている株式会社VRizeがコンテンツの制作を行っており、高画質なVR動画を楽しむことができます。またVR空間の中で巨大スクリーンで観戦するといったソーシャル機能の実装も開始されており、スタジアムなどで他の人と一緒に応援している感覚も味わえるようになっています。
 
 
またVR動画も配信している動画配信プラットフォームのDMM.comではVRで見るプロレスが配信されていたり、同じくSAMSUNG VRでは多数のメジャーリーグのVR動画が配信されているなど、スポーツをVRで見ることは徐々に一般化しつつあります。
 
いつもなら見ることのできない場所を見れたり、非常に近い場所から見ることができるのもVR動画でのスポーツ観戦のメリットです。臨場感と没入感があるVRでのスポーツ観戦は今後さらにメジャーになっていくことでしょう。

プレイヤーとしてのスポーツVR

観客が観戦するためだけでなく、プレイヤーがツールとしてVRを扱う事例も増えてきています。特にトレーニングでは設定によって難易度や環境を変えることができ、繰り返し練習することができるVRを積極的に導入しているところもあります。
 

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東北楽天ゴールデンイーグルス・今江敏晃選手のトレーニング風景

 
こちらはプロ野球選手が実際にVRでのトレーニングを行っている様子です。メニューで投手・球速・球種・コースを選択すると、設定した球がマウンドから飛んでくるのでそれに合わせてタイミングを計ることができます。VRを体験した選手は、苦手なコースの練習につ得ることはもちろん、自分が以前三振した球を繰り返し練習することで精神的にも落ち着いて試合に望むことができると語ります。
 
また本物の球場と違い大きなスペースを必要としないため、遠征先などにも持っていくことができ、気軽に練習することができることもメリットとして挙げられています。
 

 
野球以外にも、アメリカンフットボールやスキー、ゴルフなどでVRを用いたトレーニングが行われています。没入感があるのでさまざまな状況をシミュレートすることが容易で、動画で試合を振り返るよりも具体的に課題点などが掴みやすくなるとのことです。

まとめ

 
このようにスポーツの分野においてもVRは活用されています。VRでの観戦はもちろん、その没入感を活用してトレーニングにも効果を発揮しています。スポーツのしわいのVRライブストリーミングも積極的に行われ始めているので、家から出ることなく生の臨場感を味わえる日が近くやってくることでしょう。

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