誰でも簡単!実写VRコンテンツの制作を始めるなら知っておきたいVR制作ツール5選

筆者:小花 桃子

VRの普及が進む現在、その技術はさまざまな場所で活用されています。イベントでの活用に始まり、現在は自宅でVRゲームを楽しむこともできます。しかし、VRはビジネスにおいてもその長所を発揮し、よりよいビジネス環境をもたらしてくれることをご存知でしょうか。例えば不動産や自動車販売ですと、営業所にいながら物件や店舗にない車の中に入り、まるで現物を目の当たりにしているような体験を顧客に与えることができます。また、危険の伴う研修も、VR技術を用いることで安全且つ実践的に実施することが可能です。

多くの可能性を秘めたVR技術ですが、コンテンツ制作に関して詳しく知らない方も多くいらっしゃると思います。「VRの技術を自分のビジネスに取り入れたいけれど、どこへコンテンツ制作を頼めばいいかわからない」「費用がかかりそう」、そうお考えの方のために、今回は360度の実写コンテンツに特化した制作ツールをご紹介します。VRコンテンツの制作はとても難しそうに思えますが、最近では簡単にコンテンツを制作できるものが多く出ています。この記事を参考に、目的に合わせたツールを使ってVRコンテンツの制作をおこなってみてください。

静止画から動画まで!実写VRコンテンツの制作ツールまとめ

それでは早速「静止画向け」と「動画向け」、それぞれのVRコンテンツ制作ツールをご紹介していきます。

Adobe Premiere Pro

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(画像引用元:ADOBE

名称:Adobe Premiere Pro
価格:月額2,980〜6,980円(税別)※法人向け料金。プランによる。
サービス:動画
特徴:映画、テレビからWeb動画まで幅広い映像制作に対応。

こちらのコンテンツはAdobeの提供する業界最先端のビデオ編集ソフトウェアです。最高の速度と効率を誇り、「Final Cut」や「Avid」からの移行も可能です。元々は2D動画の編集ツールでしたが、昨年2016年の夏にVRビューワ機能とVR動画編集の基本機能が追加されました。テキストやグラフィックをプログラムモニターへ直接追加できたり、オーディオ編集機能が強化されたことで知識がない方でも音声に関して高度なテクニックを活用できます。

仕上がりにこだわりたい方、細部にわたってつくり込みたい方にオススメです。

InstaVR

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(画像引用元:InstaVR

名称:InstaVR
価格:年間28万6,500円(税別)※無料体験版も用意されている。
サービス:静止画
特徴:ウェブ、iOS/Androidアプリ、Gear VRアプリ、Daydreamアプリ、HTC Viveアプリ、Oculus RiftアプリなどさまざまなVRプラットフォームにワンクリックで配信することが可能。

「InstaVR」では、360度のVR写真をツールに追加するだけで自動的に写真を最適化してくれます。また、リアルタイムプレビュー機能を使うことで
、QRコードを介してスマートフォンのプレビュー用アプリで開発中のアプリを試すことができます。VRコンテンツを制作する際にかかってしまう手間と時間を削減し、同時にこれまでVRコンテンツを制作したことのない人でも簡単に制作が行えるように作られています。

簡単であればツアー作成をやってみたいという方にオススメです。

Zenkei Curator


(画像引用元:ZENKEI CORPORATION

名称:Zenkei Curator
価格:初期導入費2,000,000円+件数により月額20,000円〜50,000円※プランによる。無料体験版も用意されている。
サービス:静止画
特徴:コンテンツのタイトルや説明の編集をすることが可能

「Zenkei Curator」はVR物件の制作アプリです。RICOHの360度全天球カメラ「THETA」に対応しているので、撮影した写真をそのまま利用し、時間をかけずにVR物件のページを制作することができます。Webサイトやブログへの埋め込みや、コンテンツのURLを貼り付けてTwitterやFacebookへ投稿することも可能です。他にもiPhone、Android用アプリ「Zenkei Bridge」を使うことでTHETAのシャッター押しや撮影画像の取り込みなどの遠隔操作が可能になります。

不動産業でのVRコンテンツ導入を検討されている方にオススメです。

Tourweaver 7

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(画像引用元:easypano

名称:Tourweaver 7
価格:95,000円(税別)
サービス:静止画
特徴:バーチャルツアーをPC環境だけではなく、iPad/iPhone/Android4.x用にも作成することが可能。

「Tourweaver 7」はパノラマ画像を用いて、バーチャルツアーを作成するバーチャルツアーソフトです。 提供するのは「Easypano Holdings Inc.」という会社で、パノラマ画像は同社提供の「PANOWEAVER 9」でワンクリックで作成することができます。「PANOWEAVER 9」は普通のデジタルカメラや携帯で撮った写真に対応しているので、360度全天球カメラを用意する必要がありません。しかし、「Tourweaver 7」同様に「PANOWEAVER 9」も55,000円(税抜)と高額です。

機能面を重視し、ビジネスにおいてバーチャルツアーを長く活用する予定のある方にオススメです。

Flic360Make

名称:Flic360Make
価格:月額基本料金¥100,000(税別)、追加料金20,000(税別) ※契約期間6か月
サービス:静止画
特徴:大容量でツアーが作り放題。直感的な操作で、10分以内に高品質なコンテンツの作成が可能。

「Flic360Make」はLIFE STYLE株式会社の提供するバーチャルツアー制作ツールです。RICOHの「Theta」などの全天球カメラや、通常のカメラで撮影し、制作した360度写真を素材としてツアーを作成すつことができます。他の制作ツールと違い上限がデータ量で設けられているので、その範囲内であればいくつでもツアーを作成することができます。マルチデバイスに対応してるためスマートフォンでも作成が可能、またVRゴーグル対応なのでイベントなどでのプロモーションに活用することもできます。

クオリティーにこだわる方、VRツアーを幅広い用途で活用したい方にオススメです。

VRコンテンツ制作時の撮影について

次は、VRコンテンツの素材となるVR動画やVR写真の撮影方法について解説します。360度のコンテンツを作成するためには、当然ですが360度の素材が必要になります。360度動画のコンテンツであれば360度が撮影された動画、VRツアーであれば360度の写真を用意しなければなりません。

ご存知のように通常のカメラで撮影しても、それらが自動的に360度になることはありません。よって撮影したものをVRコンテンツの素材として使用するには、「スティッチング」という作業をする必要があります。「スティッチング」とは同じ場所且つ角度の異なる画を繋ぎ合わせ、360度の画にすることです。これを自らの手でやるには、技術と専用のソフトが必要になります。

しかし、現在はその「スティッチング作業」が不要のカメラが出ています。ツールの説明の際に何度か名前が出ていましたね。簡単に360度の撮影がおこなえるカメラをいくつかご紹介しましょう。

360fly HD


(画像引用元:360FLY

名称:360fly HD
価格:37,800(税込)
用途:動画撮影
特徴:シングルレンズで360度すべてを撮影。

「360fly HD」は、360度の映像が撮影できるカメラです。レンズが一つしかないため撮影した映像に継ぎ目ができす、動きや見た目に不自然さが出ません。また360度にするための作業も不要なので、その部分に関しての技術やソフトは不要です。撮影だけでなく、編集や共有をその場ですべてスマートフォンだけでおこなうことができます。1mの防水、IP6Xの防塵、1.5mの耐衝撃と非常に丈夫なカメラです。

アクティブに迫力のある映像を撮影したい方にオススメです。

RICOH THETA S


(画像引用元:THETA

名称:RICOH THETA S
価格:42,800(税込)
用途:動画・静止画撮影
特徴:ライブストリーミングにより、撮影した映像や写真をリアルタイムに共有することが可能。

「RICOH THETA S」は、360度カメラでお馴染みの「THETA」の最新機種です。誰でも簡単に360度の動画や写真の撮影ができる「THETA」ですが、「RICOH THETA S」ではさらなるハイクオリティ、ハイパフォーマンスを実現しています。シャッタースピードの調整が可能で、他にもスマートフォンの専用アプリで露出やホワイトバランスを調整しながらの撮影ができる、など操作性にこだわって設計されています。

簡単な操作でハイクオリティな撮影をおこないたい方にオススメです。

Insta360 ONE


(画像引用元:ハコスコ

名称:Insta360 ONE
価格:42,999円(税込)
用途:動画・静止画撮影
特徴:ライブストリーミングにより、撮影した映像や写真をリアルタイムに共有することが可能。

「Insta360 ONE」は「Shenzhen Arashi Vision Co.,Ltd.」の提供する360度カメラです。以前登場した「Insta360 nano」の新型となります。これまでの手頃さはそのままに「Insta360 ONE」には、自撮り棒をの先に本体をつけてクルクル回して撮影することができ、且つブレ補正をしてスローモーション撮影ができるバレットタイム撮影という機能が新たに加わりました。

小さな機材で高画質な素材の撮影をおこないたい方にオススメです。

まとめ

いかがでしたか。今回は、360度の実写コンテンツに特化した制作ツールをご紹介しました。使用するツールによって、VRコンテンツの制作は安価に、簡単にできるものだということがおわかりいただけましたでしょうか。コンテンツの制作を依頼すると、費用も時間もかかります。またこちらの要望がうまく伝わらず、余計に時間がかかってしまうこともあります。しかし、シンプルな操作でVRコンテンツが制作できるツールであれば、自分の思い描いたコンテンツを時間をかけずに制作することができます。360度全天球カメラなどの便利なアイテムも続々と登場しています。これを機に、ぜひVRコンテンツを制作してみてください。

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