【東京ゲームショウ2017】VR/ARコーナー出展44ブース総まとめ!VRブームの終わりと始まり

筆者:手島 理志

「さあ、現実を超えた体験へ」

上記の言葉をテーマに掲げて開催した『東京ゲームショウ2017(以下TGS2017)』。日本最大級のコンピューターエンターテインメントの総合展示会と呼ばれる本イベントですが、今年は2017年9月21日(木)~24日(日)の日程で行われ、国内292社・海外317社、実に609社もの企業や団体が出展していました。

昨年新設された「VRコーナー」は今年から「VR/ARコーナー」に名前を変え、5つの国から計45社が出展。TGS2017全体でのVR分野出展タイトル数は117タイトルにものぼります。

昨年はVRの走りとしてのコンテンツが多く、「VRであること」に注目が集まっているように感じられました。しかし今年の「VR/ARコーナー」に出展していたブースは、どこも明確なコンセプトを持ったものばかりで、VRだからこそできる体験を届けるコンテンツとして仕上がっていたように感じます。今記事では、TGS2017の「VR/ARコーナー」に出展していた44ブースを一挙に紹介します。

TGS2017「VR/ARコーナー」の出展44ブースまとめ

VRのコンテンツからヘッドマウントディスプレイまで、さまざまな特色を持った企業や団体を44ブースご紹介します!
※紹介名はTGS2017公式で紹介されているブース名に準じます。

VAQSO


匂いVRデバイス「VAQSO VR」を開発しているVAQSOは、スクウェア・エニックスをはじめとする国内外9社とのコラボレーション企画を実施。「VAQSO VR」に対応している以下の9コンテンツが体験できました。

▶︎『乖離性ミリオンアーサー VR』(スクウェア・エニックス)
▶︎『WONDERFUL WORLD VR Private Tour』(AOI Pro)
▶︎『VRサクラ』(イリュージョン)
▶︎『カウンターファイト』(TRICOL × XVI)
▶︎『サイレントVR』(Mixed Realms)
▶︎『ドリーム・ペットVR』(Subdream Studios)
▶︎『ちゃぶ台返し』(クリーク・アンド・リバー社)
▶︎『VRider DIRECT』(アルファコード)
▶︎『透明少女』(シータ、技術協力:ハロー)

フォーラムエイト


フォーラムエイトは3DVR/FEMなど先進的なパッケージソフトウェア、システムを開発する独立系エンジニアリング・ソフトウェアカンパニーです。VRを活用したさまざまなソリューションソフトやゲームソフトを提供しています。TGS2017では脳波で操作する3次元リアルタイムバーチャルリアリティ体験などを出展していました。

EmbodyMe


EmbodyMeはPaneo inc.が提供しているアプリです。スマートフォンで撮影した顔写真を読み込ませることで、1分ほどで自分にそっくりな3Dアバターを作ることができ、VR空間でそのアバターとして動きながら他の人とコミュニケーションを取ることができます。

Dooribantech


Dooribantechが出展しているVRコンテンツの特色は、コントローラーを使わずに、モーショントラッキングの付いたスーツを着たプレイヤーの動きをVR内に反映させて操作するところです。またスーツにある振動センサーがコンテンツ内の動きをフィードバックするため、より没入度の増す作りになっています。

トビー・テクノロジー


トビー・テクノロジーは目線の動きを操作に反映させるアイトラッキング技術で世界最大手の企業です。TGS2017でもアイトラッキング技術を利用してプレイするゲームコンテンツを展示しており、VRコンテンツ内の操作に目線を反映させることができました。

Gugenka from CS-REPORTERS


株式会社シーエスレポーターズ内のVRコンテンツ制作チームGugenkaはさまざまなアニメに関するVRコンテンツを製作しており、今回もブースには多くのコンテンツが展示されていました。中でも特に注目を集めていたのはVRで生ライブを配信しており、VRゴーグルを装着して楽しむことができるようになっていました。

クラウドクリエイティブスタジオ


オリジナルゲーム制作を行っており、ゲーム特化型VRプラットフォーム『V-REVOLUTION』を運営しているクラウドクリエイティブスタジオは、今までに制作したVRコンテンツ『脱出大作戦!〜豪華客船から宝石を奪え!〜』と『妖怪探偵倶楽部』を展示しており、さらに未発表のコンテンツも初公開していました。

HTC


ハイエンドのヘッドマウントディスプレイ「HTC Vive」を提供しているHTC社は、「HTC Vive」を用いた以下の7つのVRコンテンツを展示しており、常に長蛇の列ができていました。

▶︎『Fallout 4 VR』(ベセスダ・ソフトワークス) 
▶︎『Rez Infinite』(エンハンス・ゲームズ)
▶︎『暗殺教室VRジャンプフェスタの時間』(集英社・アルファコード)
▶︎『VR-ATシミュレーター 装甲騎兵ボトムズ バトリング野郎』(バンダイナムコエンターテインメント)
▶︎『囚われのパルマ VR面会』(カプコン)
▶︎『VR Real Data Baseball』(バスキュール)
▶︎『VIVELAND』

JPW International


JPWは台湾ベースのVRアーケードシステム会社として、小型の強力なVRに特化したモーションベースをコンテンツに完全に融合させ、新しいカタチのロケーションエンターテイメントを提案しています。TGS2017においても、その場にいながら歩き回ることのできる新感覚のVR体験を味わうことができました。

EXPVR


VRコンテンツを制作しているEXPVRが展示したのは、漫画とVRの融合が現実のものになった「BE THE HERO」というコンテンツです。自分自身がヒーローになる体験をすることができ、囚われの女の子を助けることが目的のゲームです。TGS2017ではここでしか体験できないコラボレーション版が出展していました。

ダズル


VRのコンテンツ制作や、効果測定のサービスを提供しているダズルは、今回の展示においてその2つを展開しており、VRコンテンツの分析を行うことのできる「AccessiVR」と、VRシューティングゲームの「Rays」を展示していました。「AccessiVR」で実際にVRを分析したらどうなるのか展示していました。

JPPVR


VRのゲーム筐体の販売などを行っているJPPVR社はブース内にさまざまなVRゲームコンテンツを展示していました。その中でもひときわ目を引いていたのはVRゴーグルを装着した状態で大きなバイクに搭乗しプレイする『Photon Bike』です。未来観の溢れる光景に足を止める人が続出していました。

SANGWHA


今回の「VR/ARコーナー」でもっとも注目を集めていたのはSANGWHA社が展示していた大型VRアトラクション「Gyro VR」でしょう。二人乗りの機体にVRゴーグルを装着して乗り込み、体ごと大回転することでその没入感を高めるコンテンツです。

OASIS GAMES


中国の企業OASIS GAMESはPS VR対応のVRコンテンツを展示しており、VRパズルゲーム「LIGHT TRACER」やホラーアドベンチャーゲーム「DYING: REBORN」を体験することができました。

Beijing Sureal Network & Technology


Beijing Sureal Network & TechnologyはHTC Viveを使ったゾンビゲームの展示を行っており、気軽にプレイすることができました。

カールツァイス


カールツァイスは光学・光電子技術で、顕微鏡やカメラなどのさまざまな機器のレンズを開発・販売しています。今回出展していたのはそのノウハウを活かして非常に高画質で映像を見ることのできるモバイル型のVRゴーグル「VR ONE Plus」で、SteamVRにも対応しているとのことです。

ビュージックス


ビュージックス社はスマートグラスやヘッドマウントディスプレイの製造・販売を行っており、今回もブースではVR対応ビデオヘッドフォン「iWear」を展示していました。高画質でのVR体験が可能で、TGS2017の会場内を撮影した360度動画を視聴することができました。

SAT-BOX


スマートフォンアプリやゲームの開発を行っているSAT-BOXはさまざまなVRコンテンツを体験できるように展示していました。HTC Viveのコントローラーを使ってレースを体験するVRフォーミュラが人気で、体験を望む列ができていました。

アンビリアル


アンビリアルはスピンバイクを利用してVR内の戦車を操作する「アーティファイト」を展示していました。チームに分かれてプレイする本コンテンツは、実際に自転車をこぎながら操作するためリアリティを感じながらプレイすることのできるものになっていました。

Beijing Wewod Entertainment Technology / Betop Japan


Beijing Wewod Entertainment Technology / Betop Japanは、新感覚VRダンスゲーム「Daynamic Dancing Partner -Avatrix」をプレイすることができました。

ハシラス


VRアトラクションの制作に特化したVRコンテンツ制作会社のハシラスは、今回トロッコに乗って進んでいく「GOLDRUSH VR」を展示していました。ブース周りには大きなカーテンが引かれており、その周りを囲むようにして長蛇の列ができていました。

ELROIS


韓国の企業ELROISは撮影した写真から3Dアバターモデルを生成するシステムを展示していました。ターンテーブル型の撮影スポットに立ち3Dスキャンをすることで全身の像を撮影し、モデルはすぐに生成されて画面内で動いている様子を見ることができました。

Production I.G


アニメ制作会社のProduction I.Gでは「攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver」と「ブレイブウィッチーズVR-Operation Baba_Yaga-雪中迎撃戦」の2つのVRコンテンツを体験することができました。

ワンドブイ


VRアプリの開発等を行っているワンドブイはVR音ゲー「SEIYA」を展示していました。楽曲に合わせて画面の奥から飛んでくる文字を、手にはめたリモコンでリズム良くタッチしていくことで音楽を奏でるゲームになっています。

REALIS


中国の企業REALISは背中にバックパック型のPCを背負うことで動きながら体験できるコンテンツを展示。「SNOW DAYS」という雪合戦ができるコンテンツや、多人数ウォークスルー型VR探索ゲーム「THE LOST PASSAGE」などが体験できました。

Mirage Interactive


北京に会社を持つVRゲームの制作会社Mirage Interactiveは、PC向けのゲーム開発からVRゲームへの展開も行っており、日本での足がかりとしてTGS2017屁出展していました。今まで制作されたVRゲームを体験することができました。

My Dearest


My DearestはVR空間の中でライトノベルや漫画を体験することのできる『究極没入型』の読書体験ができるコンテンツを展示していました。読者自身が物語の主人公になったかのような感覚を味わうことができます。

プロディジ


ハウステンボスの「変なホテル」も手がけるプロディジは、今回ジョイサウンドと共同で制作した、カラオケしながらVRでボクシングをする「VRカラオケボクシング」を展示。カラオケの声量でパンチ力が変わるので、大きな声を出しながらパンチすることが求められました。

Fevolution Innovation


VR/ARアプリの制作を行っている台湾のメーカーFevolution Innovationは、TGS2017ではローエンドデバイスで使用できるARアプリの「Togater」を展示していました。ARで表示される城の中にさまざまな小人が現れ、指定された小人を制限時間内に探すゲームが体験できました。

Fire-Point Intaractive


アメリカの企業Fire-Point Intaractiveは、獣になって探索したり、草食動物を狩ったり、他の肉食動物を倒したりといった体験をすることのできる「Tooth and Claw」を展示していました。

南国ソフト


南国ソフトは視線追跡型ヘッドマウントディスプレイ「FOVE」を使った心理ゲーム「The Outer Foxes」を展示。来場者同士で対戦することができ、相手の視線やまばたきから心理を読み取って駆け引きを行うことができました。

H2L


H2L社は腕にコントローラーを巻くVRゴーグル「First VR」を展示していました。腕の筋肉の動きを感知し、直感的な体験を可能にした新しいVRゴーグルが登場です。予約は開始されており、2017年12月月下旬に順次出荷予定とのことです。

テレビ朝日メディアプレックス


テレビ朝日メディアプレックスのブースにて展示されていたコンテンツは、レーベルやプロダクションと一緒に、LIVE映像を使用したコンテンツの「ポリフル」です。柏木由紀さんのLIVEに合わせて楽しむ音ゲーです。

Noitom


Noitomは博物館や科学館向けのコンテンツとして、VRで月面を歩く体験を展示していました。バックパック型のPCを背負って体験できるものになっており、最大で6人が幕で囲まれたスペースに入って体験することができるようになっています。

TQ Interactive


TQ Interactiveは大型の筐体に座って体験するVRコンテンツを展示していました。ロデオ型のものや、機銃を持つタイプのものがあり、それぞれアクションに合わせ他フィードバックがあるのでさらに没入感が高まる仕組みになっていました。

アルファコード


アルファコードは学研やDMM.comと共同(請負)してゲームやアプリを制作しており、学研と共同制作した「エターナル・スターダスト」やDMM.comと共同制作した「レジェンヌ」を展示していました。

デジタルワークスエンターテインメント


ゲームCGやプログラミング制作を行っているデジタルワークスエンターテインメントは、自社制作のVRゲーム「SHARK」を展示。歩く、パドルを漕ぐ、叩くといったアクションを行うことができ、迫力あるゲームを体験できました。

TEGWAY

韓国の企業TEGWAYは熱伝導の体感デバイスを展示していました。スティックを握ると、実に4℃から40℃までの幅で温度を感じることができます。これを用いることで、暑さや冷たさ、また痛みなども体感することができるようになるとのことです。

モジ


モジは49gの超軽量VRゴーグル「キャラメルVR」の展示や、フロントガラスに速度・時計を表示することのできるARスピードメーター「HUDネオトーキョー」などを展示していました。

講談社


大手出版社の講談社は、「キャラクターと先端技術の新しい出会い」を大きなテーマとした世界初のVRアイドルコンテンツ「Hop Step Sing!」を展示していました。VRでのLIVE映像を配信しており、Steamでダウンロードすることが可能です。

ポケット・クエリーズ


ポケット・クエリーズはスマートフォン向けゲームの開発やゲームの力を用いた実用ソリューションの研究開発を行っており、TGS2017では竹中工務店と共同制作した災害シミュレーションアプリや、AEONと共同制作したVR英会話学習アプリを展示していました。

ネストビジュアル


ネストビジュアルは映像制作を行っている企業で、VRやMRを使ったコンテンツ制作を行っています。今回の展示ではホロレンズを使ってMR体験をすることができました。

Green Optics


韓国の企業のGreen Opticsは少し特殊なヘッドマウントディスプレイの展示をしていました。ライフルの形をしたコントローラーを動かすことで目の前のモニターの映像が追従するものになっており、一人称視点のシューティングゲームなどに向いている作りになっていました。

アミューズメント総合学院


クリエイターの専門教育を行っているアミューズメント総合学院は、商用ゲーム作品を開発する機関「AMG GAMES」が開発したエアーリズムアクション「Airtone」を展示しました。VRでヒロインとともに空を飛びながら、リズム良くコントローラーを操作するアクションゲームです。

まとめ

以上がTGS2017「VR/ARコーナー」に出展していた44ブースの紹介でした。どこのブースも「VRならでは」の、ゲームとしてのコンセプトや課題解決のアプローチが明確になっており、VRとして新たな体験を可能にしていたと感じました。

2016年以降の空前のVRブームは、一部で「期待が高まる」というフェーズをすでに終え、大衆を巻きこんだ「本当の」ブームが始まる予兆を感じる、そんなイベントでした。

次の一年がVRにとってどういった意味を持つのか、引き続き目を離すことができません。

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