【STORY × ワールドエリアネットワークス】「VRシアターで、VRならではの演出を追求する」

筆者: 編集部

株式会社ワールドエリアネットワークスはCG制作、プロジェクションマッピング、パノラマ・モーション・オブジェクトVR制作などを行っている広島県の企業です。各種プロモーションに活用できる360度VRコンテンツの制作を開始した背景や、どのようなコンテンツを制作されているのかをワールドエリアネットワークス代表取締役 三谷歩様にお聞き致しました。

ーー御社の事業内容について伺えますか?

ワールドエリアネットワークス三谷様(以下三谷):
弊社は広島を拠点にしている、7期目に入るベンチャー企業です。設立当初はCGを使ったVRや、ストリートビューのようなパノラマの静止画を作っていました。スタッフは6人おりまして、基本的にはデザイン関係、DTP、ウェブもやりますし、あと映像制作や写真撮影なども行っています。メインとして行っているのはCG部分とVRコンテンツ制作というところで、不動産の方に対してバーチャルモデルルームというものをこちらからご提案させていただいたりしています。他にも旅行関係や工場関係、造船のバーチャル工場見学なども制作していますね。

メンバー6人のうちの1人は東京にいまして、別の会社に勤めながら副業という形で弊社の取締役として入ってくれています。マーケティングや営業寄りな仕事をやってもらっています。

ーー造船工場のバーチャルツアーは面白いですね!

三谷:
これは非常に好評いただいていまして、広島が造船の町ということもあり、いろんな造船会社様からいくつか連絡が入ってきています。こういったVRコンテンツを制作する時は、撮影から納品まで基本は全て弊社の中で完結しています。

ーーありがとうございます。不動産向けの制作物に関してはどういったところをこだわられていらっしゃいますか?

三谷:
不動産でのVRコンテンツ制作はやはりメインがCGになりまして、まだ完成していないものの図面をいただいて、基本的に図面どおりに作っていくという形になります。その中でテーブルや椅子、小物関係に関しては本来コーディネーターが設定するものですが、弊社の場合は経験のあるCGクリエイターがまかなうことで予算のカットを可能にしています。お任せでもすごく良いものを作ってくれると評判なんです。

↓↓画像の上でクリック&ドラッグすると、360度コンテンツが楽しめます↓↓

ーー制作したものをどのように使っていただいているのでしょうか。

三谷:
不動産向けのコンテンツの場合は営業ツールでの使い方が主です。iPadで見せるように使っていただいたり、最近だとオリジナルのハコスコを作ったりもするので、それをお客さんにプレゼントで持って帰っていただいたりというような使い方ですね。

ーーVR関連の依頼だと、どういったものが多いのでしょうか。

三谷:
VRが流行りだす2、3年前から東京からの案件をメインに受けていましたが、その頃は主にミュージックビデオなどの撮影・編集ですね。VRには比較的長く携わってきていて、CGができたり、パッケージングもしてアプリに落とすところまでできたりするので、幅広くご対応させていただいております。


VR部分の撮影・編集を担当

最近は東京でもVRを制作できる会社が増えてきたので、東京の案件というのはほとんど減ってきています。広島ではホテル・旅館・不動産・工場見学などの案件のメインになってきます。最近は特に案件の幅がものすごく広がりましたね。

ーー今までいろんな種類の案件をされているんですね。こちらの案件は向こうからお問い合わせが来たものでしょうか?

三谷:
そうですね、基本的に問い合わせベースで。営業は1回もしたことはありませんね。つてやご紹介での案件ばかりです。それこそ問い合わせが一番多かった時期は2、3年ぐらい前です。東京の案件数は多いんだなと再認識しましたが、そのときは問い合わせだけで月2、30件ですかね。

ーー少人数のチームで運営されていると思うのですが、他のクリエイターとも連携を取ることはありますか?

三谷:
以前「龍馬の生まれたまち記念館」というところでVRシアターのコンテンツを制作させていただいたことがありました。予算規模も結構大きくて、龍馬の生まれた時代の町並みや人々をキャラクターとして全部CGで再現して、自分がVRシアターで入っていくことでその場所にトリップすることができるというコンテンツでした。

これのキャラクターを制作するにあたってCGのリソースが足りていなかったので最初は東京の企業に見積もり出してもらったのですが、全く予算が合わなくって。最終的にはベトナムに発注してキャラクターだけ作ってもらいました。

ーーありがとうございます。御社としてVRに対して今後チャレンジしてみたいことは何かありますか?

三谷:
特にVRならではの演出にこだわっていきたいなと思っています。VRシアターをローンチしていろんなお客さんに見ていただく中で、ヘッドマウントディスプレイを付けていると見えなかった人の目線などから人ぞれぞれの傾向が見えてきたんです。こういう演出にお客さんは戸惑うんだなとか、こういう演出は意外とうけるんだなというのが、作ってみてやっと分かったところがあって。それを今後はどう伝えていくかということが新しい課題だと思っています。

先ほど申し上げた、高知に納品したバーチャル4面シアターという、部屋の前後左右に映像を投影するものがあるのですが、その中にはいろんなこだわりがあります。例えばノーオペレーターで動く仕組みだったり、センサーで人の動きを把握したり、声を認識したりなどですが、それを今特許申請しているところです。これを今後パッケージ化していろんな所に展開していきたいねという話をしていて、具体的に言えば、設置が容易なバーチャル4面シアターを使いやすくいろんな所に提供していけるような仕組みを作っていきたいなと思っています。

ーー確かにこれは面白いですね。ヘッドマウントディスプレイを用いないので小さいお子さんも体験できて、いろんな制限もないのが良いですね。

三谷:
そうなんですよね。あと体験したい人同士で一緒に入れるので、会話もしながら目線も合わせて体験できることが大きいですね。

あとこのシアターを通して発見したことは、最初はVR映像が出てきたらみんな驚くだろうなと思っていたんですが、意外とそうじゃなかったことですね。映像がバーっと出てくることで最初は驚かれるんですが、あとの演出にはあまり興味関心がないような状況でした。そんな中で入れておいて本当に助かったなと思った演出は、高知なのでよさこい踊りに使う楽器の鳴子をみんなで鳴らしてピンチの坂本龍馬を応援するというものです。鳴らすと音量を感知してデータが上がっていって、成功すると成功パターンの映像、失敗すると失敗パターンの映像が流れるみたいな仕組みです。実際に自分が参加する形式が一番喜んでいただけました。

ーー面白いですね。これは東京で展示などされてらっしゃるんですか?

三谷:
まだ常設で1個作っただけで、これを汎用性の高いようにパッケージ化していかないといけないという感じですね。予算組みからどうやっていこうという話をしているような状況です。1年ぐらいで何かしらプロトタイプを形にしたいとは思っています。

ーーありがとうございます。最後に今後御社が取り組んでいきたいと考えてらっしゃる案件などはありますか?

三谷:
ワンストップで実写映像にCGを組み込むことのできるノウハウ、技術が弊社の強みだと捉えていますので、それを活かした案件に取り組んでいければと思います。またコンテンツで言うのならば、行政なども巻き込んでVRを用いて広島から平和を訴えるものを作ってみたいとは考えていますね。

ー三谷様、貴重なお話を誠にありがとうございましたー

株式会社ワールドエリアネットワークス
〒730-0856 広島市中区河原町7-8
香川ビル2F

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