【2018年こだわりオフィス × エウレカ】「組織づくりもオフィス環境も、前提は働くメンバーが主役であること」

筆者: 編集部

今回のこだわりオフィス特集は、日本と台湾でNo.1のオンラインデーティングサービス「Pairs」の開発・運営で知られる「株式会社エウレカ」です。インターネットを活用したパートナー探しのカルチャー作りに取り組んでいるエウレカ様の組織づくりへのこだわりを、代表取締役CEOの石橋準也様に伺ってきました。オフィス内装の360度VR写真とともにご紹介いたします。

──まず、御社の事業内容についてお聞かせいただけますか?

代表取締役 石橋様(以下石橋):
弊社は、すべての人が、人生の可能性を拓いていける世界をつくることを目指し、国内では「恋愛・婚活マッチング」とも呼ばれるビジネスカテゴリで、オンラインデーティングサービス「Pairs」を開発・運営しています。

Amazonがライフスタイルを変えるサービスであるなら、私たちが提供するサービスはライフステージを変えるサービスです。過去のいわゆる「出会い系サービス」と呼ばれるビジネスのイメージと紐づけられることがまだまだ多く、ネガティブな印象を持たれがちですが、Pairsのようなオンラインデーティングサービスはそれらとは異なるビジネスモデルです。私たちはそのネガティブなイメージを払拭するだけでなく、人生を振り返った時に「あのとき、あのサービスがあってよかった」と、思ってもらえるものを提供したいと考えています。

24時間365日の監視体制により、目視と機械学習の技術で不適切なテキストや画像投稿を防いだり、問い合わせ窓口をアウトソースせず社内で対応したりすることで、サービスの安心・安全性を高めています。おかげさまでPairsは、日本・台湾・韓国の3カ国合計で累計700万人以上が利用するまでの規模に拡大しました。

──2015年に御社は、米IACグループに大型のM&Aをされたかと思いますが、その驚異的な成長の裏側にはどのような組織戦略が隠されているのでしょうか?

石橋:
私たちはアジア圏を中心に事業を展開していますが、オンラインデーティングサービスに対してネガティブな印象が強いのは日本独自のものではなく、他の国においても共通していることです。その中で、健全なオンラインデーティングサービスのカルチャーを広めて行くためには、非常に多くの熱量を要します。

だからこそ、メンバーのミッション、ビジョンへの共感を最も大事にしています。会社の方針への共感が大前提にあり、そこにメンバーがそれぞれのキャリアをクロスさせることによって強い組織は作られます。弊社のメンバーの多くが、縦割り意識が薄く、業務的な線引きをせずにロールを変化させていける考え方を持っており、それは自分自身と組織が上手く同期しているからこそできていることだと思います。

会社へ共感してくれる仲間を集めて、彼らが生産性高く働ける環境を提供することを特に大切にしています。

──環境を作るにあたって、オフィスはどのようなこだわりに基づいて設計されているのでしょうか?

石橋:
オフィスは、組織や事業が拡大してもスタートアップらしさや、ハングリーさを保ち続けられるようにしたいという想いで設計されています。そのために細かな工夫を多く施していますが、「働くメンバーが主役である」ということを大前提においています。

社外の方々から見える範囲のエントランスや会議室だけに力を入れるのではなく、メンバーから要望を募り、それらをベースにして、執務スペースやコミュニケーションの導線設計に最も多くのリソースを割きました。

──象徴的な例をいくつかご紹介いただけますでしょうか?

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石橋:
例を挙げればきりがありませんが、あえて小さな“こだわり”をいくつか紹介します。例えば、オフィスのあらゆる場所にスタンディングデスクや大型のモニターを設置しており、その狙いはエンジニアチームのペアプログラミングやナレッジの横展開を促進することです。

また、チームが一つの島に集って仕事に取り組む従来のワークスタイルを選択せず、背中を向けて仕事をするようにしています。一見不便なように感じられるかもしれませんが、後ろを振り向くだけで気軽に声を掛けられるし、それぞれのモニター画面を見せ合えるようになるため、コミュニケーション上の小さなストレスが低減されます。

生産性を引き上げるという点では、温かみを感じられる色の照明や木の素材を多用してあることも実は関係しています。ウォームカラーを基調にすることによって、業務の集中力を高めることができます。

──細かなこだわりがたくさん込められたオフィスだと思いますが、実際効果のほどはいかがでしょうか?

石橋:
予想以上に機能しています。先ほど紹介したもの以外にも、社内に本格的なカフェをオープンしたり、半個室の集中スペースや畳の休憩スペースなども充実させ、あらゆる角度から生産性を高める工夫を凝らしています。カフェの向かいには「アクロポリス」というオフィスのシンボルでもある、小高い山のようなベンチスペースがあり、設計時には「誰が使うんだろう」という声がありました。しかし蓋を開けてみれば、みんなが思い思いに自分の働きやすい場所を見つけたり、ルーティーンのなかでそれらを上手く組み合わせています。

徹底的にメンバー視点に立った結果、あまり一般的とは言えない設計も多く出てきたため、オフィスデザイナーの方に意図を伝えることが非常に難しく感じたこともありました。しかし、協議を重ねることで最終的に実現していただくことができて、非常に満足しています。このオフィスには、今まで手の届かなかったことがすべて詰まっています。
 

──メンバーが主役という言葉通り、非常に働き方に配慮された環境だと思いますが、制度面も含めて「働き方」についてのお考えをお聞かせください

石橋:
「働き方改革」という言葉が飛び交うようになりましたが、弊社ではそれを強く意識しているわけではなく、「エウレカの目指す世界観に対して自分たちの環境は矛盾していないか」という問いを大事にしています。

人生の可能性を拓いていける世界をつくろうとしている中で、自分たちの会社で働いていることが可能性を拓けない要因になってしまってはいけません。ライフステージが変わると、自ずと働き方も変わってくるので、できるだけメンバーそれぞれの可能性を狭めることのないよう、柔軟な制度を設けています。

例えば、子どもが熱を出した時には、病児休暇が付与されるのですが、その代わりに無料でベビーシッター派遣を利用することもできるようになっています。自分で看病してあげたいという子どもを思う気持ちと、一方でそれを誰かに任せてでも業務を進めておきたいという気持ちの両方を踏まえて、親であるメンバー自身がその都度選択できる状況にしてあげることが大事だと思います。

強いて「働き方改革」について触れるなら、改革といっても小手先のルールや制度でどうにかなるものではなくて、結果的にそれが生産性をどれだけ上げられているか、という一点に尽きると思います。そこを突き詰めていけば、会議時間の設定や、意思決定システムの見直しなど、もっと根本的なところにも目を向けるべきだということがわかってくるのではないでしょうか。

──最後に、今後の展望をお聞かせいただけますか?

石橋:
オンラインデーティングサービスの文化を日本だけでなく、アジア全域に定着させることです。日本企業がこんなことやるんだって世の中が驚くくらいの結果を、このオフィスにいるうちに出したいですね。

すべての人の人生の可能性を拓く世界を作ることが私たちのミッションなので、それを軸に今後も挑戦を続けます。可能性を拓くというのは、消去法ではなく、自分の意思で選択できる環境を作るということです。

「Pairs」というサービスが、「毎日職場と家の往復だけで出会いがないから」などの理由で恋愛の選択肢を狭めている状況を変えて、出会いの可能性を広げてくれるように、その先のライフステージにおいても、ミッションの実現に対してインパクトのある事業に挑戦をしていきたいです。

──本日は、貴重なお話をありがとうございました。

株式会社エウレカ
〒108-0073 東京都港区三田1-4-1 住友不動産麻布十番ビル4階

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