360度ライブストリーミングできるカメラ「RICOH THETA」と「RICOH R」
「ライブストリーミング」と言われているインターネット上でのライブ配信の方法は、日々進化しているテクノロジーです。ソフトウェアやプラットフォームも著しい変化を遂げています。
この記事では、ライブストリーミングの簡単な説明と360度ライブ配信が可能なカメラとして「RICOH THETA V」と「RICOH R 」を比較し、紹介していきます。
本記事の内容
「ライスト」って?「ライスト」とは「ライブストリーミング」の略
いまや海外で活躍するスポーツ選手は多くいますが、その選手たちすべてが出場する大会や試合などをテレビで放送するということは不可能です。でも最近では、WEB上の「ライブストリーミング配信」で、各国で行われている試合の模様はだいたいのものは見ることができるようになりました。
日本で特に人気のあるのがフィギュアスケートの「ライブストリーミング」いわゆる「ライスト」です。シーズン入りすると世界のあちこちで数多く開催される試合・大会の模様を、開催各国の試合会場からライブ配信しています。
日本のテレビ放送では、人気のある選手の演技の放映だけということも少なくありません。ところが「ライスト」であれば、試合開始から試合終了まですべての模様が配信されることも多く、コアなファンにとって現地配信のライブストリーミングが頼りなのです。
「ライスト」とは、「ライブストリーミング」の略です。簡単に言い替えると、カメラでとらえた映像と音声を、データとしてダウンロードしながら、WEB上で同時にリアルタイムで配信することをいいます。テレビでの生放送のWEB版とでも言えば、もっと伝わりやすいでしょうか。
『ライスト』『ライブストリーミング』とは何か?」についてはここで抑えていただけたらと思います。
参照:ライブストリーミングとは (live streaming): – IT用語辞典バイナリー
RICOH「THETA V」で360度映像を4Kライブストリーミング
RICOH THETAのハイエンドモデルのTHETA Vは、360度映像のライブストリーミングが可能なカメラです。高画質の4Kですから、360度映し出しているものの全てが、詳細な部分までくっきりします。これまでの映像ではつぶれてしまっていた箇所もクリアにうつしだし、人の表情であれば眉毛や口元の動きまではっきりと確認できます。
音は、360度空間音声でひろい、臨場感溢れるリアリティー感を配信できるようになっています。
THETA Vは、プラグインストアからワイヤレスライブストリーミング(無線ライブストリーミング)をダウンロードすると、パソコンやスマートフォンを介さずに直接インターネットにライブ配信ができるようになります。
THETAのプラグインについてはこちらを参照ください。
機能を追加して使い道もいろいろ!360度カメラTHETAをカスタマイズするプラグイン
YouTubeライブストリーミングの配信方法
RICOH THETA Vで4Kライブストリーミングをしよう
ライブストリーミング専用カメラ「RICOH R Development Kit」は24時間連続配信も可能!
THETAを手がける株式会社リコーでは、360度映像を24時間連続でライブストリーミングできる専用カメラ「RICOH R 」を開発しました。2017年より開発者向けキットとして販売しています。
一定の環境下(0℃~30℃)において24時間連続ライブストリーミングが可能です。長時間のライブに持続性を持たせるために、バッテリーは内蔵せずACアダプターを使って通電します。マイクロSDカードへの映像記録もできます。THETA同様に薄型・軽量ボディです。
ライブストリーミングを連続作動させると、どうしてもこもってしまいがちなのが熱です。RICOH Rは、この熱を放出する性能を高めることにも成功しました。ボディのデザイン性も優れていて、2017年グッドデザイン賞を受賞しています。
RICOH R Development Kitでのライブストリーミングの方法は、PDFで配布されています。
RICOH Rの動画撮影時間は、通常モードなら30分、長時間モードであれば60分は可能です。静止画には対応はしていません。参考までにTHETAシリーズの動画撮影可能時間ですが、THETA Vの動画撮影は25分、THETA SCは5分です。THETAはバッテリー内蔵で持ち運びが便利ですが、RICOH Rは外部電源からの供給なので、電源のある定位置での撮影に適しています。
THETAシリーズとRICOH R Development Kitの比較
2017年のRICOH R 開発についてのニュースリリース
「24時間連続稼動が可能な全天球ライブストリーミングカメラを開発」
なおRICOH R のライブ配信に関しては動作保証対象外であり、配信の方法も環境によっては機能しないこともありますので予めご了承ください。
ちなみに、フィギュアスケートのライブストリーミングは、現在のところは360度映像では配信されていません。
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