【THETA LOVER インタビュー Vol.2】360度カメラでネット集客!WEBオプティマイザーが店舗に提案する360度カメラTHETAの使い方〜武藤正隆さん
今回のTHETA LOVERインタビュー Vol.2は、WEBサイトを最適化する専門家「WEBオプティマイザー」の武藤正隆さんです。
武藤さんは、ご自身の店舗やお持ちの賃貸物件の情報提供にTHETAで撮った360度画像をWEBサイトに使用し、集客をしてきた実感をお持ちです。「店舗が集客につなげる360度カメラTHETAの使い方」についてお話を伺ってきました。
またWEBオプティマイザーの視点からも、自社サイトの写真の取り扱いについて語っていただいています。(取材:2018年11月22日札幌)
本記事の内容
武藤正隆さん(WEBオプティマイザー)のプロフィール
武藤正隆(mutomasataka)
株式会社 丸正北日本観光代表取締役
有限会社 マイインク代表取締役
WEBマーケティングに関する情報が少なかった頃から、ネット集客の効果的な手法を独自に編み出し、自ら経営するフランチャイズチェーン店「はんこ屋さん21」で実践。そこで得たノウハウが、自社以外の中小企業や個人事業主にも役に立つのであればと、ネット集客のコンサルティングを手がけてきた。
WEBサイトの最適化、SNS運用、ビジネスモデル構築のサポートをするWEBオプティマイザー。
著書に、「検索エンジン上位表示SEO完全ガイド」(ソシム社)、「YouTubeでビジネスを加速する方法」「儲かるブログの書き方講座」「儲かるFacebookの投稿講座」(ソーテック社)、「はじめての稼げるホームページ」(秀和システム)がある。
THETAとの出会い
私が持っているTHETAで最初に360度画像を撮影したのは、たしか2016年5月頃だったと思います。サラリーマンから独立して、フランチャイズで「はんこ屋さん21」の経営をはじめて15年ほどがすぎた頃で、店舗のなかの様子を撮るために、手頃な価格で手にはいる360度カメラを探していたのです。
Googleでは2007年にストリートビューのサービスが始まり、日本では2012年から「お店フォト」(現在のGoogleマイビジネスの前型)がスタート。すでにこの頃には、WEB上で店内の様子を360度パノラマビューで見ることができるようになっていました。
行ったことのない店に入るのは、誰でも何となく怖いものです。ましてや「はんこ屋」というと、どうしても店内に暗いイメージを持たれている方は今でも多いのではないでしょうか。「何か買わないと、店から出てこれない」という印象もあると思うんです。実際はそういうことはありませんが(笑)そんな「はんこ屋」のイメージを払拭したいと思いました。
そのためにもまずはWEB上で店舗の存在を見つけてもらって、来店前のお客様にあらかじめ店内の様子をご覧いただくことができたら、と考えました。お客様との間に「安心」と「信頼」を築くという意味で、「お店フォト(店内のストリートビュー)」で陳列棚や店内の様子を紹介しようと思ったのです。
いろいろカメラを探していて、ようやくたどり着いたのがTHETAでした。業者に360度画像の撮影を頼むと一件あたり10万円ほどの見積です。当時経営していた「はんこ屋さん21」3店舗分となると、THETAを購入して自分で撮るという選択が正解だと思いました。購入する時点では、THETAがこんなに使いやすいなんて思ってもいませんでしたが(笑)
手探りでHPを運営してみて集客効果を実感し、ITビジネスの可能性を感じました
私が「はんこ屋さん21」の店舗経営をスタートした2000年頃というのは、世の中でインターネットが使われるようになって、まだまもない頃です。当時は、業者に依頼するとホームページの制作費に200万~300万円は軽くかかる時代でした。
まだインターネットに関する情報はとても極少で、参考になる書籍もほとんどありませんでした。しかしよく調べてみると、自作でもホームページ制作ができることがわかりました。そこで「新しいものが好き」「分析が好き」というのも手伝って、友人の力も借りながら2年ほどで自店舗のホームページをつくりあげました。
ホームページが出来上がると「Yahoo!検索画面に載ると、かなりの集客が見込めるらしい」というので、今度は今で言うところの「SEO対策」に挑んでいくことになりました。手探りでしたがホームページを懸命に運営していくと、次第に集客効果を実感できるようになりました。
インターネットにビジネスとしての将来性を感じ、ここからはますますのめり込んで行きました(笑)時代の変化を捉えつつ、現在もトライ&エラーを繰り返しながら検証を続けています。
客に選ばれるために、360度カメラTHETAで撮った画像を情報提供する
店舗を探すための無料ツール「Googleマイビジネス」
お客様を待つ側の店舗の立場であれば「Googleマイビジネス」を集客のツールとして使わない手はありません。Googleから提供されている無料ツールですし、有効的に使えばお客様を呼び込めるチャンスが巡ってきます。
仮に、出先で「落ち着いたところで話しがしたい」ということになったとします。もしも近くに思い当たるカフェがなかったら、多くの人がスマートフォンを取り出して「カフェを教えて」と音声入力をして検索をすると思います。
するとまず出てくるのが、現在地周辺にある何軒かの店舗写真と情報です。住所、電話番号、現地点からの距離、評価、口コミまで出てくる。その情報から判断して、私たちは自分の今の望みにピッタリの店を見つけることができるのです。
THETAで撮った360度の店内画像を、Googleマイビジネスに登録しよう!
ここで感のいい店舗オーナーであれば、すでに気がついてやっているとは思います。WEB上で店内の様子をくまなく見てもらうために、360度カメラTHETAで撮影した映像を、自分でGoogleマイビジネスに追加するのです。
Googleにビジネスオーナーであることを認証してもらえたら、オーナー自身で追加した写真を、優先的に目立つ場所に載せてもらえるようになります。Googleマイビジネスにおける店舗写真の集客効果は非常に大きいです。
選ばれる店舗となるためには、掲載する写真にも工夫が必要で、良い画質のものを載せるのが有効です。その意味でも、THETAはワンショットで360度が撮れるし、アプリとの連携もそれほど難しくはない。来店前のお客様に、店内の様子をリアルにみてもらうのに最適な映像が撮れるのがTHETAです。
Googleマイビジネスには、私の店舗でもTHETAで撮った360度画像を追加しています。来店前のお客様には、よく見ていただけているようです。
はんこ屋さん21 新琴似店の店内です。 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
弊社の不動産賃貸業部門でも、THETAで撮った貸室内の360度の内覧画像は、入居を検討いただくお客様への情報提供に一役買ってくれています。
最新のTHETA V は、高画質でVRも録れるということですし、宿泊施設ならホテルや宿の館内を歩けるようなバーチャル体験が、お客様へ提供できる新しい情報スタイルになっていくのかもしれません。
訪問する前にWEB上で店内や施設の様子を見ることができるというのは、店舗からお客様にできる最適な提案であり、集客の後押しになります。
WEBサイトと写真〜サイトにはできるだけオリジナル写真を!
意識して「思い出に残そう」と写真を撮ることは、自分の場合はそれほど多くはありません。その日その時に気になったものがあって、思わずシャッターを押す。「写真」にはそんなイメージを持っています。
出張や旅行にでる時には、スマホカメラやTHETA、一眼レフでバシャバシャ撮って、あとから自分の素材集のようなものを作っておくようにしています。ちなみに私の出張カバンには、いつもTHETAが入っています。360度で収めておきたいと思える素晴らしい風景に、いつ出会えるかわかりませんから。
共有してみた! #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
⬇福岡空港で撮影
福岡空港より #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
ご自身でWEBサイトを運営している方が、サイトに写真を載せる場合には、できるかぎりオリジナルのものを使うことをオススメしています。なぜなら、この先、著作権の問題などにひっかかると本当に面倒なことになってしまうからです。
THETAは360度の撮影が手軽にできるし、最近は、Instagram、twitter、Facebookなどのソーシャルメディアでも360度で投稿できるようになりました。オリジナル写真の必要性が見えてくれば、THETAの需要も、THETAで写真を撮る人ももっと増えてくると思います。
オリジナル写真が撮れるカメラとしても、今後もTHETAは注目されていくと思います。
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