機材をレンタル。カメラをシェアして気軽に利用できる新サービス
カーシェアリングやシェアハウス、シェアオフィスなどを始めとしたシェアリングサービスは、国内外を問わず広がりを見せています。高価なものや、個人では中々手が出せないようなものは、シェリングサービスを用いた方が安く済みますし、手軽に試せるので魅力的です。そんなシェアリングサービスで、撮影機材のシェアリングに目を付けた新しい動きも出てきています。機材をシェアリングすることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
本記事の内容
機材のシェアリングサービスにおけるメリット
ドローンやカメラなどの撮影機材をレンタルすることには多くのメリットがありますが、代表的なものをいくつかご紹介していきます。
高価な機材を気軽に試せる
撮影関係の機材は高価なものが沢山あります。一眼レフであればボディだけでも数万円はかかりますし、レンズも集め始めるとキリがありません。高い買い物ですから、「試しに買ってみたけれど、気に入らなかった」なんていうことは許されません。
シェアリングサービスであれば、気になっている機材を取り敢えずレンタルしてみる、ということができるので安心です。最近話題の360度カメラなど、珍しい機種のレンタルに対応しているサービスもあります。
車を買う前に試乗をするような感覚で、実際の機材を購入前に使用する。安くない買い物だからこそ、こういうサービスがあると助かりますよね。使用して気に入れば、その後自分で購入をするというのもアリでしょう。
気になっている機種が複数ある場合などは、レンタルして比較することができるので、買い物の延長としての役割も果たしそうです。
必要な時だけ利用できる
旅行をする際、親族が集まる際など、カメラが必要になる時期は限られています。どれだけ写真が好き、ドローンが好きという人でも、仕事としてそれらを使っていない限りは、使わない期間もかなりあると思います。
カメラは湿度管理なども重要なので、ドライボックスに入れて、除湿剤などを入れてカビ予防をしなければいけません。使っていない間も、ある程度の手入れが必要になりますし、カビが発生してしまった場合にはかなりの修理費が必要になります。
対してシェアリングサービスであれば、利用期間を終えたら返却するだけなので、後の管理は必要ありません。画質の良いカメラは旅行に持って行きたいけれど、日々の手入れは面倒だという人にも、マッチしたサービスと言えるでしょう。
オーナーとして機材を貸し出す選択肢も
既にカメラを持っていて、家で眠らせているという人にとってもシェアリングサービスは魅力的です。実際に撮影機材のシェアリングサービスを展開しているCREARC株式会社が提供しているシェアリングアプリ「Totte(トッテ)」でも、オーナーの募集をしています。
せっかく購入したのに使っていないと、機械もどんどん劣化していきます。長い期間使っていないレンズなどは、ゴムの部分が白くなることもあるので、積極的に使用するべきです。
シェアリングサービスでは機材の盗難や紛失、破損などへの補償や対策も徹底しているので、安心してオーナーとしてカメラを貸し出すことができます。勿論借りる側も、補償制度によって守られるので安心です。
普通のカメラ以外も試せる
撮影機材のシェアリングサービスでは、一般的なデジタルカメラ(コンデジ)やミラーレス、一眼レフ以外のカメラもレンタルすることが可能です。空中撮影をしたいという人はドローンをレンタルしたり、アウトドアの撮影をしたいという人はGoPro(ゴープロ)をレンタルしたりと、自由度が高いのが特徴です。
撮影画像のイメージがしにくい全天球カメラなどの試し撮りもできるので、360度カメラに興味のある人や様々なカメラを使ってみたいという人にはオススメです。
個人で映画を撮影したい人や、フリーランスとして動画作成を仕事にしている人にとっては、これは朗報だと思います。複数台のカメラが必要なシーンにおいても、足りない分をレンタルして用意できるので、個人、法人を問わず利用の機会がありそうですね。
同じ趣味の人と繋がれる
撮影したデータがクラウド上にアップロードされるサービスや、SNSと連携して機材をレンタルするサービスの場合、他のカメラマンと繋がることができます。
自分の好みの写真を探したり、逆に自分の写真を好きだと言ってくれる人と繋がったりすることができるかもしれません。写真という一人で没頭しがちな趣味だからこそ、同じ趣味を持つ他の誰かと関わりを持てるというのは、貴重なことですよね。
上記は一例なので、他にもシェアリングサービスの利点は沢山あると思います。まだ多くのサービスは本格的に始動していなかったり、予約受け付けをしたりする段階ですが、購入を検討している方はシェアリングサービスにも注目してみてください。
用途に合わせたサービスを選ぶ
機材のシェアリングサービスの利用を検討しているのであれば、用途に合わせたサービスを選ぶことが大切です。多くの企業がシェアリングというものに目を付けているからこそ、それぞれの個性や強みを調べるようにしましょう。
パナソニックとNTTコミュニケーションズ、大日本印刷株式会社(DNP)が連携して実証実験を行った「PaN(Photo and Network)」などは、観光地や遊園地に直接シェアリングサービスを展開しています。
会場などに設置されたカメラを利用者がシェアして、撮影データがクラウド上にアップロードされるというシステムです。まだ実証実験段階ですが、今後はこういったサービスが日本各地の観光地に広がっていくかもしれません。
他にも、月額制でレンタル料を支払い、無制限で機材のレンタルが可能になるというシェアリングサービスも存在します。加入するプランに応じてレンタルでいる機種のグレードも変わるので、カメラ初心者から上級者まで、幅広く利用することが可能になります。
上記のように、機材のシェアリングサービスといっても幅広い選択肢があります。安易に利用するのではなく、自分がどのような用途、機種、予算を理想としているのかを明確にし、そこに合わせたサービス選びをしましょう。
終わりに
物を持つ時代から体験する時代にシフトしている現代では、シェアリングという選択肢は理想的なのかもしれません。しかし本当に気に入ったものに関しては自分の物として手にしたいのも、正直なところです。カメラなどの高価なものに対する消費には慎重になりがちだからこそ、このサービスを上手に利用して、賢く買い物をしたいですね。
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