ゲームは頭と体を使え!VRアクティビティが注目される理由
VRとゲームは非常に相性の良いコンテンツですが、そんな2つの良さを最大限に活かしたVRアクティビティが昨今は注目を集めています。1月25日から開催される『ジャパンアミューズメントエキスポ2019(JAEPO2019)』でも多くのVRアクティビティが出展されました。そんな話題のVRアクティビティですが、魅力はどんなところなのか、徹底的にご紹介していきます。
アクティビティがもたらす業界の変化
『ドラゴンクエスト』、『エヴァンゲリオン』、『ガンダムUC』など、超有名人気タイトルも、続々とVRアクティビティ化が進んでおり、業界における注目度の高さも相当であることが分かります。
テレビやパソコンの前に座って、コントローラーを握って操作をする。一昔前であれば、「ゲーム」というのはそういうものでした。あるいは、スマホにアプリをインストールして、指でスワイプやタップをするというのが主流だったでしょう。
昨今はVRゴーグルを用いたホラーゲームやアクションゲーム、恋愛シミュレーションゲームなどが台頭し、据え置き型のゲームには大きな変化が生まれました。
そしてこのVRゲームの大型化が、VRアクティビティだとも考えられます。スマホや、持ち運びできるゲーム機のような、小型化の時代に進んでいましたが、ここにきてVRの影響で時代は真逆の方向へと進んでいくことになったのです。
しかし当然、大型化してしまっては持ち運ぶことはできません。それどころか、場所が必要になるので、個人では手が出せない代物となってしまいました。結果的に、VRアクティビティは据え置きゲームとも、小型・スマホゲームとも、そしてゲームセンターとも違う位置付けになったのです。
VRエンタメ施設も
全く新しい娯楽産業として成立しつつあるVRアクティビティは、早速商用利用されています。『VR ZONE SHINJUKU』や『VR ZONE OSAKA』など、大都市にはVRアクティビティを楽しめるエンタメ施設が続々とオープンしています。
リーズナブルな価格で楽しめることから人気も高く、需要は益々増えていきそうです。これらの施設と競合するようなところとなると、テーマパークが真っ先に思い浮かびます。
関東であればディズニーランド、関西であればユニバーサルスタジオが直接の競合相手になるかもしれません。しかしVRエンタメ施設の場合、ビルの一角や街中にも建てられるという強みがあるので、立地の面では圧倒的に有利です。
また、価格で比較しても、テーマパークよりもお手頃感があります。ただ、テーマパークの世界観や雰囲気とは比較できない部分もあるので、直接競合するということはないでしょう。だからこそ、コンビニエンスに利用できるエンタメスポットとして、注目されているのかもしれません。
最大の魅力は臨場感
VRアクティビティ最大の魅力は臨場感です。実際にゲームの中に入ったかのような感覚を味わえるので、ゲーム好きの人にはたまりません。アクティビティなので、普段ゲームをプレイしない女性や、運動が好きな人にもオススメです。
協力してクリアしたり、友達や恋人と競い合ったりするシーンもあるので、デートや遊び場所としても人気です。一方でリアル過ぎるVRだからこその問題も存在します。
それは酔いやすさです。レーシング系のゲームや、動きの激しいゲームの場合には、乗り物酔いのような感覚を覚える人も少なくありません。それほどまでにリアルな世界ということですが、ついつい夢中になり過ぎてフラフラにならないように、適度に休憩しながら遊んだ方が良いかもしれません。
今後は設備の小型化もあるか?
現在でも一部のVRアクティビティで小型化の動きは見られますが、今後はもう少しスペースを必要としない方法が注目されるかもしれません。とは言っても、家庭でプレイできるレベルに小型化するのではなく、VRアクティビティというジャンルは残した範囲での小型化だと思います。
そうすることで、今以上に狭いスペースでVRコンテンツを展開することができるようになるので、より数を増やせるようになります。あくまで予想ですが、最終的にはVRアクティビティをメインとしたゲームセンターが出来上がるのではないでしょうか。
それらが大型ショッピングモールや駅前、ボーリング場などの娯楽施設に複合的に入れば、より関心や需要が高まると思います。
スピルバーグに見るVRアクティビティの未来
スティーヴン・スピルバーグが監督を務め、2018年に公開された「レディ・プレイヤー1」という映画をご存知でしょうか?この作品は主にゲームの世界が舞台で、劇中にはVRゴーグルのようなものが登場します。
そして主人公はゲームの世界を移動する際、リアルでも走り回ったり、ジャンプしたりします。このとき、現実世界の主人公の足元には、ルームランナーのようなものが敷かれています。そうすることで、現実世界であちこち歩き回ってしまうのを避けているのです。
また別のシーンでは、主人公やその仲間達が、ワイヤーのようなもので宙に吊るされています。これもやはり、現実世界で変に移動しないためです。私はこれを観たとき、VRアクティビティは最終的にこうなるのではないかと思いました。
映画のように、一般家庭にこの設備が普及するのはまだ先かもしれません。製造が可能でも、販売額がとんでもない価格になってしまうからです。しかしアクティビティとして、不特定多数の人を対象に有料で提供するのであれば、実現性は格段に上がります。
私はこの作品を観て、その世界観にも驚きましたが、それ以上に現状のVRテクノロジー、VRアクティビティの技術がそれに近いものであるということに感動を覚えました。
終わりに
私はまだVRアクティビティは未体験なのですが、今回の記事を書いていて、非常に興味深いと思いました。私が『ニンテンドー64』に熱中していた時代とは比べ物にならないほど、ゲームやエンタメコンテンツは進化を遂げたのだと、今更ながら感慨深くもあります。VRアクティビティはゲームでもあり、アトラクションでもあり、アドベンチャーでもあります。どれでもないからこそ、人々は惹かれるのかもしれませんね。
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