VRで職場体験ができる。企業側、社員側、双方にとっての魅力5選

筆者:阿久津 碧

1月26日に行われる『しごと発見フェア』で、VR技術を利用した仕事体験イベントが行われます。

出展

就職・転職イベント「しごと発見フェア」1月26日開催 VR体験をスマホで持ち帰り自宅でも再体験「GuruVR TO GO」|ディップのプレスリリース

今回は飲食店のホールスタッフをはじめとした様々な職業の体験ができて、その内容をスマホで持ち帰ることができるというのが最大の魅力です。

今後、VR研修のような形で一般企業にも浸透していった場合、企業と社員にはどのようなメリットがあるのでしょうか。今回は考えられる魅力を5つに分けてご紹介していきます。

魅力1:入社前に仕事内容をイメージできる

説明会で聞いていた内容や、ホームページに書かれていた業務内容と、実際に企業で行う業務内容が完全に一致するというケースは稀です。そのギャップが大きいほどストレスにもなりますし、離職などの決断にも繋がりやすくなるでしょう。

VRで事前に職場見学、仕事体験をすることができれば、そのギャップを大きく埋めることができます。「こんな仕事をするとは思わなかった」を確実に減らすことができるので、企業としても、社員としても嬉しいはずです。

一見地味な業界、職種であっても、仕事内容を具体的に伝えることができるので、注目度も増すかもしれません。反対に、地味な仕事であっても、VRゲームのような感覚で業務内容を伝えれば、多くの就活生の興味を引けるはずです。

魅力2:事前の職場体験で準備ができる

入社前にVRデータを渡しておけば、事前準備をする上でかなり役立ちます。メモとペンを駆使して仕事を覚えるのも大切ですが、入社日までに覚えられることがあるのなら、新入社員としても是非学んでおきたいはずです。

「4月1日が入社日だから、それまでにこのVRデータに入っている研修内容をチェックして、頭に入れておいて」や「オフィスの様子とか、デスクの位置、同僚の配置や名前はVRデータに入れてあるから」などというふうに事前データが貰えれば、入社日にすんなりと企業に馴染むことができるはずです。

実際に口頭で説明したり、見せて覚えさせたりしないといけないような仕事もあるので万能ではありませんが、基礎的な業務に関してはかなり汎用性が高そうな手段だと思います。

魅力3:何度でも復習が行える

VRの強みは、何度でも復習が行えるという点です。例えば、リアルな人間が相手だと、何度も同じことを聞くのは気まずいですよね。うっかりメモを忘れてしまったような内容を再度聞きたいと思っても「さっき教えたよね?」なんて言われたら萎縮してしまいます。

VRを研修教材として使っていれば、分からない箇所や忘れた箇所を再生するだけで疑問が解決します。何かを覚えるのが苦手だという人でも、習慣として繰り返し学べば、必ず覚えていくはずです。

VRデータを作る側としても、利用している社員のデータが集まってくれば、重点的に力を入れて作らなければいけない箇所も見えてくるでしょう。そうすれば、徐々に完成度の高い研修データが出来上がっていくはずです。

企業としては、戦力になる人材を育てるのが大きな課題ですが、そこにかかるコストという面にも目を向けなければいけません。それを考えると、VRで研修データを作るというのは簡単ではありませんし、安くもないでしょう。

しかし長い目で見れば非常に効果的ですし、長期間に渡って利用できる教育手段だとも思います。椅子に座って何かを学ぶだけではなく、身体を使って体験することができるので、吸収効率も格段に上がるでしょう。

魅力4:安全面の心配がない

VRはリアルな映像体験をもたらしてはくれますが、現実ではありません。ですから、非常に安全でもあります。本来であれば危険だから、若手社員には任せられないという仕事でも、VRで体験させることは簡単にできます。

現実世界での体験とは当然異なるものですが、そこに近い感覚を味わってもらうことはできるので、得られるものも多いはずです。企業での研修だけではなく、乗り物の免許や、特殊な資格試験のシミュレーションなどにも応用ができそうです。

危険を理由に立ち入りが許可されていないような環境や、通常では中々遭遇しないようなシチュエーションであっても、VRは簡単に再現が可能です。消防や警察、自衛隊などといった危険と隣り合わせの職種において、これは非常に有意義な教材となるでしょう。

臨場感や再現度を増すためには、VR技術の向上が不可欠ですが、そこが進んでくれば、更に利用の幅は広がっていくのではないでしょうか。

魅力5:教育面に必要な人員を削減できる

前述した通り、人材を育成するにはコストがかかります。仕事を覚えていない人に対して給料を支払う、単純なコストが一つ。

そして教育係などがついた場合には、その人の時間も拘束されるので、結果的に生産性が更に下がってしまうという意味でもコストがかかります。ですがVRであれば、社員一人で完結させることができます。

VRヘッドセットから業務内容を学んでくれるので、他の先輩社員が拘束される機会は確実に減るはずです。入社の前にVR資料を渡しておけば、社員の成長速度も早まります。

そしてこれは、新入社員にとってもプラスとなります。仕事を早く覚えられるので、自信を失くしたり、会社を辞めたいと思ったりする可能性が減ると思われるからです。

・仕事を覚えるのが難しい

・分からないことを聞き辛い

・会社でやっていく自信が持てない

就職、転職後間もない企業を早期に辞めてしまう理由は様々ですが、上記のような動機で離職する人も確実にいるでしょう。そんな人々の不安を緩和する上で、VR仕事体験、研修というのは非常に有効だと思います。

終わりに

今回はVRを用いた仕事体験を、実際の企業に応用した場合の魅力についてご紹介してみました。今回挙げたもの以外にも、企業や社員が感じる魅力はまだまだあると思います。今回このテーマで記事を書いていて、近い将来、企業研修にVRを取り入れる会社は日本でも世界でも、必ず増えていくのではないかと思いました。

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