【2019年】360度カメラ2大ブランドの違いを比較|「THETA」vs「Insta360」

筆者:小林 悠樹

「360度カメラが欲しいけど、どれがいいのかわからない」
「2019年は全天球カメラを買うぞ!」
という方のために、今回は360度カメラの2大ブランド「THETA」と「Insta360」を詳しく比較していきます。初心者の方でもわかりやすいよう、あえてあまり細かなところに突っ込み過ぎず、特に「使い勝手」の部分にフォーカスしてそれぞれの魅力をお伝えしていきます。ぜひ参考にしてみてください。

まずはスペックを確認

今回比較するのは以下の6製品。

・Insta360°ONE X
・Insta360°ONE
・Insta360 Nano S
・THETA V
・THETA S
・THETA SC

どれも売れ筋商品です。しかし360度カメラをよく知らないとという方は、いまいち違いがわからないのではないでしょうか。Insta360は中国メーカーで、THETAはリコー(日本)の商品です。まずは各商品のスペックを確認してみましょう。

まず値段ですが、最も高いのは「Insta360°ONE X」で、最も安いのは「THETA SC」となっています。画質のきれいさを表わす解像度は、それぞれ少しずつ違います。解像度が高くなればなるほど価格も上がる傾向にありますが、ポイントはTHETAシリーズの解像度。静止画は3商品すべて一緒ですし、動画はSとSCが一緒です。この点については後ほど解説いたします。

また、サイズ感もTHETAシリーズはほとんど同じです。一方のInsta360シリーズは比較的小さめ。特にInsta360°ONEはかなり小型です。サイズをモデル化するとこんな感じです。どれも初心者でも無理なく使えるサイズ感だと思います。

また、その他の大きな違いは「データの保存の仕方」です。Insta360シリーズは、microSD(最大128GBまで対応)にデータを記録するのに対して、THETAは内蔵メモリーに保存します。この違いをどうとらえるかは、意見が分かれるところだと思います。外部メモリーであれば比較的融通が利くので、あまり容量を気にしなくていいですし、内蔵メモリーはカードを抜き差しするわずらわしさがありません。

ちなみに、THETA S容量である8GBは静止画で1600枚、動画で65分に相当します(公式HPより)。THETAは内蔵型なのでメモリーの拡張ができませんが、これだけ保存できればおおむね問題ないのではないでしょうか。

THETAシリーズの特徴

次にTHETAシリーズ同士の違いを確認してみます。前述したとおりV・S・SCともに静止画の解像度は一緒です。また、動画の解像度はSとSCが同じ。

THETA SとTHETA SCの違いとは?


RICOH THETA S

RICOH THETA SC

THETA SとTHETA SCの大きな違いは「動画の最大連続記録時間」と「ライブストリーミング機能」です。

動画の最大連続記録時間は、THETA Sが25分に対して、THETA SCは5分。このほかにも細かな違いはありますが、この違いと価格差(数千円)を天秤にかけて「どちらがいいか」を考えるとわかりやすいと思います。「写真をとるのがほとんど」という方は圧倒的にSCのほうがお得です。既にお使いのスマホに保存されている動画リストを確認して、「動画はだいたい5分以内に収まっている」という方はTHETA SC向きかもしれません。

また、ライブストリーミング機能とは、youtubeやFacebookなどで動画をリアルタイム配信できる機能です。この機能がついているのはTHETA VとTHETA Sとなっています。

THETA Vの魅力とは?

RICOH THETA V

そしてフラッグシップモデル「THETA V」の特徴は大きく以下の3つだと思います。

・4K動画が撮影できる
・撮影時の揺れや傾きに強い(ジャイロセンサー搭載)
・4chマイクを搭載

まず動画の解像度が高く、4Kで撮影が可能です。ジャイロセンサーも搭載されており、撮影中の揺れや傾きに強いのが特徴です(SとSCにも手ブレ補正機能はついていますがそれよりも高性能)。「4chマイク」というのは、4方向にマイクが搭載されているため、多方向の音声録音が可能です。撮影した動画をヘッドマウントディスプレイで再生すれば、より臨場感のある音を楽しむことができます。

SやSCとは実勢価格で2万円前後の違いがありますが、性能的には決して高くはないと思います。

Insta360°シリーズの特徴

Insta360°シリーズはそれぞれ形も機能もかなり異なります。各商品の特徴的な機能を解説していきます。

Insta360 Nano SはiPhoneユーザー向け

Insta360 Nano S(引用:https://store.insta360.com/product/nanos

Insta360 Nano Sの最大の特徴は「iPhoneとのドッキング」を前提としている点です。iPhoneの充電をする部分にInsta360 Nano Sを差し込んで使用します。そのため、データを無線で飛ばすことなく、専用アプリですぐに編集加工が可能。SNSへのアップもスムーズです。対応機種はiPhone6以上となっており、残念ながらAndroidスマホでは使用ができません。動画撮影は4K対応しており、360度カメラのエントリー機としては申し分ないと思います。

Insta360 ONEとONE Xの大きな違いは「手ブレ補正」と「スマホとの接続方法」

Insta360 ONE X(引用:https://store.insta360.com/product/one_x?_ga=2.124620227.810367546.1548638128-1016116445.1548638128

Insta360 ONE(引用:https://store.insta360.com/product/one

Insta360 ONEと上位モデルであるInsta360 ONE Xの違いは大きく2点(細かいものを含めたらたくさんあるのですが、今回はエントリーユーザー向けに絞って紹介します)。

まず手ブレ補正。Insta360 ONEにももちろん手ブレ補正機能はついているのですが、さらにInsta360 ONE Xではその機能性がアップしています。そのためInsta360 ONE Xはアクションカメラとしても使用できそうです。

スマホとの接続方法については、Insta360 ONEはiPhoneとドッキングが可能でしたが、Insta360 ONE Xでは直接つなぐことはできなくなりました。その代り、同梱ケーブルでスマホとつなぐことができます(Androidも接続可)。

その他の違いとしては、Insta360 ONEは4K動画なのに対して、Insta360 ONE Xは5.7K。ただしiPhoneに取り込むと5.7K動画も4Kにエンコードされてしまうため注意が必要です(パソコンなら5.7Kのまま保存可能)。そのほかにもInsta360 ONE Xには画面がついたり、バッテリーを外せるようになったりとONEよりも多機能になっています。

まとめ

Insta360シリーズ、THETAシリーズともに、エントリーモデル・ミドルモデル・フラッグシップモデルに分かれています。初心者におすすめなのは、「THETA S」「THETA SC」「Insta360 Nano S」のあたりだと思います。フラッグシップモデルも大変魅力的ですが、「初めて360度カメラを使う」という方はその多機能性を十二分に使い切れないかもしれません。そのため、まずはエントリーモデル、ミドルモデルで慣れてから、フラッグシップというのがいいのではないでしょうか。

また繰り返しになりますが、THETA SとTHETA SCの大きな違いは動画撮影時間です。写真がメインという方はTHETA SC、写真も動画も撮りたいという方はTHETA Sがおすすめです。iPhoneユーザーであればInsta360 Nano Sという選択肢もありだと思います。

しっかりと検討して、自分に一番あった360度カメラを見つけましょう。

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