移動式VR映画館が絵本VRを上映。没入感は4DX以上?

筆者:阿久津 碧

VR映画は近い将来、代表的な娯楽の一つになるのではないかと考えていますが、今回その第一歩となるプロジェクトが動き出しました。タレントで絵本作家の西野亮廣さんの著書「えんとつ町のプペル」を題材としたVRコンテンツが2月8日より上映されることになりました。

出展

最新テクノロジーを駆使したVRで物語の世界観に入り込む!日本初の「移動式VR映画館」が誕生!第一弾コンテンツは西野亮廣さん著書の『えんとつ町のプペル』

移動式VR映画館の特徴を紐解きながら、その魅力に迫っていきます。

移動式VR映画館、梅田に上陸

移動式VR映画館の第一弾となる今回は、「えんとつ町のプペル」の上映が梅田で行われることが決定しました。今回のVR映画のベースは30万部以上を売り上げた同名の人気絵本作品で、西野亮廣さんの代表作の一つです。

VR映画自体は15分ほどのボリュームで、視聴者はVRヘッドセットを装着し、作品の中に入り込むことが可能です。この点が通常の映画との大きな違いで、VR映画最大のアピールポイントと言えるでしょう。

大阪を皮切りに、今後は日本全国、ゆくゆくは国外での上映も計画されているとのことなので、今後も活躍から目が離せません。

VR映画のメリット

通常の映画とVR映画、それぞれに長所がありますが、今回はVR映画のメリットについて考えていきます。

移動の簡単さ

通常の映画館はサーカスのように移動をすることはできませんが、VR映画館は違います。ヘッドセットや音響設備など、特定の機材があれば簡単に移動ができるので、上映場所を選びません。

学校やデパート、飲食店ですら、たちまち映画館と化すので、様々な場所で出張上映をすることが可能です。

スペースに縛られない

移動が簡単なだけではなく、上映スペースを取らないのも移動式VR映画館の魅力です。前述したように飲食店でも上映可能なので、とにかくスペースを必要としません。

極端な話、設備さえ置くことができればアパートの一室でも上映は可能です。この特性を活かして病院やホテル、パーティー会場でなど、幅広いニーズが期待できます。

立体的なグラフィック

VR映画を語る上で、この点を忘れてはいけません。VRヘッドセットを通して見ることのできる美麗なグラフィックは、とても立体的でリアルなものです。映画でも3Dや4DXといったものがありますが、VRはそれらとも少し違うものです。

物語の中に実際に入り込んでいるような感覚になれるので、初めは少し酔うかもしれませんが、慣れたら癖になるはずです。

物語への没入感

座りながら画面を見るテレビや映画と違い、物語の中に潜入するVRは、その高い没入感も特徴です。違う世界に入り込んだかのような不思議な感覚に、初めは戸惑うかもしれませんが、リアルな体験に感動すると思います。

終わった後も夢心地な気分になること間違いなしです。現実にある他の景色を完全にシャットアウトするため、メリハリをつけて作品世界を堪能できるのではないでしょうか。

回転率が早い

作品によるとは思いますが、今回のように15分程度の上映時間であれば、回転率も非常に早いものとなります。2時間や2時間半の上映時間では、見込める集客人数にも上限がありますが、VR映画はその課題を容易にクリアできることでしょう。

上映にギリギリ間に合わなかった場合でも、15分作品であれば、30分後には次の上映準備が整うはずなので、観る側としてもメリットがあります。

グーグルもVRに注目

移動式VR映画とは違いますが、グーグルもVRに高い関心を示しています。「Google Spotlight Stories」という没入型プラットフォームでは、多くの360度、VRコンテンツが配信されています。

中にはVR作品で初めてアカデミー賞にノミネートされたような作品もあり、VR自体の入門としてもとてもオススメです。今後も新たな作品が増えていくと期待されていますが、映像作品に力を入れているクリエイターの方は必見です。

今やYouTubeやTwitterからアーティストが発見され、世界に出ていく時代です。従来とは異なるプラットフォームが増えたことで、自身の才能をアピールするチャンスも格段に増えました。

誰かに見せたいVR作品はあるけれど、適切な場所を知らない。そんな方は是非「Google Spotlight Stories」でスポットライトを浴びてください。

モバイル端末で臨場感を楽しめる

移動式VR映画館や「Google Spotlight Stories」など、VRに関連するコンテンツが充実してきていますが、その理由の一つは、気軽にコンテンツが楽しめるからではないかと私は考えています。

映画を大画面で観るためには映画館に足を運び、2時間前後座りっぱなしの状態で作品を鑑賞しなければいけません。それが映画の醍醐味で、非日常感で、魅力でもあるので、それ自体は良いことだと思います。

しかしどうしても、「今日は映画を観るぞ!」という気持ちにならなければいけないのも事実です。中には散歩に行く感覚で映画館に行く人もいると思いますし、私もどちらかと言えばそちら側なのですが、やはり少数派だと思います。

対してVRコンテンツは気軽に消費することができます。気軽に、そして簡単に消費できるコンテンツというのは、支持される娯楽の重要条件の一つではないでしょうか。

安価なものや簡易的なVRヘッドセットも登場していますし、「Google Spotlight Stories」に関しては、アプリをダウンロードすればモバイル端末でも楽しむことが可能です。

「なんだか難しそう(面倒くさそう)」というイメージを持たれそうなVRが、これだけ気軽に消費できるものとして足場を確立したのが、成功の鍵だったのではないでしょうか。

終わりに

映画よりも短い時間で気軽に見ることができるVR映画ですが、その完成度や魅力は実際に体験しなければ詳しく語ることはできません。今後全国を巡る予定のVR映画館。機会があれば、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

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