足で自由にゲーム世界を動き回れる。最新VRフットコントローラー

筆者:阿久津 碧

ゲーム世界を動き回る際の移動手段と言えば、コントローラーを使いながらスティックなどで行う方法が一般的です。しかしVRゲームの場合、どうしてもコントローラーとの相性が悪くなってしまいます。現実世界の視界は奪われるため、手元が把握できないからです。そんな課題を解決するために、フットコントローラーが存在します。

直感的なフットコントローラー

ゲーム内での移動が足でできるようになる『3dRudder』というフットコントローラーが発売されています。価格は12,000円ほどで、一部店舗では在庫切れを起こす人気ぶりです。

ネットショップでも品切れが目立っていることからも、この製品に対する注目度の高さが分かります。

操作の方法としては、つま先やかかとを中心に動かすようです。移動以外に、ゲーム内のカメラ切り替えなども行えるので、プロアマを問わず、多くのゲーマーに重宝されそうです。

足で動かせることのメリット

実際にフットコントローラーを用いてゲームをプレイした場合、次のようなメリットが考えられます。

手元が見えないVR世界でも移動に支障がない

冒頭でも述べた通り、VRゲームの問題の一つに、現実世界の視界が奪われることがあります。

現実が全く干渉しない環境でゲームをプレイできることが長所でもあるのですが、操作の面ではどうしても不自由を感じてしまいますよね。

フットコントローラーを使えば、手元のコントローラーから解放されるわけではありませんが、移動は足で行うので、単純に役割が一つ減ることになります。

手に障害を持っている人でもゲームができる

今後フットコントローラーだけでプレイできるようなタイトルが増えれば、ゲームプレイ人口そのものの増加も期待できますし、市場規模拡大の面でも侮れません。

それ以上に、ゲームとはコミュニケーションツールだと私は考えているので、それを楽しめる人が増えるというのは、単純に明るい話題だと感じました。

障害だけではなく、一時的な怪我などでゲームがプレイできないという人にとっても、ありがたいアイテムなのではないでしょうか。

怪我で家の外に出たり、激しいスポーツをしたりはできないという場合でも、フットコントローラーのお陰で時間を潰せたというケースも出てくるかもしれません。

3dRudderはハンディキャッパー向けのコントローラー『Xbox Adaptive Controller』にも対応しているので、その点の相性も抜群です。開発段階から障害者も消費者ターゲットとして入れていたことがうかがえ、好感が持てます。

より直感的な操作が可能

操作そのものが直感的になるというのも、フットコントローラーの大きなメリットです。本来であれば移動というのは足で行うものですが、ゲーム世界ではそれを手で行ってきました。

そのため、イメージ通りに動けないことや、ストレスを感じる機会も少なくありませんでした。しかしフットコントローラーは直感的な操作を魅力としており、そのシンプルな操作性も特長です。

コントローラーのスティックを用いて移動する以上に、滑らかでリアルな動きを実現してくれるので、よりゲームを楽しめるようになるでしょう。

移動がコントローラーレスになるのでゲーム世界に入り込みやすい

現実世界では足で行う移動を、ゲーム内でも足で行えるようになったことで、ゲームに対する入り込み方も変わってきます。自然に移動をこなすことができるので、従来よりも没入感が上がることは間違いありません。

手に持つのではなく、身体に付けて使用するタイプのコントローラーを使った場合、更に現実からの遮断率が上がるので、ゲームを最大限に楽しめるはずです。

VRゲーム以外にも対応

3dRudderはVRゲームとの相性が抜群ですが、実は通常のゲームにもちゃんと対応しています。現在は40タイトル弱のゲームに対応しており、アクションやFPSゲームなどでも使用可能です。

格闘ゲームなどでは専用のコントローラーを使用しているプロゲーマーを見かけますが、今後はFPSゲーマーの間で、このフットコントローラーが必需品となるかもしれません。

現在は1年間の無償アップデートサービスも付いているので、仮に今後対応タイトルが増えたり、操作上のアップデートが行われたりしても、支障なく利用することができそうです。

PSVRモデルも近々発売か

現在の3dRudderとは異なる、PSVR対応モデル『3dRudder Foot Motion Controller for PlayStation VR』が現在は販売元の公式サイトで予約を受け付けています。価格はおよそ13,000円となっています。

出荷に関しては2019年の4月頃ですが、1月現在日本から公式サイトで購入することはできません(日本向けストアのオープンのみが済み、予約は受け付けていないという状況です)。

既に販売されている3dRudderも同様の状況ですが、こちらはAmazonなど、一部のオンラインショッピングサイトで購入することができます。PSVR対応モデルに関しても、公式サイト以外で入手する経路はいくつかありそうですね。

こちらも出荷時点でおよそ30作品に対応しており、様々な有名タイトルで使用することが可能です。初期設定なども必要なく、ケーブルで接続した瞬間に認識されるそうなので、面倒な操作も必要ありません。

コントローラーでの移動に辟易としていた人。VRゲームやアクションゲームを全力で楽しみたい人。単純にフットコントローラーが気になる人。全ての人が必見の商品だと思います。

終わりに

今回ご紹介したフットコントローラーは、操作性やVRとの相性という面でも興味深かったですが、それ以上にハンディキャップを持つ人のことも考えて作られたのが興味深かったです。「周りの人がゲームに熱中していたけれど、自分は手が不自由だからプレイできず、見ているだけだった」という人が、世界から確実に減っていくのではないでしょうか。

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