動くバナー広告は、360度カメラリコーTHETAの画像で製作!RICOH 360 for AD

筆者:遠藤 美華

最近WEB上で、動く360度広告を見かけることはありませんか?

360度カメラTHETAを開発・販売している株式会社リコーは、2018年3月からネット広告に参入し、360度画像の動くバナー広告の製作から運用まで手がけるサービスを提供しています。

この記事では、思わずクリックしたくなるディスプレイ広告の仕組みと株式会社リコーの「RICOH 360 for AD」で製作できる動くバナー広告「360度広告」についてお伝えします。

動くバナー広告「360度広告」とは?

ディスプレイ広告の仕組み

WEBサイトに広告が表示されていれば、人は必ず目にしているはず。その先の広告サイトまでクリックやタップをして見に行くかどうかはわかりませんが、サイト上のバナー広告にはつい目がいってしまうものです。

なぜなら、そのバナー広告に表示されているものは、今まさに探しているものであったり、気になっているものだったりするから。思わずクリックして購入にいたった経験はきっと誰もがしていることでしょう。

例えば、あなたが今ハワイ旅行の計画をしているとしましょう。当然、このところあなたがインターネットで検索してよく見ているのが海外格安航空券の販売サイトだったとします。この場合によくでてくるのが、同じような他の海外格安航空券の販売サイトのバナー広告が出現します。もし今見ているサイトよりも手頃な価格で航空券が出ていたら、あなたはそのバナー広告をクリックしてサイトまで見に行ってしまうことでしょう。

パーソナライズされているディスプレイ広告

では、どうしてあなたがさがしている格安航空券販売サイトが広告に表示されるのでしょうか?

その理由は、あなたがその日にどんなサイトを閲覧していたのかという情報があなたのスマートフォンやパソコンに残っているからです。Cookieという仕組によって、あなたの見ているサイトにはあなたが今興味のありそうな広告を出現させることができるのです。

動くバナー広告「360度広告」を出すメリットとは

クリックされなくても見てもらえるのが、ディスプレイ広告です。WEBサイトにおけるパーソナライズされた「ディスプレイ広告(バナー広告)」のクリック率は0.1~2.0%といわれています。クリックしないで見ているだけの人は、その100倍、もしくは1,000倍はいると考えられます。

360度画像のディスプレイ広告は、これまであまり目にしたことのないような動くバナー広告です。目に入るだけではおさまりません。「360度広告」は人が思わず見入ってしまう広告なのです。

RICOH 360 for ADについて

360度カメラTHETAを製造販売している(株)リコーは、2018年3月、インターネットのバナー広告事業に参入しました。THETAの販売時から、物件内部を公開する不動産業者や飲食店、結婚式場などでの需要がじわじわと高まり、法人向けのサービスのTHETA 360 BIZでは現在3,000社以上との取引があります。

RICOH 360 for ADは、次のTHETAの新しい活用法として「ネット広告」での台頭を目指しています。

動くバナー広告「360度広告」に使用する画像はTHETAで撮影したもの

RICOH 360 for ADでバナー広告を製作するのに使用する360度画像は、THETAで撮影したものです。提供できる画像は200万枚。また、顧客自らTHETAで撮影した360度画像も使用できます。THETAを貸し出すシステムもあります。

360度カメラTHETAは、360度の風景をワンショット。誰でも簡単に扱えるシンプルさと撮影技術もそれほど難しくなく、これまでの写真とは一味も二味も違う面白さがあります。THETAの画像は、画像に触れてグリグリと自分で動かすことができて、見たい箇所をクローズアップして見ることができるのも特徴です。

見せる要素をAIが自動判断して生成する動く広告

RICOH 360 for ADの特徴の一つがAIです。AIが、広告素材となる360度画像からクリック率を上げるべく見せるべき要素を自動判断し、バナー画像を自動生成します。RICOH 360 for ADにリコーの研究開発部門のスタッフがかかわる理由は、このAIの活用にあるようです。

運用プランは2つ。システムの利用する「360度バナータブ利用プラン」とすべてお任せする「運用お任せプラン」です。なお、AIによる広告の自動生成は無料。選べるバナー広告のテンプレートは2万種類もあります。

詳細はRICOH 360 for ADの公式サイト でご確認ください。

RICOH 360 for ADを採用した実際の広告

ディスプレイ広告が表示されるのは、YDN:Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(Yahoo!の運営する関連サイト)とGDN:Googleディスプレイネットワーク(Googleが提携している一般ポータルサイトやブログ)です。

※実際の広告のスクリーンショット


RICOH 360 for ADで製作した「360度画像の動くバナー広告」を出稿できるは、現在のところはGDNです。Google Adwordsから出稿します。

まとめ:リコー360度広告「RICOH 360 for AD」

リコー360度広告「RICOH 360 for AD」の採用で望めることは、ディスプレイ広告として目を引き、広告のクリック率が上がることです。THETAで捉えた360度画像の面白さとAIで生成したバナー広告は、あなたの商品やサービス購入の後押しになることでしょう。

RICOH 360 for ADの公式サイト:https://360ad.ricoh/

参考URL:
静止画なのにグリグリ動かせる! クリック率が劇的に上がる「360度バナー広告」のしくみVRとAIを活用した360°で表示するバナー広告事業に参入

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