【2019年】マクロミル「VRに関する意識調査」にみる、VRの現状と未来の考察

筆者:小林 悠樹

2019年1月、株式会社マクロミルがVRに関する意識調査をおこないました。今回は、その結果をご紹介していくとともに、VRの現状と未来について考えていきたいと思います。

※今回おこなわれたのは「VRに関する意識調査。VR体験で購入意欲は高まるのか?」という調査で、対象は15~69歳の1000人。インターネットを介して調査が実施されました。

「VR」という言葉の認知率は91%。体験したことがある人は5人に1人。

VRという言葉自体はかなり広く浸透してきており、調査結果によればその認知率は91%で、VRの言葉の意味まで知っているという方は全体の53%という結果に。また、VRを実際に体験したことがあるという方は21%と、5人に1人の割合でVRを体験していることがわかりました。そして、家庭用VR機器をすでに持っているという方は3%にとどまり、まだまだ普及率としては多くはありません。

VR体験の満足度は85%。一方で課題も明らかに。

「VRを体験したことがある」という方のうち、「満足」「やや満足」と答えたのは85%でした。満足と答えた理由として、「非日常を感じられる」「リアルで臨場感があった」という声が多く挙がっています。一方で、不満と答えた方の理由としては、「酔って気持ち悪くなった」「首がつかれる」「画質が荒い」などが挙げられています。

今後の課題は「VR酔い」と「ヘッドセットの軽量化」

今回の調査によりVRを実際に体験した多くの方が満足をしているものの、課題も浮き彫りになりました。それは「技術的なハードル」です。VRにも比較的手ごろなものから、高性能で本当にその場にいるかのように感じられるものまでいろいろとあります。最新技術のVRであれば画質も良く、体の動きと画面の連動性も高いので、そのぶん酔いづらくはなりますが、そういった体験ができる場はまだそう多くはありません。また、現在のヘッドセットはサイズが大きく、身体的負担があるのもネックです。そして、なにより大きなヘッドセットをつけている姿は、あまりかっこいいものではありません。

ただ、今後開発が進めば、ヘッドセットは必ず小型化していくでしょう。VRとは少し異なりますが、AR分野ではスマートグラスなるものが登場してきています。これぐらい小さくなれば、見た目にもスマートですし、体への負担もほとんどないのではないでしょう。
参考:いよいよ実現化する「スマートグラス」。ヘッドマウントディスプレイとの違いは?|TIME&SPACE

それでもVRの将来は明るい。さまざまな分野で活用されていく。

*エンタメ、旅行、研修など多岐にわたる(データ元より引用)

ただ、課題はあるものの、体験した方のほとんどは満足をしており、VRの未来は明るいと言えるでしょう。今回ご紹介した調査の中でも、61%の方が「今後、VRは浸透する」と回答しており、それに加えて活用されていくであろう分野も、エンタメや旅行、研修、自動車、防災など多岐にわたります。コンシューマー向けのコンテンツだけでなく、法人のVR活用余地もまだまだたくさんあります。

まとめ|VRを手軽に体験したいなら、「360度カメラとスマホ用VRゴーグル」がおすすめ

*平均予算は19,991円(サイト元より引用)

VR機器を持っている人は全体の3%であり、まだ持っていない方の3割は「いずれ欲しい」と回答していることから、VR市場は今後も拡大をしていくと考えられます。調査によれば家庭用向けVR機器に出せる金額として、9割以上の方が5万円未満と回答しており、平均金額は19,991円。「まだVRを体験したことがないけど、少し気になる」という方は、360度カメラとスマホ用VRゴーグルを買えば簡単にVR体験ができるのでおすすめです。360度カメラは中位性能のものであれば2万円前後で買うことができ、スマホ用VRゴーグルは安いもので数百円。高くても多くは3000円以内なので、調査回答の平均額でほぼおさまります。
百聞は一見に如かずです。興味のある方はまずはそういった入門編から入ってみるというのはいかがでしょうか。

引用元:VRに関する意識調査。VR体験で購入意欲は高まるのか?|株式会社マクロミル

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