VR導入を検討中の企業が『どこでもストア』を選ぶ理由
システム開発などを行なっているナーブ株式会社が提供しているサービス『どこでもストア』は多くの企業、場所で採用されて活躍しています。VRと出店という要素を掛け合わせた次世代型の店舗の魅力はどのようなところにあるのでしょうか。そして、どこでもストアを導入するべき企業や、その活かし方を考えていきます。
本記事の内容
どこでもストアとは
どこでもストアとは、遠隔通話で接客を行うVRストアサービスのことです。離れた場所にいてもVR画像で商材を見ることができ、通話で接客サービスを受けられ、実店舗に足を運ぶのと遜色がない接客を受けられるのが特徴です。
お店側としても、これまでは何かを販売するために店舗を出店するとなれば、多くのスペースや費用を必要としました。
例えば車を売るのであれば、相当数の車を展示できるだけの土地や建物が必要です。
そこに加えて、車についての知識を備えたスタッフを一定数配置して、接客にあたらせる必要があります。出店には、場所と手間、そしてある程度のスタッフ(人件費)が最低限必要となるのです。
しかしどこでもストアを導入すれば、これらの問題の多くをクリアすることが可能になります。先程の例えで言えば、車はVRデータとしてお客さんに見せることになるので、展示するスペースが必要なくなります。
また、一つのどこでもストアに対して一人の遠隔通話スタッフを付ければ、人件費も最低限で済みますし、お客さんを待たせることもなくなるでしょう。
既にイオンスタイル品川シーサイド店や、三菱地所レジデンスクラブラウンジ、住宅情報館横浜店といった場所に出店されており、徐々にその認知度を増してきています。
どこでもストアが選ばれる理由
企業がVR戦略を練る上でどこでもストアは非常に効果的なサービスです。導入する上での代表的なメリットには以下のようなものがあります。これを見れば、どこでもストアが選ばれる理由や、選ぶべき理由がお分かりいただけると思います。
大掛かりなテナントを必要としない
前述した通り、どこでもストアは多くのスペースを必要としません。それまでは大規模なテナントがなければ出店できなかったような商材でもVRデータとして取り込むので、場所や大きさに制限されず売り出すことができるでしょう。
人が集まる場所に出店できる
既に人が集まっているショッピングモールやイベントスペースに出店できるのも、どこでもストアの魅力です。
そのため従来の店舗とは違い、どこでもストアは集客に割く労力を抑えることができます。コンビニやホテル、駅といった、これまででは考えられなかった場所にもお店を出すことが可能です。
別のイベントと組み合わせた出店や、相乗効果も狙うことができ、ピンポイントな販促活動を実現できるようになります。
大幅なコストカットの実現
実際の店舗を出すとなれば、扱う商材にもよりますが、相当な投資が必要となります。また、テナント代などのランニングコストもかかってくるので、その分リスクも増えることになるでしょう。
どこでもストアであれば、そもそも必要とするスペースが減り、人件費も少なく抑えられるので、大幅なコストカットの実現も難しくありません。
圧倒的低価格での出店は、どこでもストアのホームページでも強みの一つとして紹介されています。ショッピングモールやイベント会場に出店する形であれば、テナント代もある程度少なくできますし、リスクヘッジの面でも魅力的ですね。
ピンポイントな接客で満足度の向上に繋げる
どこでもストアの特徴は、遠隔での通話による接客です。VRデータとして商品を見るだけでは、お客さんには多くの疑問が残ってしまう場合もあります。
通話サービスを利用することで、この部分をクリアにすることができ、リアルな体験を補助してくれることになります。ただ商品を見せて終わりというのでは、カタログと同じです。
どこでもストアはその先までカバーしているから、多くの企業に選ばれるのでしょう。どこでもストアの公式サイトには、VR接客を導入したことで顧客満足度が向上したという結果が実績として紹介されています。
調査方法や対象、範囲は不明ですが、少なくない成果を上げている可能性は高そうです。他にも業務の効率化や販促効果の上昇といったデータも紹介されています。
人件費の削減や、イベント会場などへの出店といった強みを考慮すると、こうした結果は必然と言えるかもしれませんね。
上記のように、企業がどこでもストアを導入するメリットは無数に存在します。商品や場所を選ばず、低コストでビジネスが行えるというのは、現代の形にマッチしていますし、非常に興味深いですね。
実際に利用されているVRストアの例
最後に、実際にVRストアを利用している例や、シチュエーションを簡単にご紹介していきます。直近では、東京駅横にある外国人観光客向け観光案内施設「TIC TOKYO」において、実証実験のためにどこでもストアが導入されるという例がありました。
全国の観光地に、VR画面を通して訪れることができるというサービスは、期間限定で3月末まで行われています。観光客の周遊促進や観光ニーズの調査など、単なる売買以外の目的でも利用できるという点が面白いですね。
他にも、VR内見といった使用方法もありました。住宅展示場などに足を運ばずとも、物件内覧をVR画面を通して行うというサービスです。遠隔通話での補助も相まって、リアルな内見体験を実現してくれそうですね。
ショッピングモールに行ってもコンビニに行っても家やマンションの内見が行えるというのは、物件見学のハードルが下がりますし、魅力的です。
この他にも、普通に商品を売るという用途でも勿論導入されています。スペースを必要とせず、商品を選ばず、人権や出店コストを最大限にカットできる。これだけの要素が揃っているのであれば、VRストアを今後利用していかない理由はないと思います。
終わりに
これからの時代は、人気の場所やイベント会場に出店するだけではなく、どこでもストアのようなVRストアが集結する施設などができてくる可能性もあります。土地の限られている日本という環境では、スペースを必要としない出店という選択肢は、とても合理的な手段なのかもしれませんね。
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