防犯対策にも360度カメラ!神奈川県警の導入事例も紹介

筆者:小林 悠樹

360度カメラが世に知られるようになってまだ10年も経っておらず、その活用余地はまだまだ成長過程。Wrapでは不動産や介護、エンタメなど、さまざまな活用事例を紹介してきましたが、今回は「防犯対策としての360度カメラ」に焦点を当ててみたいと思います。

防犯カメラが普及し、ひったくり・空き巣は減少傾向

警察庁が発表しているデータによれば、空き巣被害(侵入窃盗)は平成15年から15年連続で減っているそうです。また、ひったくりの認知件数も平成20年には2万件弱だったものが、平成29年には3000件以下にまで減少。検挙率も上がっており、平成17年は32.5%だったのに対して、平成26年は60%を超えています。

これらの犯罪が減少している理由としてよく言われるのが「防犯カメラの普及」です。街中や住宅に防犯カメラが設置されたことで犯罪の抑止力になり、逮捕のきっかけにも役立っています。実際に、東京都新宿区では平成12年に地区全体に防犯カメラが設置したところ、その2年後には犯罪件数が大幅に減少したそうです。
(参考)
平成30年警察白書 統計資料|警察庁
住まいる防犯110番|警察庁

防犯カメラやドライブレコーダーも360度撮影ができるものが登場

最近では、360度全方位を撮影できる防犯カメラが登場。これによりカメラの周囲全体の状況を把握できるようになり、より詳細な記録を残せるようになりました。安価なものでは2万円前後のものも販売されており、今後さらに普及していくでしょう。全方位型カメラは、通常の防犯カメラよりもマイルドな見た目をしているので、「景観を損ねたくない」「訪問者に威圧感を与えたくない」という要望にも応えてくれます。

また、ここ数年あおり運転や高齢者による危険運転などがニュースで報じられることが多くなり、ドライブレコーダーを利用する方も増えています。これまでのドライブレコーダーと言えば、前方や後方のみを撮影するカメラでしたが、360度カメラのドライブレコーダーも発売されています。

神奈川県警は360度カメラを気球で飛ばして防犯対策

先日、神奈川県警が大型イベントの警備に360度カメラを活用することを発表しました。2019年、2020年はラグビーW杯、東京オリンピックという大きなスポーツイベントも開かれ、そこでの防犯対策として導入されるようです。

具体的には、カメラを気球に乗せて上空60メートルから会場の様子をモニタリングします。不審者や不審物の存在を確認できるだけでなく、イベント会場周辺や最寄り駅の混雑状況も逐一確認できるそうです。また、地上に設置されている定点の防犯カメラとも連携させて、状況をより詳しく把握するためのネットワークも構築されます。2019年度の当初予算に5.5億円が計上されていることからも、県警の力の入れ具合がうかがえます。
(参考)
カメラ搭載の気球飛ばし、大規模イベント警備 県警方針|カナコロ(神奈川新聞)

まとめ|360度カメラの特性を活かして事故や犯罪を未然に防ぐ

360度カメラは、防犯対策の一手として非常に期待されている存在です。一般的な防犯カメラよりも広角な視野を持つため、犯罪や事故の詳細をより細かく記録してくれます。神奈川県警の事例からも分かる通り、今後は気球やドローンと組み合わせてカメラの特性を最大限生かすような取り組みも増えていくと考えられます。ドライブレコーダーや自宅の防犯カメラの導入を検討する際には、360度カメラも選択肢に考えてみてはいかがでしょうか。

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