新技術の宝石箱、「OPENLAB(オープンラボ)in Okinawa」の魅力を徹底紹介

筆者:阿久津 碧

2019年2月14日に那覇市で開催された、KDDIグループの最新技術や研究結果を集めた展示会「OPENLAB(オープンラボ)in Okinawa」では、驚くような最新技術の展示が行われたようです。

出典

「未来変える新技術展示 沖縄セルラー、15日も5GやVR体験 – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース」

沖縄セルラー電話(湯淺英雄社長)によって開かれた今回の展示ですが(共催・KDDI、KDDI総合研究所)、今話題の5G(第5世代)やAR・VR、AIの新たな取り組みが多く発表されました。展示会の内容をご紹介しながら、最新技術のさらなる可能性について考察していきます。

「OPENLAB in Okinawa」の展示内容

今回の展示会では随所に最新技術を駆使した成果が見られたようです。

バーチャル・キャラクター「レナちゃん」

昨今ではVtuber(Vチューバー)と呼ばれる3Dキャラクターが人気を博していますが、OPENLAB in Okinawaでは展示内容のガイドとして「レナちゃん」というバーチャル・キャラクターが登場しました。

ARとAIを活用した、タブレット端末の画面を通して表示されるバーチャル・キャラクターがそれぞれの展示物について案内をしてくれるというもので、昨年10月に幕張メッセで行われた「CEATEC JAPAN 2018」にも既に登場しています。

オープンラボでのレナちゃんに関する詳細な情報は報じられていませんが、昨年登場した際には青い瞳に淡い銀色の頭髪、青い制服のようなコスチュームを身にまとった女の子の見た目をしていました。

日本語のみならず4カ国の言語にも対応しているとのことで、海外から訪れた来場者などにも幅広く対応が可能です。

専用の端末を通して現実の景色に出現したキャラクターが、展示物について詳しく解説してくれたり、展示内容に対しての質問に返答してくれたりするのは未来的で、とても面白そうですね。

12K写真の360度画像対応VRを使った観光地ツアー

これは12Kの360度画像を複数人で同時視聴できるようにしたVR観光地ツアーです。12Kの360度画像を複数代のVR端末に配信し、複数人が同時に同じ光景を視聴するという試みは、この観光地ツアーが世界で初めてだそうです。

最近では8Kが話題ですが、8Kでも人が現実で視認している映像と同等レベルの映像を再現できるのに対して、12Kまでいくとその映像はどのように見えるのか全く想像もつきません。

非常にリアリティが高く、高精度の映像であることは間違いないのでしょうが、沖縄という美しい自然に恵まれた土地の映像を12Kで見るわけですから、その光景は圧巻に違いありません。

特別展示「みんなでVR」

一つ前にご紹介した展示物でも、複数人でVR体験をするというのが注目されていましたが、特別展示である「みんなでVR」も複数人で同時にVR体験を行えるのが魅力です。

VRといえば、VRゴーグルなどのウェアラブル端末を身に着けて世界観に入り込むのが主流でしたが、この「みんなでVR」では、ゴーグルなどは一切必要とせず、半球体のスクリーンを利用します。

スクリーンに映し出される映像に合わせて座席が連動し、ゴーグルなしでも臨場感のある映像を楽しむことが可能です。参加者は大画面に映し出されるドローンやモータースポーツレースの映像を楽しんだそうです。

また、高精細画像は非常に容量が大きいので、スクリーンに送信する際には5G技術を活用しています。様々な新技術が組み合わされた「みんなでVR」ですが、将来的にVRアクティビティとしてテーマパークなどに設置されたら楽しそうですね。

他にもスマホの位置情報を用いた災害時の支援や、VRの技術を使った遠隔会議などが展示されたそうです。

専用端末に縛られないVR技術の可能性

前述した特別展示「みんなでVR」には、VR技術の更なる可能性が詰め込まれていると感じました。VRゴーグルなどの専用端末がVR体験に必要なくなれば、現実の世界で気軽に家族や友達と一緒になってVR体験ができるようになります。

以前ソーシャルVRゲームやアプリについてご紹介しましたが、VR空間で複数人が集まることはできても、現実の世界で一緒になってVR体験ができる場所は多くありません。

「みんなでVR」のように、現実の世界で複数人が一緒になって映像やアクティビティを楽しむことができれば、臨場感や楽しさをその場で共有することができるようになり、VRの楽しみ方そのものが広がりを見せるのではないでしょうか。

専用端末を使うことで現実の視界を奪われてしまったり、ある種の孤独感を覚えてしまったりするのはどうしても避けられません。ですが周りを見渡せば同じ体験をしている人がそばにいる。そんな安心感を持つことができれば、今までVRに興味がなかった人、何となく避けていた人も、VRを体験しようと思えるきっかけになると思います。

観光業の支援にもARは活用できる

大容量のデータをやりとりできる5Gの整備が整えば、ARやVRの機能は観光業を支えるのに必要不可欠なものになるかもしれません。今回の展示会で言えば、バーチャル・キャラクター「レナちゃん」やVR観光地ツアーなどがその先駆けでしょう。

主要観光地や施設にバーチャル・キャラクターを配置して、ガイド役としての役割を果たしてもらったり、病院や介護施設などの様々な場所でVR観光地ツアーを行ったりすれば、より多くの人に観光を楽しんでもらう手立てになるはずです。

近年サービス業の人手不足は深刻化していますが、技術によって補える部分がまだまだあるはずです。将来バスガイドやツアーガイド、観光案内所の受付などがバーチャル・キャラクターによって行われる未来なんていうのも、夢ではないかもしれませんね。

終わりに

ARやVRの他に、AIや5Gなど科学的な進歩は留まるところを知りません。大手キャリアのauを子会社に持つ、KDDIの技術にも驚かされました。これらの技術が進化していくことで、人と人との距離感、県と県の距離感、さらには国と国との距離感も変わっていくのでしょう。今まではそう簡単に体験できなかったことも身近で体験できる未来へと、私たちは足を踏み入れている。そんなふうに感じました。

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