もう迷わない!Yahoo!が提供するARMAPにできること

筆者:阿久津 碧

AR技術が進歩する中で、期待されていることの一つが地図アプリの進化です。現実世界に仮装映像を映し出すAR(拡張現実)は地図アプリと非常に相性が良く、需要も期待できます。そんなサービスの一つとして注目したいのが、今回ご紹介するYahoo!が提供するARMAPです。

「Yahoo! MAP」の「ARモード」、試験導入へ

Yahoo!が提供している地図サービス、「Yahoo! MAP」の「ARモード」が2018年の3月5日より試験的に導入開始されました。既に一年以上前の出来事ですが、知らなかったという人も意外に多いのではないでしょうか。

私も地図アプリと言えば「Google MAP」が真っ先に思い浮かんでしまい、このニュースは寝耳に水でした。

”迷わないナビゲーション”をコンセプトに2017年の4月には大幅なリニューアルを行ったYahoo! MAPですが、ARの導入で益々進化した形となりました。

VR/AR技術が進歩する中で、様々な企業がARマップの実用化に力を入れています。その中でのこの発表は、他社を牽制する形になったのではないでしょうか。

詳しい利用方法については以下の公式動画でも紹介されているので、是非そちらも確認してみてください。試験的な導入とは言え、非常に実用的な機能に思えます。

Yahoo! MAPの紹介動画はコチラ

「Yahoo!  MAP」の使い方

本格的なAR機能が利用できるということが分かったら、次に気になるのはその使い方ですよね。せっかく画期的な地図アプリとして利用することができるのに、操作方法が難しいというのでは台無しです。

その点Yahoo! MAPの使い勝手は非常にシンプルです。普通の地図アプリと同じように目的地を入れた後に、徒歩ルートを選択して出発します。

問題なく案内が開始されたら、画面の右上に出てくるARモードを選択します。すると自動でカメラが起動するので、左右の映像を映して空間の認識を行わせましょう。この際、必ず立ち止まって撮影するのがポイントです。

空間が問題なく認識されると、実際の地図映像に青い矢印のようなAR映像が浮かび上がって、道を教えてくれます。自分が歩いてきた道には足跡が表示されるので、どちらに進めば良いのかは一目瞭然です。

もしも途中で案内を終了する場合には、左上の「案内終了」をタップし、右上の「地図モード」を選べば普通の地図アプリのようになるので、切り替えや終了も直感的に行えます。

ユーザーを楽しませる機能も

ARマップの魅力は、地図としての分かりやすさや操作性だけではありません。以下の文章は公式サイトに掲載されているものです。

ユーザー自身が歩いた道のりに「足跡」のビジュアルを残すことにより、道に迷いにくくする工夫を施しています。「足跡」は、通常「靴跡」のビジュアルを表示しますが、機能を使用する頻度によって、「裸足」「犬」など数種類のビジュアルが登場する場合があり、ユーザーを楽しませる仕掛けを用意しています。さらに、目的地では、ヤフー公式キャラクターである「けんさくとえんじん」の「けんさく」が、手を振って出迎えます。

Yahoo! MAP、ナビゲーションをAR(拡張現実)でサポートする機能 「ARモード」を試験導入 – プレスルーム – ヤフー株式会社」より

単純な地図アプリではなく、楽しく使えるのはYahoo!らしいかもしれないですね。文中に出ていた「けんさく」という公式キャラクターはLINEスタンプなども出ており、見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。

けんさくとえんじん – Yahoo! JAPAN

「地図×ユーザーを楽しませる」としては、ダイエットサポート機能や、観光案内機能、ゲーム性などが浮かびます。Yahoo! MAPにはそういった機能は搭載されていませんが、今後加わったら更に楽しめるかもしれませんね。

純粋な地図アプリとしての方向性や、他社の出方にも注視していきたいものです。ARMAP技術が確立すれば、地図アプリとは別に、地図ゲームのような形のアプリが増える可能性も十分に考えられます。

第二の「ポケモンGO」のようなアプリが登場するのも、そう先の話ではないかもしれませんね。

地図アプリはARメガネの実用化で完成か

ARMAP自体は非常に実用的で画期的なのですが、心配なのは歩きスマホなどを助長しないかということです。実際の映像に仮装映像を当てはめているARは「スマホを見たままでもリアルな景色を見られるから歩きスマホをしても大丈夫」という気持ちにさせてしまう可能性もあるかもしれません。

実際にはARでも歩きスマホは危険ですし、Yahoo! MAPの公式サイトでも、アプリを使用する際には必ず立ち止まるようにという注意書きがあります。画期的な技術だからこそ、利用者のモラルが試されるかもしれません。

そういった意味では、メガネ型のデバイスが登場することで、ARMAPアプリは完成するかもしれません。ARメガネであれば、より安全に地図アプリを利用できますし、目線なども普段と変わらないので、咄嗟の出来事や歩行者にも対応しやすくなります。

ARMAPはカメラやGPS、モーションセンサーなどを一度に使っているため、バッテリー消費が激しいのですが、小型デバイスであるARメガネがこの問題にどう立ち向かっていくのかという点も非常に興味深いです。

ARメガネの実用化と、小型大容量バッテリーの実装が叶えば、ARMAPは今の地図アプリに取って代わるかもしれませんね。

終わりに

今後も端末の進化が進んでいけば、我々が迷子になるという経験をすることはなくなるかもしれません。地図アプリやARは歩行者だけではなく、車などとも合わせられそうですが、自動運転技術も進化している昨今、どの技術がどの分野に採用されるかということにも注目していきたいですね。

Like@Wrap
Follow@Wrap

スポンサーリンク

特集記事

theta
VR関連データ・統計
VR オフィス
VR インタビュー