AR立体メニューで料理を注文、「KabaQ」で飲食が変わる

筆者:阿久津 碧

ARで食品のメニューを立体的に見ることのできるサービスがあれば、注文をする上で大きな参考になりますよね。そんな実用的なアプリ、「KabaQ」はiOS、Androidの両方に対応している注目のAR食品アプリです。このアプリは近い将来、外食をする上で必須のアプリになるかもしれません。
(アイキャッチ画像は公式サイトより引用)

ARメニューアプリ「KabaQ」

「KabaQ」は2017年頃にはリリースされており、冒頭で述べた通りiOSとAndroidに対応しています。

AR技術を用いて食べ物の立体的な映像を現実に映し出すことのできるこのアイディアは、今までありそうでなかった気がします。

「KabaQ」公式サイト

ARで食品イメージを映し出すことで、平面的な写真ではイメージできなかったような食べ物の厚さや大きさといったボリューム感を、明確にイメージすることができるようになりました。

「思ったより小さかった(大きかった)」をなくすことができるというのは、外食産業にとって大きな強みになるのではないでしょうか。

私もレストランに行って写真のないメニューを見ると「この値段でどれくらいの大きさなのだろうか」と思うことがあります。

安いと思った場合には頼むこともありますが、イメージが全くない状態で値段も結構すると、他の写真付きメニューを選ぶことの方が多い気がします。

そうやって知らぬ間に逃がしていた消費者を、このARアプリはしっかりと捕まえてくれそうです。「KabaQ」を実際に利用しているイメージ動画もアップされているので、そちらもご覧ください。

イメージ動画はコチラ

食べ物の質感やソースの量、ケーキの柔らかさや野菜の新鮮さなど、細部まで見ることができますね。当然写真とも映像とも異なる映像なので、より感覚的に楽しむことができると思います。

ARの強みはリアルな映像だけではありません。映し出されている料理に近づいたり、離れたりすることができるので、様々な角度から楽しめます。平面的で限定的なイメージしか確認できない写真と比べると、このアドバンテージは大きなものだと思います。

お店に入っていない潜在顧客に対する訴求力も

ARメニューアプリの利用先として真っ先に思い浮かぶのは、レストランや喫茶店のメニューです。しかし、実際にはもっと多くのシーンでこのアプリは利用できるのではないでしょうか。

例えば、実際にはお店に入っていない顧客に対してもアプローチすることが可能です。メニュー情報を取り込んだ端末を店外に置くことで、お店の外にいてもメニューを自由に確認することができます。

端末が盗難に遭わないように鎖などで固定する必要がありますが、それほど大きな問題ではありません。そのお店に一度も入ったことがない人でも、値段や食べ物の様子、大きさを把握することができるので、店の中に入るハードルが下がるのではないでしょうか。

これが普及すれば、店外の食品サンプルやショーケースなどは不要になるかもしれません。また、宅配サービスのチラシなどにも応用が利くはずです。

紙のメニューをARとして表示するためのQRコードなどを表記すれば、チラシからもAR画像を楽しめるようになります。ピザやお寿司のチラシは魅力的で食欲をそそりますが、一枚一枚の写真が小さいので、この方法が実現したら内容をイメージしやすくなって頼みやすくなります。

このように、実際にお店に訪れていない人や、離れた場所にいる顧客に対してアピールできるのが、ARメニューの真の強みなのではないでしょうか。

レストラン評価サイトの新しい形の訪れ

ARメニューアプリは、レストラン評価サイトにも小さくない影響を与えるかもしれません。「Googleマイビジネス」や「食べログ」といった大手評価サイトには現在、料理の写真やレビューを掲載することは可能ですが、立体的なメニュー映像を提供することは当然できません。

それらのサイトが新しく「ARメニュー」という項目を設けるかもしれませんし、あるいはメニューのARデータのみを蓄積したデータサイトが現れるかもしれません。

そうなればレストラン選びは更に便利になるでしょうし、それに伴って外食産業はIoT化を迫られる形になるでしょう。付随して飲食店の公式サイトにもそういった項目が登場する可能性もあります。

飲食店には公式サイトが存在し、ARメニューも掲載している、という部分までがマストになったら、パソコン操作が苦手な飲食店はピンチです。昔ながらの割烹や居酒屋がどのように生き残り戦略を立てていくのかという点にも注目していきたいですね。

サイト制作サービスのニーズが加速するかもしれませんし、そこに新たなビジネスチャンスが生まれるかもしれません。ただ個人的には、あえて紙のメニューだけを設けて、サイトも作らず昔ながらのスタイルを貫くというのも嫌いではありません。

便利なARメニューと、日本らしい「粋」や「趣」がどのように共存していくのか。それは飲食店オーナー(店長)の手腕やセンスに委ねられているのでしょう。

終わりに

外で食事をすると、メニューの名前だけで、写真すらも全くないというケースは結構存在します。全てのメニューの写真を掲載していたら分厚くなってしまいますし、見せないマーケティングもあると思うのですが、やはりお客さん側からしたら不便だと思います。今回のARアプリは、そんな外食における小さなモヤモヤやストレスを消してくれる画期的な発明だと思いました。

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