イケメン男子が瀬戸市の魅力を伝える!ARアプリ『せとある』
VRやARが多くの人々に周知されてきている昨今、多くのARアプリが続々とリリースされています。対応機器を通して現実世界を豊かにしてくれるARですが、今回ご紹介するのは今春リリースされる、イケメン男子と一緒に陶都と呼ばれる愛知県瀬戸市を巡るARお散歩アプリです。一体どのようなアプリなのか、概要や機能、ARなどの最新技術を使った町おこしについてご紹介していきます。
イケメン男子と散歩ができるARアプリ
『とりっぷセトまち~君と歩く瀬戸もの語り~』、通称『せとある』は陶磁器の産地で有名な愛知県瀬戸市を舞台にしたアプリです。アプリ内では2人のイケメン男子がボイスで散策ルートを案内してくれたり、2人とトークを楽しんだりすることができます。
詳しくは後述しますが、キャラクターはARとして現実世界に映し出すことができるため、一緒に写真撮影をしたり、会話をしてちょっとしたストーリーを楽しんだりすることが可能です。
他にも一般的なゲームアプリのようなアイテム報酬があるなど、ゲーム性も満載のアプリになっています。
開発元は本社を愛知県瀬戸市に置く株式会社スピードです。同社は愛知県のデジタルコンテンツ推進を目的として行政や教育機関と連携しながら、映画やゲーム、VR、音楽等の映像企画製作を行っています。今回のようなアプリ開発もその一環であるようにうかがえますね。
アプリのリリースに向けて公式ツイッターなどが開設されているので、気になる方は最新情報の入手経路として活用してみてください。
具体的なリリース時期については明記されていませんが、今春ということであればそう遠くないうちに利用できるようになるのではないでしょうか。瀬戸市の観光と合わせて利用できれば、旅の楽しみが増えそうですね。
公式サイト:http://speedinc-jp.com/works/setoaru.html
公式ツイッター(@Setoaru_info):https://twitter.com/Setoaru_info
焼き物の街、瀬戸市
そもそも瀬戸市とはどのような街なのでしょうか。陶器のことを焼き物や「せともの」と呼びますが、その「せと」は瀬戸市に由来しています。陶磁器の産地として1000年の歴史を有する瀬戸市ですが、市内には多くの焼き物専門店が存在するそうです。
街の至るところに焼き物の伝統を積み上げてきた痕跡が見受けられる瀬戸市では、実際に作陶体験なども行えるので、瀬戸の焼き物を身近に感じることができます。
『せとある』では、尾張瀬戸駅から窯垣の小路や瀬戸蔵、深川神社、久米邸、招き猫ミュージアムなど、徒歩で瀬戸の街を散策しながら、その魅力を感じることのできるコースが設定されています。
観光を盛り上げる魅力的なコンテンツ
同アプリには瀬戸市内を案内してくれるキャラクターが2人登場しますが、CV(キャラクターヴォイス)を務める声優も豪華なキャスティングがされています。
1人目のキャラクター、陶水 仁織(すえみず とおる)の声を担当するのは、映画「この世界の片隅に」で主人公すずの夫、周作を演じた細谷佳正さんです。2人目のキャラクター、星磁 璃人(しょうじ あきと)は堀江瞬さんが担当します。
目的地にたどり着くまでのコース案内から、名所の解説だけでなく豆知識や2人の自然な会話までを、アプリでは楽しむことができます。
他にも待ち合わせの段階から時間を設定して、2人の反応を見ることができたり、会話の中でユーザーが回答する場面があったりと、実際に案内人が近くにいるような体験ができる内容となっています。
ARアプリなので拡張現実機能を使って、2人と記念撮影を撮ることも可能です。表情の変化まで作り込まれているので、よりリアルな体験ができるでしょう。
最新技術の活用による町おこし
この事業は瀬戸市と市内の企業が協力して実現しました。その街の歴史や文化などを残していくためには、多くの人に興味や関心を持ってもらい、学んでもらうことが必要です。
幅広い世代に魅力をアピールする上では、今回のような時代に即したプロジェクトが効果的だと感じました。実際このプロジェクトの目的として、観光客の誘客促進や地域の活性化が挙げられていましたが、アプリがリリースされればその効果を発揮するのではないかと思います。
時代によって人々のニーズや関心というものは変わってしまいます。VRやARといった最新技術が注目されている今だからこそ、流れに乗り遅れず、今回のプロジェクトを打ち出した瀬戸市のような街が増えれば、廃れていく街や文化も減っていくのではないでしょうか。
終わりに
アニメや映画の中に出てくる景色や建物のモデルになった場所、いわゆる「聖地」と呼ばれる場所を訪ねる方は、今までも多くいました。しかし今回のように、その場所の観光客増加を目的に生まれたキャラクターやゲームを生み出せば、街が伝えたい魅力を直接的にアピールできるはずです。興味を持つきっかけは声優やキャラクター、何でも良いのです。長い歴史を持つ日本の伝統的な文化財や景色などが、VRやARの進歩によってより多くの人に周知されるようになればいい。そんなふうに感じました。
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