手のひらに地球を。小型AR地球儀「EARTH」
地球儀と言えば、多くの家庭に一つはあるのではないでしょうか。子どもの頃はくるくる回して遊んだり、必死に国名を覚えたり、様々な思い出があると思います。そんな地球儀の最新版、もとい進化版とも言えるデジタル地球儀が登場しました。スマホなどと組み合わせて使える最新の地球儀の魅力について、徹底的にご紹介していきます。
手に乗るAR地球儀「EARTH」
株式会社Gloture(東京都港区、代表取締役:CHEN JUNYI)が販売する「EARTH」という地球儀は、ARに対応しており、従来の地球儀とは比較にならないほど、多くの情報を学ばせてくれます。
EARTHの機能を利用するためには、本体の他に専用のアプリが必要となります。そしてこのアプリが常にアップデートを繰り返していて、非常に優秀なのです。EARTHは地球儀としての基本的な役割はもちろん、地質学的な情報や、人間が環境に与える影響など、アプリ画面を通して多くの情報を知ることができます。
2019年3月時点での最新アップデートでは、現代文明の成長や、動物の生活圏の変化、気候パターンなども知れるようになり、もはや地球儀というくくりでよいのか疑問なほどにハイテク化が進んでいます。
それら膨大なコンテンツが、手のひらに乗るサイズの球体から知ることができると思うと、ワクワクしますね。値段は一つ25,000円で、以下のサイトから購入することが可能です。
販売サイト:https://gloture.jp/products/ar-earth-model
当たり前ですが通常の地球儀と比較するとかなり高価ですし、その見た目も従来のものとは大きく異なります。部屋や机の上に飾るだけではなく、どこかに持ち出したくなる。そんなデザイン性もEARTHの魅力の一つと言えるでしょう。
地球への理解が深まる地球儀
EARTHは教育の面に力を入れて作られた地球儀です。開発チームも教育分野に対して高い関心を抱いていて、その第一歩が「地球環境に対する理解」というテーマだそうです。人間が自然に及ぼす影響を知ることのできる機能も、そのコンセプトに則っています。
EARTH自体も環境に対して優しい塗料を使用して製造するなど、製造段階から徹底しているのも好感が持てますね。AR画面で見ながらEARTHを回転させて、色々な角度から観察したり、人と話し合ったりするなど、「学び」を刺激してくれる商品だと思います。
普通の地球儀とは違い、アプリを使えば断面や温度、地質などから地球を見る(知る)ことができるので、子どもの興味を引いてくれそうです。ARと組み合わさっている物珍しさもあるのですが、その技術を最大限に利用している点が素晴らしいです。
大人も楽しめる
EARTHのターゲットは子どもだけではありません。高価な値段、洗練されたデザインはむしろ大人向きかもしれません。事実私もこの地球儀に大変な興味を抱きましたし、物欲を刺激されました。
幼い子どもに気軽に与えられる価格ではないからこそ、親子で学んだりインテリアとして採用したりする使い方もアリだと思います。大人であっても地球に詳しいというわけではありません。
私自身、大学まで出ましたが、自分が住んでいるこの惑星に詳しい自信はありません。思い起こせばじっくりと地球環境や地質について学ぶ機会もありませんでしたし、正直な話考えたこともほとんどありませんでした。
同じような人がどれ程いるのかは分かりませんが、EARTHのコンセプトは教育で、それは大人と子ども、両方を対象にしたものだと思います。より専門的な内容を理解できる年齢になった今こそ、ハイテク地球儀でこの惑星に起こっていることを学ぶのも良いかもしれませんね。
教材の未来
AR地球儀は教材の未来を無意識に示唆しているのではないかと私は思いました。今回は地球儀でしたが、例えばARに対応した小型ドームが開発されたとします。大きさは学校机に乗るくらいで、生徒はそこに専用アプリをインストールした端末をかざします。
すると日本史や世界史、その他学校教育に関連するARが適宜表示されます。言ってしまえばARドーム型教科書のようなもので、こういったものが将来的には生まれるかもしれません。
現在でもタブレットの導入やペーパーレスに力を入れている教育機関は少なからず存在しますが、将来的には学校毎の教科書データやARデータ、アプリのようなものが開発されるのではないでしょうか。
これらはあくまで予想ですが、ARによる教育や授業というのはとても立体的で分かりやすい印象を受けます。生徒に対して想像に委ねる部分が減りますし、テキストではなく映像として伝えることができるので、イメージもしやすくなります。
現実的には金銭的な問題や技術的な問題が立ちはだかるので、類似の教材が世に出るのはまだ随分先のことだと思います。ですが、もしもこういった教材が本当に開発されて導入されたら、日本の教育は大きく変わるかもしれませんね。
それこそ、ランドセルがパンパンになるほどに教科書を持つこともなくなりますし、教科書販売の時期には教科書データが売られるようになります。少し淡白な印象も受けますが、それはとても恵まれたことなのかもしれません。
終わりに
幼い頃、私の家にも地球儀がありました。ですが知ることができるのは国の名前と海の広さ、凹凸から伝わる山の標高くらいのものでした。EARTHはその頃に持っていた地球儀とは比べ物にならない高機能を備えており、所有欲も十分に満たしてくれます。文中でも触れましたが、大人になっても、むしろ大人だからこそ欲しい地球儀かもしれませんね。
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