360度カメラTHETAで北海道の遅い春を撮る!

筆者:遠藤 美華

北海道に訪れる春は遅く、4月下旬から5月にかけて。今年2019年のゴールデンウィークは春真っ盛りでした。360度カメラTHETA を持って、札幌市内の公園を撮影してきました。この記事では、北海道の春を360度カメラの静止画と写真でお伝えします。

北海道の春はゆっくり訪れる

日本の四季は、気象庁の「気象庁観測統計指針」に基づいて、3~5月は春、6~8月は夏、9~11月秋、12~2月は冬とされています。

出典:気象庁札幌管区気象台

細長い日本列島で一番緯度の高い北海道も、この四季の季節区分に基づいていますが、実際は北海道に住んでいると、肌で感じる四季との違いにはひらきがあります。

札幌と東京の平均気温を比較してみましょう。

2018年3~5月の平均気温と最高気温、最低気温

東京・・・日平均気温16.1度、日最高気温21.2度、日最低気温 11.4度
札幌・・・日平均気温 8.0度、日最高気温  12.5度、日最低気温4.0度

同じ3ヶ月でも札幌と東京では、3〜5月を比較すると日平均で8度差。最高気温は9度差。最低気温は7度差もあります。

札幌の冬と春の降雪日を比較してみます。気象庁の定めた冬(2018年12月〜2月)の降雪日は85日。春(2018年3〜5月)の降雪日数は28日です。札幌に住む筆者は、「雪が降り始めが冬の始まり」という季節感をもっていますので、11月くらいにはじめて冬を意識するようになります。

個人の感覚の差異もありますが、筆者が春の訪れを感じるのは、春分の日を過ぎたころです。

札幌の春を肌で感じるのは、日照時間が夜よりも昼が長くなり、雪の下から「フキノトウ」が芽吹く4月下旬ころからです。この時期は、庭先では福寿草やクロッカス、北海道平地の湿地帯ではミズバショウなどの花も見ることができます。

札幌の春は、ゆっくりと訪れます。

出典:気象庁 札幌2018年の3ヶ月ごとのデータ
気象庁 東京2018年3ヶ月ごとのデータ

北海道の春を360度カメラTHETA で撮影!

2018年4月21日の札幌市清田区の平岡公園。この日の札幌の気温はgoo天気によると最高気温15.7度。最低気温は1.9度。天気は晴れ。この日、平岡公園に360度カメラTHETAを持って撮影に行ってきました。

札幌市清田区の平岡公園は、現在は住宅街の中にある大きめの公園です。キタキツネ、カワセミの小動物、コクワガタ、オニヤンマなどの昆虫類も生息しています。梅林が広がり、別名は平岡梅林公園とも言われます。毎年5月を過ぎると、白梅、紅梅の順に枝にたわわに花をつけます。梅の芳しい香りに梅ソフトクリームが人気です。

公園内の谷に沿って沢に水が流れ、湧き出ている箇所もいくつもあります。もともとある湿地には木道が敷かれ、早春には今回360度カメラで撮影した湿地帯の植物「ミズバショウ」もみられます。

参照:平岡公園HP

フキノトウの群生

フキノトウ 北海道札幌市 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

この時期の北海道ではフキノトウは、特別なものというわけではありませんが、この日は群生を見かけました。

地表に360度カメラTHETAを設置して、スマートフォンの遠隔操作で撮影しました。ピンクの棒は、自前のセルカ棒です。セルカ棒に取り付けたカメラ部分を90度にして横に寝かせ、安定したところでスマートフォンと360度カメラTHETAを連動させて撮影しました。三脚を持参すればよかったと思いました。

雪の下からの植物の息遣いを感じるのが、北海道の春です。

フキノトウは、春さきがけで花芽をつけます。食用にされる場合は、蕾のうちに採取したものを天ぷらなどにして食べます。フキノトウは雌花、雄花が異なります。葉に囲まれているいくつもの穂先のようなものが空に向かってのびて、雌花は受粉後に綿毛で種を飛ばします。

その花の横で、フキの葉と葉柄が伸びてきます。フキの茎に見えるのは葉柄といいます。茎は地上にでることはなく、地中で地下茎で横に伸びていきます。食用になるのは、葉柄の部分です。葉柄の中はストロ状です。

参照:ウキペディア:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%AD

湿地帯のミズバショウ

水芭蕉の群生の咲く湿地 #北海道の春 #ミズバショウ #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

湿地帯にはミズバショウがいくつも出ているのがわかりますでしょうか。あたりの木々はまだ緑の芽もでていません。雪は溶けたばかりです。これから気温も上がり、黄緑色の若芽が一気に萌えだすのかと不思議なくらいな風景です。360度カメラでみるとその日その時のあたり全ての情報を収めることができます。

静止画で撮影しました。

まとめ:THETAで撮る北海道の遅い春

気象庁の定義では日本の春は3月から5月す。北海道の自然の中に暮らす地元の人々の生活の感覚からいえば、北海道の春は4月中頃の雪が溶け切ったあたりです。本州の春から約ヶ月遅れでやってきます。

360度カメラは北海道の早春の風景をワンショットでくまなく捉え、多くの情報を一枚の写真で伝えることのできるカメラです。

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