360度カメラでインスタ映えを狙うならTHETAの新作がオススメ

筆者:阿久津 碧

360度カメラの定番ともいえるTHETAシリーズですが、その最新作の発売が決定しました。当初は3月下旬に発売を予定していましたが、最終調整のために発売日を延期し、その後5月24日(金)が正式な発売日として公式サイトに再度発表されました。THETAシリーズはSNSとの親和性に定評がありますが、新作「THETA Z1」はインスタ映えをも超える、「THETA映え」という言葉を生み出す可能性があるかもしれません。

プロのフォトグラファーも認める性能

日本のフォトグラファーで主に絶景写真などの撮影を得意とする谷角靖氏は、THETA Z1を実際に使用してみて、その性能を高く評価しています。リコーは2月25日にTHETA Z1に関する記者会見を開催したのですが、その記者会見では谷角氏を迎え、トークセッションも行われました。その中で谷角氏は印象に残る言葉を残しています。

その内容を整理すると、谷角氏はTHETA Z1から、「THETA映え」という言葉を感じ取ったそうです。インスタ映えと呼ばれる写真は美しい瞬間だけを部分的に、悪く言えば都合良く切り取ることができます。

実際の撮影地は周りに不釣り合いな景色が広がっていたり、綺麗さを失ってしまったものが残っていたりする場合もあり、写真と現実のギャップが生まれてしまうというケースも多々あるでしょう。

THETA Z1を実際に利用してみて谷角氏が感じたのは、このカメラにはそのギャップを埋める役割を十分に果たせるほどの機能性が備わっているということです。360度カメラは良くも悪くも全てを映し出すことができます。だからこそ美しい景色や壮大な風景を、リアリティを失わずに撮影することが可能になります。

スマートフォンとの連携により、空気感や臨場感を保った写真をすぐに人と共有することもできるので、THETA Z1は次世代のSNS映えというものに大きな影響を与える可能性があるかもしれません。

圧倒的に進化した画質

Z1が今までのTHETAシリーズよりはるかに進化したポイントは、画質です。THETAシリーズの中でミドルクラスにあたる「THETA V」は1/2.3型センサー、約1400万画素ですが、THETA Z1は1.0型裏面照射CMOSセンサーを搭載し、出力画素数が約2300万画素相当の静止画が撮影できるようになりました。

目で見た景色を写真や動画でそのまま再現することはなかなか難しいですし、印刷をしたり大きな画面でみたりする場合には、どうしても粗さが気になることもままあります。Z1では360度カメラ特有の壮大さを失わずに、美しい景色を丸ごと切り取ることができます。明暗のメリハリの効いた、高精細なZ1の360度画像は公式の製品紹介ページで見ることができます。

製品紹介ページはコチラhttps://theta360.com/ja/about/theta/z1.html

公式サイトでは夜景や暗い場所でもしっかりと映し出すことができているのをお分かりいただけると思います。

高画質に加え、THETAシリーズには精度の高い繋ぎ処理能力が搭載されているので、自然な360度画像をシームレスに撮影することができます。これは市場全体の活気も後押ししますし、この部分に不満を感じていたユーザーにも大きな影響を与えることでしょう。そしてその波紋はSNSにも広がっていくはずです。

360度画像に特化した写真の共有サイト、theta360.comというのがありますが、技術の進歩はプラットフォームの活性化も後押ししてくれるのではないかと思います。勿論InstagramやYouTubeなど、それ以外のSNSサイトでも全天球画像や動画を見る機会が増える可能性も大いにあります。

TEHTA Z1は今までのシリーズと同様に、SNSへのアップのしやすさは折り紙付きです。FacebookやLINEにはそのまま写真をアップできますし、「THETA+」を使って360度画像を加工すれば、インスタグラムやツイッターに投稿することも容易でしょう。Z1からは保存形式にRAW(DNG)が追加されたため、写真の美しさを保ったまま大規模な編集が行えるという楽しみも味わえます。

ビジネスユースを期待

リコーは今回の新作に対して、ビジネスユースも期待しているそうです。その精度の高さから、谷角氏のようなプロのフォトグラファーやフォトクリエイター、パノラマを専門とするフォトグラファーやハイアマチュアに向けて多くのシェアを狙っています。

また、他のTHETAシリーズ同様、不動産業界で利用されることも期待できるでしょう。不動産会社の360度内見などがその一例です。Z1がビジネスシーンで利用されるようになれば、より現場の状況がわかりやすい資料が作れるようになるのではないでしょうか。

プラグインで導入できる「Time-shift Shooting(レンズ別時間差撮影)」を使えば、360度カメラによくある撮影者の映り込みも防げるようになります。不動産業界以外にも、ホテルの室内を撮影したり中古車の状態を撮影したりと、多くの業界で活躍することでしょう。

Z1は使いやすさにも力を入れていますが、価格帯から鑑みて、カメラ初心者や360度カメラに初めて触る人にとっては近寄り難いものとなっています。機能も充実した分、カメラに詳しい人でないとわからない部分といったものも出てくるはずです。

好きな人にはとことん使いやすく、アマチュアからは憧れの機種になる。そんなカメラに仕上がったと思います。先述した通り、プラグインを使って機能を後付けすることもできるので、プロの方などは自分仕様に使いやすくすることもできるようになりました。

使用目的によって様々な機能を使い分けられることは、それだけ使用できる範囲も広くなるということです。これからも多様な使いどころを見せてくれるのではないでしょうか。そしてそんな多様な使い方の輪に対して、リコーも注目しているようです。

リコーは株式会社アマナと共同して、360度画像の撮影を行う人や、制作する人のコミュニティを作ったり、ノウハウのシェアなどを行ったりしてTHETAから広がる繋がりを育んでいます。プロとして活動している人やカメラを利用する業界人、アマチュアのカメラマンなど、多くのカメラユーザーが繋がれば、そこからまた新しいものも生まれる予感がします。

Z1の注意すべきポイント

素晴らしく性能がアップしたZ1ですが、購入の際には気をつけるべき点もあります。まずZ1にはバッテリーやストレージが内蔵されているということです。内蔵メモリーは約19GBで、静止画のRAW保存では350枚程度しか保存できません。RAW保存を行うと同時にJPEGでも保存してくれるため枚数が少なくなってしまうのは仕方ないことかもしれませんが、JPEGであれば約2400枚撮影することができるので、写真によって使い分けると良いでしょう。

製品紹介ページには基本仕様が全て書かれていますが、ストレージ関連に関しては使用条件によって変わってくる部分もあるため一概にはいえません。こまめにスマートフォンやパソコンに移して、本体からはデータを削除しておけば、気付かぬ間に容量がなくなっていたということは防げるので、なるべく意識するように心がけましょう。

他に注意点として、Z1は従来のTHETAシリーズより本体のサイズアップがなされているため、今まで使用できていた水中ハウジングケースや、防滴ハードケースも使用不可能となっています。防水仕様にしたい場合は、再度Z1に適合するケースを購入しましょう。

終わりに

InstagramやFacebook、YouTubeなど、ここ数年のSNSブームはもはやブームという枠組みを超えて文化のようなものになりつつあります。それだけ日本人にとって、世界の人々にとって不可欠なコンテンツとなったSNSですが、Z1はその文化に新たな一石を投じる起爆剤のようなものになってくれるのではないかと感じました。360度画像に特化したプラットフォームに止まらず、メジャーなSNSコンテンツでもTHETA映えが定着する日が訪れるかもしれません。

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