海好きカメラマン必見。水中で使える全天球カメラ「CCAMERA」

筆者:阿久津 碧

カメラの楽しみの一つは、非日常的なシーンを切り取ることですが、そんなシーンは地上だけとは限りません。空の上や海の中を撮りたいというカメラマニアの方も多いでしょう。そこで一つの問題になるのは防水性能ですが、防水で、しかも360度を撮影できるカメラが登場したので、今回はその性能や価格、利用シーンなどを考えていきます。

海の中でも4K撮影「CCAMERA」

2019年の4月10日に発売された「CCAMERA」は、防水仕様となっており、水中や海中での撮影が可能です。価格はおよそ14万6千円と高価ですが、様々な機能が搭載されています。

水中で広範囲を4K撮影することが可能

「CCAMERA」は4Kの撮影に対応している高画質な水中360度カメラです。可動域も広く、垂直上下90度にカメラを回転させることが可能なので、生物の動きを追ったり、海の様子を様々な角度から撮影したりするのにも適しています。

8基のLEDライトを搭載

海中や水中の場合、地上と比較して光が届きにくい傾向にあります。そうなると自然に暗めの写真や映像になってしまいがちですが、「CCAMERA」には8基のLEDライトが搭載されているので、明るい映像を容易に撮影することが可能です。

専用のスマホアプリに対応

「CCAMERA」には専用のスマホアプリがあり、そちらと組み合わせることで更に使いやすさが増します。撮影している映像をリアルタイムでスマートフォンの画面から確認することもできるので、視認性も抜群です。

長時間のバッテリー駆動

遠隔操作するカメラで心配なのは、バッテリー面での問題です。水中で使用中にバッテリーが切れてしまっては、映像が撮影できないこと以外の問題も起こりそうですよね。しかし「CCAMERA」の場合、8時間という長時間の運用が可能なので、安心して利用することが可能です。

上記が「CCAMERA」の概要となっています。パッと見たところ、個人、法人を問わず幅広い利用用途が考えられそうですが、Go Proなどのアクションカメラとは明らかに毛色が違うということがお分かりいただけると思います。

次に、「CCAMERA」が実際に利用されるシーンにはどのようなものがあるのかについて考えていきましょう。海に関連する仕事に就いている方や、趣味を持っている方、海運系の会社を経営している方にとっては非常に汎用性の高い商品なのではないかと感じました。

船舶のメンテナンス

最初に考えられる用途としては、船舶のメンテナンスというものがあります。水上に出ている部分の点検は人の目で行うことができますが、海水に隠れてしまっている部分がどうなっているのか、どれほど修復が必要なのかは中々気付きにくいものです。

「CCAMERA」を海に入れれば、海上からは見えない船の様子も一目で把握することができるので、細部までメンテナンスを行うことができるでしょう。普段は気付けないような問題を発見できる確率も上がるので、事故を未然に防ぐことにも繋がります。

船舶を扱う企業や、個人で釣りなどを趣味として船のオーナーになっている方、自営業で漁師として働いている方にもオススメです。車以上に高い買い物となる船ですから、定期的にメンテナンスをしながら、大切に乗っていきたいですよね。

360度を撮影できる「CCAMERA」であれば、平面的な撮影しか行えない普通の水中カメラよりも、より船全体の様子を把握しやすいのではないかと思います。日頃のメンテナンスを手軽に、そして細かく行えるようになるので、船舶の安全性も上がりそうです。

生物の観察

次に想定される利用用途が、生物の観察です。ただし「CCAMERA」にはドローンのような複雑な動きはできないので、自然界にいる生物の観察には適していないといえます。

ですから自然の生物を対象にしたものというよりも、人間が人工的に養殖した生物の観察などに用いられるケースなどが考えられます。マグロや鰻など、養殖している生物の中には高値で取引されているものや、デリケートな種もたくさん存在します。

それらの生物が順調に成長しているか、異常をきたしていないかといったことを確認するためには、水上からの目視だけでは限界があるでしょう。養殖用の池や囲いの中に「CCAMERA」を垂らすことで、水上からは気付くことのできない様々な発見が得られるはずです。

場合によっては生体に関する新たな発見や、より効率的な養殖方法のヒントが見つかるかもしれません。全天球で映像を撮影できるため、群れや個体の平面的な特徴だけではなく、全体的な動きを一点から観察できるのも強みでしょう。

救命現場

広い範囲の情報を収集できる「CCAMERA」は、人命救助のシーンでも活躍が期待できます。狭くて人間が入れないような場所や、安全性が確保できていないような場所でも、全方向の様子を把握できるというのは大きな強みになります。

手元のスマートフォンから撮影映像を確認することができるので、リアルタイムの情報を集めながら、別の隊員に指示を出すなどの使い方もできます。一分一秒を争う現場での本格的な導入には課題が残るかもしれませんが、水難事故など限定的な用途であれば、十分に導入する価値があるのではないかと思います。

他にも、沈没船の引き上げ(サルベージ)作業などにおいても、「CCAMERA」は大いに役立つ可能性があります。引き上げ作業前に船体を入念に調べることができるので、傷んでいる箇所や注意するべきポイントを事前に吟味することができます。

「CCAMERA」は最大で80メートルの深さまで潜らせることができるので、海底に沈んでいる船や貨物も、場所によっては十分確認することが可能です。これまでは人間が直接潜らなければいけなかったようなシーンでも、今後はカメラ中心で探索ができるようになるかもしれません。

そうなれば、人件費の面でも大幅に節約することができるので、多少高価であっても、「CCAMERA」を導入する意味はあるといえるのではないでしょうか。

海中調査

レスキューなどの人命救助のシーンにおいては、まだまだ瞬発力の面で疑問が残る「CCAMERA」ですが、海中調査などではすぐにでも活躍できるはずです。事故が起きてからではなく、未然に防ぐという視点で考えたとき、この全天球カメラは我々が想像する以上の活躍を見せてくれるのではないでしょうか。

製品紹介のページでも海中安全調査のための利用を想定している様子が伺え、発売元のVxfly社(中国)もこの方面からの需要に期待しているのではないかと思われます。ただし、「CCAMERA」は80メートルまでの潜水に対応しているのですが、付属しているケーブルは50メートルまでとなっています。

50メートルよりも深い場所を撮影する場合、別途ケーブルを買い足す必要があるので注意しましょう。水中ドローンなどのライバルも存在している水中カメラ市場ですが、その中で「CCAMERA」がどれだけ活躍することができるのか、とても楽しみですね。

終わりに

これまでも水中カメラ自体は珍しいものではありませんでしたが、360度を高画質で撮影できる防水全天球カメラというのはかなり新鮮な商品なのではないでしょうか。特に海などで活躍することが期待できそうな「CCAMERA」ですが、価格もそれなりにするところが気になる点です。ターゲットとして設定されている層が360度カメラにどれほどの関心を示すのか。そしてどれだけの予算感で導入したいと考えているのかという二点が特に気になるところですね。

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