知っていると便利。360度カメラで撮った写真データの保存・共有方法

筆者:阿久津 碧

360度カメラは全方位を撮影できる点や、様々な構図で写真や動画を撮れる点など、多くの魅力があります。しかし通常の写真や動画と比較してデータが大きかったり、端末内蔵メモリに依存したりしている機種も少なくありません。ストレスフリーで全天球カメラを使用するためにはデータの保存、共有方法が肝心になってきますが、具体的にはどのような方法があるのでしょうか。

Googleフォトで共有する方法

まずご紹介するのは、Googleフォトで写真を共有する方法です。Googleアカウントを持っている相手であれば誰でも簡単に写真を共有することができますし、「高画質保存」をしているのであればまず間違いなくストレージの心配もありません。

写真や思い出ごとにファイルを作成して名前を付けたり、動画を作成したりすることも可能です。複数人で共有することも簡単にできるので、360度写真を共有する方法としては一番オススメです。

携帯端末やパソコンが変わってしまった場合でも、同じGoogleアカウントでログインすれば何度でも写真をダウンロードすることができるのも魅力です。単純に保存や共有をするだけの場所としてではなく、バックアップも兼ねているので非常に心強いですね。

Googleフォトに保存する詳細な方法はこちらの記事を御覧ください。

360度カメラTHETAで撮った画像はGoogleフォトに保存がオススメ!

LINEで共有する方法

Googleフォトほどの安定感やバックアップ機能はありませんが、手軽さという面ではLINEを使った写真の保存、共有方法もオススメな選択肢です。この方法はTHETAの公式サイトでも推奨されている方法なので、一番試しやすい手段なのではないでしょうか。

今やほとんどの人がLINEを連絡手段として活用しているのも大きなポイントです。写真を共有する人同士でグループを作成してしまえば、いちいち一人ひとりに写真を送信する必要もありません。

また、操作方法が簡単なので、誰でも簡単に実行できるというのも好印象な点です。パソコン操作は不慣れだという人でも、LINEで写真を送ったり、送られた写真を保存したりという経験のある人は多くいます。

方法はいたってシンプルで、トークルームを開いたら写真/動画アイコンをタップします。するとカメラロールに保存されている写真や動画が表示されるので、共有したいデータを選択し、送信するだけです。

送信枚数が多い場合には、選択ボタンを押したまま指を動かすことで複数の写真を一括選択することもできるので、一枚ずつタップしていく必要もありません。

「RICOH THETA」というファイルに絞り込んで探せば、他の写真を表示せずに、THETAで撮った写真だけを表示させることもできます。共有された写真は保存することで、VRモードと画面内の両方で楽しめます。気になる写真をピンチしたり、ぐるぐる回したりすることで存分に360度写真を堪能しましょう。

トークの動きが早くて写真や動画が流れてしまうという人や、思い出ごとにまとめたいという人は、アルバムを作成するのがオススメです。一つのアルバムに対して1000枚まで写真を保存することができるので、長期旅行などの思い出も綺麗に管理することが可能です。

アルバムごとに名前を付けることで、Googleフォトのように写真を半永久的に保存することができます。ただし動画は登録することができないので、動画の共有に関してはトークルームの利用が唯一の共有方法となります。

しかし今の段階では360度ビューに対応しているのは静止画のみのため、そこは注意が必要です。

また、タイムライン上に表示されている写真・動画データは一定期間を過ぎると鑑賞も保存もできなくなります。うっかり保存し忘れていた場合には再度送ってもらわなければいけないので、アルバムの方がより確実かもしれませんね。

保存をする際にもアルバムの場合、一括ダウンロードという項目があるので数十枚、数百枚の写真でも少ない操作で端末に取り込めます。

30days Albumで共有する方法

短期間だけ共有して、その後はファイルを消してしまいたい。そんな人には30days Albumで共有する方法がオススメです。その名の通り30日間しか存在しないアルバムなので、消し忘れたり管理が面倒になったりする心配もありません。1つのアルバムに対して150枚まで写真を保存することができるので、大量の写真を人と共有したい場合でも安心です。

写真共有サービス 30days Album :https://30d.jp

無料会員は1ヶ月あたり3つまでアルバムを作成可能です。ただし無料会員は2GBまで利用することができるのですが、ダウンロードはできません。複数人で定期的に写真をシェアする予定がある人は、思い切って有料会員になった方が良いでしょう。

有料会員は月額300円から登録可能となっており、1年コース、2年コースなどのプランを選択することができます。有料会員になってしまえば容量やアップロード枚数、アルバム数、ダウンロードの心配が一気になくなります。

写真は2000枚までアップロード可能ですし、アルバムは無制限で作成可能となります。ダウンロードも一括で行えるようになるので、クリエイターなどにもオススメです。

スマートフォン用のアプリも出ているので、パソコンを持っていない出先でも、簡単に写真を共有することが可能です。スピーディーなやり取りが求められるような現場においても、大いに活躍してくれることでしょう。

NIKON IMAGE SPACEで共有する方法

NIKON IMAGE SPACEも写真の共有手段としては有効です。私も一時期Nikonのカメラユーザーだったことがあり、その頃は頻繁に利用させてもらっていました。名前の通りNikonが提供している画像の保存・共有サービスで、日本を代表するカメラメーカーということもあって、安心して利用することが可能です。

Nikonのカメラを利用している人であれば20GBまで使用することができ、そうでなくとも2GBまでは誰でも使用できるので、万人にオススメすることができます。

NIKON IMAGE SPACEhttps://www.nikonimagespace.com

他のサービス同様スマートフォンから利用できるアプリがありますし、画像分類機能なども搭載されているので、写真の整理も簡単です。撮影スタイルの分析機能やタグ付けなど、実用的で本格的な機能の数々も魅力です。

自分以外の人と画像共有をするときはアルバムのURLを送ればいいのですが、無料会員ではアルバムにパスワードの設定が行えません。アルバム毎にデザインを設定することもできるので、視覚的にも分かりやすく、そして楽しく分類できるのも特徴です。

編集や加工も醍醐味

写真を保存する際には画像や動画の編集も楽しみたいですよね。昨今はLINEなどでも写真の簡単なレタッチが行えるので、誰でも簡単に、色々な雰囲気の写真を楽しむことができます。

SNSなどでもアップロードの前に加工をしたり、大きさをトリミングしたりする人がいますが、そこまでを含めてカメラや写真の魅力なのではないかと思います。今回ご紹介した画像の保存・共有手段の多くもそういった加工機能が搭載されており、気軽に写真の色味や雰囲気を変えることができます。

Googleフォトなどはそういった加工を自動で行い、様々なスタイルをレコメンドしてくれるので、加工された写真を見ているだけでも楽しめます。無料、有料を問わず、自分に合うと思ったプラットフォームで写真の保存や共有、そして加工を楽しんでみてください。

終わりに

意外に多くの人が写真やファイルのバックアップや管理ということを怠っていますが、大切な思い出が消えてから後悔するのは勿体無いですよね。今回ご紹介した方法以外にも、写真や動画を保存したり共有したりする方法はありますが、自分がやりやすい方法、安全だと思う方法でデータの管理をしっかり行なってください。大切な思い出を失わず、多くの人と共有することで思い出の彩りも変わってくるのではないかと思います。

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