今後のドラレコは360度カメラが当たり前?全天球ドラレコの強み

筆者:阿久津 碧

もしもの事故や事件に備えて、最近は車にドライブレコーダーを搭載するのが当たり前になってきました。しかしただ広角レンズを搭載しただけのドラレコでは、肝心な瞬間を撮り逃がしてしまうかもしれません。そこでオススメなのが、360度を撮影することができる、全天球ドライブレコーダーです。

通常のドライブレコーダーの視野角は150度

そもそも通常のドライブレコーダーは、150度ほどの視野角を搭載しているのが一般的です。少し前のものであれば120度がいいところでしたが、最近は更に広い視野角を備えている機種もあります。

360度、全方位を撮影することができるドライブレコーダーも当たり前に存在していますし、証拠の撮影という意味では日々安全性や確実性が高まっているといえるのではないでしょうか。

撮影できる角度が広がるにつれて値段も上昇する傾向にありますが、それも一概には決められません。後述する「ドライブレコーダー選びのポイント」をどれだけ満たしているかにもよって価格は変わってくるので、その辺りも意識して購入してみてください。

ドライブレコーダーは全天球がオススメ

視野角のことに限定して言うのであれば、やはり360度を撮影することのできる全天球ドライブレコーダーを選ぶことをオススメします。

値段はどうしても高くはなりますが、車の事故、特に対人事故の場合だと裁判沙汰になったり、証拠が重視されたりすることも珍しくありません。

「自分だけは大丈夫」、「安全運転をしているから心配ない」なんて思っている人は特に要注意です。自分がどんなに注意していても、前方から車が突然こちらに向かってきたり、予期せぬアクシデントが起こったりする確率なんて、いくらでもあり得るからです。

そうなってから「全天球ドライブレコーダーにしておけば、重要なシーンがちゃんと映ったのに」と思っても、後の祭りです。そうはいっても、具体的に全天球ドラレコの何がいいのか、イマイチ曖昧な部分もあるのではないかと思います。

そこで次に、全天球ドラレコの具体的な強みはどこにあるのかということを見ていきましょう。

どんなシチュエーションでも高確率で撮影できる

まずなんといっても、どんなシチュエーションでも撮り逃さないのが最大の魅力です。前からいきなり人が飛び出してきたというケースであれば、普通のドライブレコーダーでも問題ないでしょう。

しかし、信号待ちをしていたらいきなり後ろからぶつかられた、となると映像には残りません。自分の車が止まっていればほぼ相手の過失になりますが、相手がごねたら証明するのに苦労するかもしれません。

全天球ドライブレコーダーであれば、前からだけでなく、後ろからの事故もしっかり記録しているので心配ありません。勿論全天球でなくとも、後ろからの追突や煽り運転対策として前後にドライブレコーダーを搭載することでカバーすることができるかもしれません。ですが横はどうでしょう。

自分の車両の横から車やバイクがぶつかってきた、一時停止を無視されたというケースでも、360度の映像証拠が残ります。前後にドライブレコーダーが搭載されていれば視野角は大幅に広がりますが、それでも確実でありません。

しかし全天球ドラレコならば、あらゆる角度からの事故をほぼ確実に記録してくれます。価格の面から鑑みても、前後用に二つ購入するよりも、全天球のものを一つ買った方が安いかもしれません。

車内も撮影することができる

二つ目の魅力は、車内も撮影できるということです。意外に思われるかもしれませんが、これは実は大切なことです。例えば事故が発生した後に、相手のドライバーが「ぶつかった車のドライバーは携帯電話で通話していた」と証言したとしましょう。

あるいは「相手は脇見運転をしていた」でも構いません。実際にはこちらは通話も脇見もしていなかったのに、それを証明できずにモヤモヤしてしまうというケースがあるかもしれません。

そんなとき、全天球ドラレコであれば自分たちの車内もしっかり撮影しているので、事故当時の車内の様子も正確に把握することができます。映像証拠として、これ以上確実なものはないでしょう。

クレーマーに遭遇した際にも全天球は安心

クレーマーや煽り運転に遭遇したとき、相手のドライバーが車から降りてきてこちら側に向かってくるというケースは少なくありません。ニュースなどで取り上げられている煽り運転の事件でも、そういった映像を目にしたことがあると思います。

降車した相手のドライバーは高確率で運転席側に来るのですが、そこは一般的なドライブレコーダーの死角になってしまう箇所です。ですから仮にそこで窓を叩かれたり車を蹴られたりしても、別途スマートフォンなどで撮影しない限りは映像証拠が残らなくなってしまいます。

これは従来のドライブレコーダーにおける共通の弱点でしたが、全天球のドライブレコーダーではこの弱点も見事に克服しています。運転手と、運転席側にいるクレーマーをセットで撮影することができるので、相手がどのような動きをしても、映像として残すことが可能です。

事故だけでなく、事件に遭遇したケースでも、360度を撮影できるということは非常に大きな強みとなるでしょう。

ドライブレコーダー選びのポイント

ドライブレコーダーを選ぶ際には、視野角以外にも重要なポイントがいくつかあります。実際購入する際に意識しておくといいポイントを、最後にご紹介するので、是非参考にしてみてください。

フルHDで録画できて200万画素以上で記録できる機種

ドライブレコーダーに求めるのは証拠としての機能です。その上で画質は重要な要素となるでしょう。事故を起こした車のナンバープレートやドライバーの顔が不鮮明では意味がありません。HDではなくフルHD以上の画質で、最低でも200万画素以上で記録できる機種を選びましょう。

LED信号の色を識別できる機種にする

一昔前のドライブレコーダーでは、現在のLED信号機の色を正確に識別してくれないことがあります。現行のものでも安価なドライブレコーダーだと稀にこういったものを見かけます。

信号機の色を正確に識別してくれないと極端な話、相手が信号無視をしたのか、自分が信号無視をしたのかが判然としません。購入前には必ず、LED信号対策が施されているかを確認しましょう。

夜間の撮影でも鮮明に記録できているか

画質の問題をクリアしていても、夜間の記録に弱い機種だとノイズが発生したり、黒つぶれや白とびを起こしたりするものもあります。対向車とすれ違って逆光になる度に白とびを起こしていたのでは使い物になりませんから、HDR/WDR対応機種のものを購入してください。

映像だけでなく音声も記録している

映像のみを記録しているドライブレコーダーもありますが、可能な限り音声も記録している機種を選ぶようにしましょう。クレーマーと遭遇した際、相手の発言をしっかりと記録することができるので、後に警察へと届ける際も証拠価値が高まります。

停車時も録音してくれる機種

ドライブレコーダーの中には、停車中でも衝撃を感知して録画を開始してくれる機種があります。車のバッテリーに完全依存して稼働する機種ではこういった機能がない場合もありますが、搭載されていると安心です。駐車場などでイタズラをされたり当て逃げをされたりしても、衝撃を感知して録画が開始されるので、泣き寝入りをする可能性がグンと下がります。

終わりに

全天球カメラというと、一見して旅行や想い出の撮影などに用いられるイメージですが、ドライブレコーダーとしても十分過ぎる機能を発揮することがお分かりいただけたかと思います。前後に別々のドライブレコーダーを搭載することで相当な範囲をカバーすることはできますが、配線などの手間を考えると、全天球ドライブレコーダーの方が簡単なのかもしれませんね。様々なポイントを意識しながら、自分の車両と予算に合ったドライブレコーダーを探してみてください。

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