とにかく安く買いたい。低価格重視の360度カメラ特集
昨今様々な場面で全天球イメージを見かけるようになり、360度カメラに興味を持っているという人も少なくありません。カメラや写真が趣味で、既にカメラ全般の知識をある程度有している人であれば、360度カメラを購入する際にも自分のこだわりを重視して購入を検討することができます。しかし初めてカメラに、しかも360度カメラに興味を持ったという人はどんな点を重視すればいいのか分からず、購入をためらってしまうこともあるでしょう。今回は360度カメラを始めたいという方に向けて、低価格という面を重視した360度カメラをご紹介していきます。
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本記事の内容
低価格重視の360度カメラ
RICOH THETA m15
株式会社リコーが発売するTHETAシリーズの始まりとも言える「THETA m15」はなんと1万5千円ほどで購入ができる初心者向けの360度カメラです。コンパクトな見た目から、普段使いでどこにでも持ち運べる手軽さが売りです。ワンショットで360度を撮影でき、静止画はもちろん、360度動画も撮影が可能です。
スマホやパソコンを使ってすぐにSNSへ投稿できるので、全天球イメージを他の人と共有しやすいのも魅力です。カラーはホワイト、ピンク、イエロー、ブルーの4種類から選択でき、そのかわいらしい見た目は女性にもオススメです。
旧モデルでありながら、動画はFull HDで撮影でき、しっかりと臨場感のある全天球イメージを記録できます。内蔵メモリーは4GBで、静止画でおよそ1200枚。動画にすると約60分相当が記録可能です。
RICOH THETA SC
2万円程度で購入でき、スペックも安定した機種が「THETA m15」の上位モデル、「THETA SC」です。精度の高い繋ぎ処理と高画質を実現し、ナチュラルな360度静止画・動画を撮影することができます。旧モデルよりも格段に機能が増え、昼夜を問わず様々な撮影シーンに対応できるようになりました。立ち上げも早く、電源を入れてからわずか1.5秒で撮影できるので、瞬間的なシーンも撮り逃しません。
マットなカラーリングのバリエーションは4種類で、お好みのものを選ぶことができます。THETA専用の編集アプリ『THETA+』や、VRビューにも対応しており、多角的に全天球イメージを楽しむことができます。
内蔵メモリーも8GBに増え、静止画は解像度L:5376×2688で約1600枚、解像度M:2048×1024であれば約9000枚が保存可能です。動画の場合、解像度Lが約63分、Mが約171分と大幅な容量アップを実現しました。
Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA
写真提供:@raychell_29
Insta360 Nano S
Shenzhen Arashi Visionが開発するInsta360シリーズの一つで、iPhoneに接続して気軽に360度画像が撮影できるアイテムです。通販サイトのAmazonでは2万円ほどで購入することができます。カメラ本体はlightning端子を使用して直接iPhoneに取り付け、そのまま撮影が可能です。microSDといった外部ストレージにも対応しているため、容量を気にせずどんどん撮影ができるのも魅力です。
さらには4K・2000万画素という高画質な点もポイントです。iPhoneに接続して利用するため、撮影も画面を確認しながらワンタッチで行えます。カメラ本体は約66gと非常にコンパクトで場所をとりません。
360度映像から複数のアングルを1画面にまとめるマルチビュー機能や、360度動画を2D動画に編集できるフリーキャプチャー機能、手ブレ補正機能など、撮影に適した機能も豊富です。専用アプリを使ってSNSに投稿したり、ライブストリーミングを行ったりすることもでき、手軽に共有が行えます。
Elephone Elecam 360
Elephoneは中国のメーカーですが、スマートフォンの製造で有名なメーカーです。通販サイトのAmazonでは残念ながら今は在庫切れですが、海外の通販サイトではまだ購入できるようです。値段もスペックと比較して非常に安く、1万5千円ほどで購入できます。「Elecam360」は360度アクションカメラですが、360度静止画と動画が撮影できます。本体は非常にコンパクトで操作も直感的に行うことが可能です。
microSDカードの外部ストレージにも対応しており、最大32GBまで利用できます。連続撮影時間も1時間と長く、容量や撮影時間にとらわれない点も魅力です。形が四角いので持ち運びにくさがあるかもしれませんが、三脚や自撮り棒などを使用すれば問題ありません。アプリを使ってスマートフォンと接続することもでき、画面を確認しながら撮影することもできるようになります。
暗い場所には少し弱いかもしれませんが、画質も安定していて、公式サイトではその様子を見ることができます。低価格と操作性、最低限のスペックを兼ね備えている一品です。
低価格故の注意点
値段というのはそのカメラにどれだけの予算を割けたのかという現れでもあります。そのため安い、けれど低スペックというものも多いのは事実です。ご紹介した360度カメラは確かに比較的低予算でも購入できるものですが、実際に使ってみたら満足のいく映りではなかったということもあるかもしれません。
低価格で360度カメラを購入する際には、そういった低予算故の低スペックにも目を瞑らなくてはいけないということを肝に銘じる必要があります。ずば抜けて安かったり、聞いたこともないメーカーが出していたりするものには特に注意が必要ですが、ご紹介したリコーが販売するTHETAであれば国産ですし、何より360度カメラの開発で実績もある会社なので安心です。
Insta360シリーズなんかも近年多くの360度カメラを開発しており、その性能も申し分ないものばかりです。安さも確かに大切ですが、それだけにこだわらず、自分がどんな場所で360度カメラを使いたいのか、どんな機能がついていたらいいのかなどを考えて購入を検討するのが良いでしょう。
また予算をオーバーしてしまうからなかなか手が出しにくいというものでも、中古品を探すという選択肢もあります。今では通販サイトでも気軽に中古品を購入することができますし、メルカリやオークションなどの個人間での取り引も盛んです。そういった方法を利用する際も販売元は信頼できるところか、出品者の評価はどうだろうかといった最低限気を付けなければいけない点はしっかり確認しておきましょう。
レンタルという選択肢も
なかなか購入に踏み切れない場合は、360度カメラがレンタルできるサイト「Rentio(レンティオ)」などでカメラをレンタルするという選択肢もあります。購入する前にスペックを確認したり、実際の撮影がどんな感じでできるのかなどを体感したりできるので、安さだけでは購入に踏み切れないという人はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
360度カメラに興味があって購入もしたいと思っているけれど、そもそも360度カメラがどういったカメラなのかきちんと知りたいという人にもレンタルはオススメです。全天球カメラ市場が盛んになってきてはいますが、自身が使用した際、どんなふうに楽しめるかいまいちイメージが湧かない人も多いと思います。
低価格な360度カメラも実際にはありますし、中古品で安く購入するという方法もありますが、どちらにせよ数万円を費やさなくてはいけません。せっかく買ってもあまり使わなかったという事態を防ぐためにも、一度レンタルして使い勝手や全天球画像の魅力などを実際に体感してみることで、購入のハードルも下がるのではないでしょうか。
終わりに
360度カメラは通常のカメラとは異なり、景色の一部を切り取るのではなく、その場にある景色を全て写真に閉じ込めることができます。さらにはその場の空気感や臨場感まで記録に残すことができるのも魅力です。カメラに興味がある。旅行先の景色をまるごと記録に残したい。この景色をあの人にも見せたい。そんな方に、ぜひ一度360度カメラを体験していただけたらと思います。
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