海外旅行にも最適な360度カメラの魅力と絶景撮影スポットを紹介

筆者:阿久津 碧

国内外問わず、旅行に行く際には現地の思い出を写真に残したいと思う人は多いでしょう。スマホが一台あればそこそこに綺麗な写真が撮れる時代ではありますが、それでは物足りないという人もたくさんいます。それこそ写真が趣味であるという人にとって、撮影機材は重要な旅のお供です。ですがそれによって荷物を圧迫したり、無駄に重量が重くなってしまったりと支障が出ては旅を楽しめません。そんな悩みを抱いている人には、旅行先でもしっかり撮影ができて、なおかつ一風変わった写真が撮れる360度カメラがオススメです。今回は装備が少なくても魅力的な写真が撮れる360度カメラの魅力と、海外で撮影するべき絶景スポットをご紹介していきます。

その場の空気感を切り取る

360度カメラの何よりの魅力は、臨場感溢れる全天球画像が撮影できるという点です。普通のカメラとは違って、撮影シーンを360度余すところなく撮影することができるので、まるでその場の空気感まで切り取ったかのような写真が撮れます。

海外旅行に行くと、日本国内では見られないような街並みや景色を目にすることができますし、それを見たまま記録したいと思うことも少なくありません。その一部だけを切り取って写真として残すことの楽しみや魅力もありますが、そこで覚えた空気感を他の人にも伝えたいと思ったときには360度カメラがオススメです。

360度カメラの多くは手軽にワンショットで撮影が可能ですし、様々なモデルが続々と登場しているため、自身の予算や希望のスペックに合わせて機種を検討することができます。

例えばリコーが販売するTHETAシリーズの『THETA SC』であれば手頃な価格と安定の画質などが武器です。カラーバリエーションも数種類用意されているので好きな色を選ぶこともできます。そしてこれはTHETAシリーズ全てに言えることですが、その軽さや持ちやすさというのが最大の魅力です。

さっと取り出してすぐに撮影ができるので、瞬間的なシーンを撮り逃すこともありません。360度動画もたくさん撮ってみたいという方にはミドルレンジモデルである『THETA V』がオススメです。動画の撮影画質は4Kと、下位モデルより圧倒的に進化しているため、綺麗な360度動画を思う存分撮影することができます。

少ない機材で手軽に撮れる

360度カメラは少ない機材で手軽に撮れるのも特徴です。本体のみを使ってワンショットで撮影することもできますが、撮影者の手が映り込んでしまうというデメリットもあるので、自撮り棒を用意するのがオススメです。三脚があるとより便利ですが、今では自撮り棒と三脚が一緒になっているアクセサリーもあるので、そういったものを購入すれば荷物が少なくて済みます。

自撮り棒や三脚を利用すれば撮影のバリエーションが増え、さらに360度カメラを楽しむことができます。カメラ自体が軽いので自撮り棒や三脚といったアクセサリーがそこまで負担にならないのもいいですね。自撮り棒や三脚を使用した際には直接シャッターを押すことができなくなるので、その点は注意が必要です。

とはいえその場合、THETAの基本アプリを使ってシャッターを切ることになりますが、どのように景色が写るのかを確認しながら撮影できるので失敗も防ぐことができます。撮影したデータはすぐに確認できますし、SNSなどへの投稿もできるので旅先での思い出をすぐに人と共有したい方にとって最適なアイテムといえるのではないでしょうか。

THETA専用の加工アプリ『THETA+』を使えば、全天球画像をそのまま楽しむだけではなく、SNS映えするような素敵な写真に編集することもできます。SNSとの親和性が高いのもTHETAシリーズの魅力なので、インスタグラマーやユーチューバーにもオススメです。

海外でオススメの撮影スポット

360度カメラの魅力をご紹介したところで、360度カメラの撮影に最適な海外の観光地を挙げていきましょう。写真を撮るのが好きな人、旅の記録を残したいという人は、360度カメラを使って旅行先の世界観をまるごと切り取ってみてください。

上海ディズニーランド(中国・上海)

2016年にオープンした上海ディズニーランドですが、比較的最近できたということもありSNS映えするようなスポットが多く存在します。エントランス付近は「ミッキーアベニュー」というエリアで、ミッキーのガーデニングがお迎えしてくれたり、キャラクターをモチーフにした建物がたくさん建っていたりと撮影するにはうってつけのエリアです。

上海ディズニーランドに建てられたお城は日本やアメリカなどの特定のディズニープリンセスをモチーフにしたお城ではなく、様々なプリンセスがモチーフとなっているのが特徴です。城外もレンガ造りのロマンチックな装いですが、城内は照明の明かりとステンドグラスが美しく、360度カメラで撮影すればその美しさをまるごと切り取ることができます。

上海ディズニーランドでは、世界にあるディズニーランドで初めて、海賊をテーマにしたエリア「トレジャー・コーブ」が作られています。建物から床まで港町の雰囲気を盛大に作り込んだ街並みは全てがフォトジェニックです。

他にも「アドベンチャー・アイル」というジャングルを冒険できるエリアや、「ファンタジーランド」といった様々な作品をモチーフにしたテーマランドなど、360度カメラに最適な撮影スポットが数多く存在します。

ワットパクナム(タイ・バンコク)

近年注目を集めているタイはバンコクにある寺院「ワットパクナム」には、美しい天井画があります。ワットパクナムは5階建ての寺院で、平日以外はエレベーターを利用することができます。5階へ上ると、まるで銀河のようなきらびやかで美しい天井画が広がっています。撮影は自由にできるため、360度カメラでぐるっと壮大な天井画を撮影することができます。また拝観料が無料なので、バックパッカーなどにもオススメです。

天井だけではなく、様々なところに仏陀の絵が描かれており、見所は満載です。

タイの寺院では服装のマナーに気を付けなければいけないため、露出度の高い服装をしている人は注意が必要です。上は羽織るものを用意し、下はズボン、あるいはロングスカートを着用して行くようにしましょう。他にも、金色の柱には触れない、騒がないなど、基本的な拝観のルールは事前に調べて守るようにしましょう。

マリーナベイ・サンズ(シンガポール)

シンガポールのランドマークともいえるホテル「マリーナベイ・サンズ」にも撮影にうってつけの場所があります。マリーナベイ・サンズの地上57階にある世界最大の屋上プール「インフィニティプール」がその場所です。天気の良い昼間はもちろん、夜にはきらめくシンガポールの夜景を十分に堪能することができます。広々としたプールで泳ぎながら。プールサイドにあるベッドで横たわりながら。様々な撮影シーンを思い浮かべるだけでもわくわくしてしまうような場所です。

インフィニティプールはマリーナベイ・サンズの宿泊者しか利用できないので、万人にオススメできるスポットではありませんが、宿泊者はルームキーを提示するだけでプールが利用できます。マリーナベイ・サンズに泊まる際には360度カメラを使って、贅沢な景色を思う存分、写真や動画に収めてみてはいかがでしょうか。

ワイキキビーチ(アメリカ・ハワイ州オアフ島)

ハワイと言えばここを思い浮かべる人も多いと思います。エメラルドブルーの海と白い砂浜は写真を撮るには絶好のスポットです。ワイキキビーチはワイキキ市にある8つのビーチの総称で、その長さは3kmほどもあり、1枚の写真で撮るよりも360度カメラに向いている壮大な景色が広がっています。端から端まで散歩しながら、その場その場に広がる青い海と美しい街並みをカメラに収めてみてはどうでしょう。

終わりに

世界には今回ご紹介しただけではまだまだ足りないほど、魅力的な観光地が数多く存在します。一手間をかけて通常のカメラで撮った写真、歩き回りながら360度カメラで撮影した動画など、様々な種類の撮影を楽しむのも良いでしょう。その全てが記録にも記憶にも残る思い出になることは間違いありません。

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