360度カメラで撮った写真をもっと素敵に。THETAアプリの魅力
株式会社リコーが販売する360度カメラのTHETAは手軽に全天球画像を撮影でき、さらに撮影した画像をすぐにSNSなどに共有できるのが魅力です。様々な景色を360度まるごと撮影できるだけでも一味違った写真になることは間違いないですが、その写真をそのまま使うだけじゃつまらないですよね。この記事では360度カメラで撮影した画像をSNSなどにアップする際に使える、加工アプリについてご紹介していきます。
本記事の内容
THETAの公式加工アプリ『THETA+』
初めにご紹介するのは株式会社リコーがリリースしている公式アプリの『THETA+』です。RICOH THETAシリーズの全機種に対応しており、THETAで撮影した全天球画像や動画の編集に特化しています。iOS及びAndroidのどちらにも対応しているので気軽にダウンロードできるところも魅力です。
InstagramなどのSNSで全天球画像を目にしたことのある人であれば見たことがあるかもしれませんが、アップされている画像は平面的なものだけに限りません。風景などが丸くなっているものだったり、水晶玉の中に景色が丸く閉じ込められていたりするものなど、様々な形の画像へと加工することが可能です。
『THETA+』ではこういった加工がすべてスマートフォン一つで行えるのです。その機能を大まかに挙げると以下のようになります。
静止画編集
・ビュー
・フィルタ
・画像補正
・スタンプ
・テキスト
・クロップ
・アニメーション
・タイムラプス編集
・シェア
動画編集
・ビュー
・フィルタ
・トリム
・BGM
・シェア
この他にも、編集した360度動画を回転させることができたり、動画を平面的に切り取られたものにすることができたりするクロップ動画という機能もあります。これにより360度動画に対応していないSNSにも撮影した動画をシェアすることが可能になります。
こちらのアプリは動作推奨環境として以下のバージョンが公式サイトでも推奨されています。
iOSの場合:iOS11以降、iPhone 5s以降(iPhone 5Cは除く)
Androidの場合:OS 5.0〜8.1
端末によってサポート対象外になったり、すべての機器での動作を保証したりするものではないため、利用は個人の責任になります。自身の持っているスマートフォンには対応しているのかどうかを、使用する前には確認するようにしましょう。
『THETA+』:https://theta360.com/ja/about/application/edit.html
多彩な編集機能
先述の通り、『THETA+』には様々な編集機能があります。ここではそれぞれの機能がどのようなものなのかについてご紹介していきます。SNSで注目される編集機能もたくさんあり、静止画だけではなく、動画の編集でも共通で使える機能もあるので必見です。
ビュー
一番スタンダードな編集機能でありながら、公式サイトでも『THETA+』の最大の特徴とも言われている機能がビューの変更です。静止画、動画のどちらも編集が可能で、自分の好きな形に360度の撮影データを変換できる機能です。ビュー機能では以下の5つの形にデータを変換することができます。
「リトルプラネット」
360度の撮影シーンが球体になり、まるで小さな惑星のような形に仕上がります。建物や人物が惑星の上に立っているように見える不思議なイメージになるのでSNS映え間違いなしです。「ミラーボール」
ミラーボールに撮影したパノラマデータを貼付けたようなイメージの加工です。撮影シーンを水晶玉に閉じ込めたように綺麗に仕上がります。THETAの基本アプリで閲覧している方法でもあるので、THETAユーザーの方であれば見慣れている人も多いかもしれません。
「フラット」
360度データを平面にしたものがこちらになります。撮影シーンを一枚の写真のように見ることができます。本来THETAで撮影した元の画像もこの「フラット」という形になります。「ストレート」
「フラット」と同様の撮影データを平面にする加工ではありますが、中心から外側に向けて景色が放射線状に引き伸ばされたようなイメージになります。他の加工に比べて躍動感のある画像になるのが特徴です。
「二画面ビュー」
その名の通り、2つの画面にそれぞれ違った編集画像が映し出せる機能です。どんな編集がその撮影シーンには合っているのか見比べるのにも便利です。
フィルタ
フィルタ機能では10種類のフィルタから気に入ったものを1種類だけ選ぶことができます。それぞれの撮影シーンに合わせて選択が可能で、元の色調とは異なった雰囲気の画像を楽しむことができます。
クロップ画像と360度画像
クロップ画像機能では元の撮影データを平面的に切り取られた画像にすることが可能です。360度画像では編集したデータも画像を回転させることができます。
シェア
加工や編集とは少し異なりますが、共有できる機能も『THETA+』には含まれています。FacebookやTwitterなどは360度静止画がアップでき、YouTubeやFacebookには360度動画をアップロードして共有することで、シェアが可能です。インスタグラムなどの360度映像に対応していないSNSには、先述したクロップ画像を投稿することができます。
静止画のみの編集機能
スタンプ・テキスト
360度画像にスタンプを貼付けたり、テキストを入力したりすることのできる機能です。スタンプは約100種類から選ぶことができるので、自由に画像をデコレーションできます。ただし1つの画像に対してはスタンプとテキストを合わせて最大16個までしか貼付けることができないので、注意が必要です。
クロップ
静止画でしか使えないクロップ機能では、全天球イメージを好きなサイズに切り取ることができます。「スクエア」や「2:1」「4:3」など、決められた縦横比で切り出すことも可能で、画像に合った大きさを選ぶことができます。投稿するSNSサイトに合わせて画像をカットして編集するのにも向いています。
アニメーション
1枚の360度静止画を動画にすることができる機能です。画像に寄ったり、引いたり、あるいは回したりして動きのついた動画のように編集することができます。自分で自由にカスタマイズするか、9パターンある動きの中から選択します。速度・画面比率調整や画像補正を選択したりフィルタ機能やスタンプ・テキストを入れ込んだりすることもできます。
1枚の静止画で多くの編集を楽しむことができますし、360度に対応していないSNSでも投稿できるのが魅力です。
アニメーションカスタム
最近アップデートされた機能で、3種類のビューを選んで見せたい視点を複数選択して動画にすることができます。選べるビューは「ミラーボール」、「リトルプラネット」、「ストレート」の3種類です。どのような視点で動かすか、画像の動く速度はどうするかなどを考えながらオリジナルの動画を作成することが可能です。
タイムラプス
インターバル撮影などで撮影した全天球イメージは、組み合わせることでタイムラプス動画になります。作成した動画は360度動画として保存され、THETA基本アプリで再生することができます。
動画のみの編集機能
トリム
撮影した360度動画を短くするなど、自分の好きな尺に変更できる機能です。
BGM
この機能ではお好みで撮影した動画にBGMをつけることができます。反対に記録された撮影時の音声を消すこともできるので、SNSなどにシェアする際、自分の声や周りの雑音を入れたくないという人にもオススメです。
SNS等で見かける360度画像というのは、こういったアプリで平面加工されてシェアされています。THETAなどの360度カメラで撮影したデータは360度の全天球イメージなので、本来のデータのままではシェアしにくいという点があるからです。
せっかく360度カメラで撮ったのだから、そのままのデータを楽しみたいという方も中にはいるでしょう。そんな方には、THETAの基本アプリ『RICOH THETA』を使って、全天球サイト「theta360.com」に画像を投稿するのがオススメです。
こちらのサービスも無料で利用できますし、全天球画像を撮影したままのデータでシェアすることが可能です。マウスや指で画面を回しながら、じっくりと全天球画像を閲覧することができるので、360度カメラの魅力を最大限味わえるサービスとなっています。
終わりに
『THETA+』はリコーが公式でリリースしているアプリですが、非常に多彩な機能を有しているのが特徴です。THETA専用のアプリではありますが、THETAを愛用している360度カメラユーザーであればこれを使わない手はないでしょう。撮影したデータをそのまま楽しむのもまた一つですが、編集する楽しみというのも『THETA+』を使えば感じることができるのではないでしょうか。
スポンサーリンク