360度カメラTHETAで来場者の動向を分析する「RICOH360 – Analysis」

筆者:遠藤 美華

株式会社リコーでは、360度カメラTHETAを用いて、店舗やイベント、オフィスなどの人の流れや行動を分析するサービス「RICOH360 – Analysis」の提供を開始しました。この記事では、その概要を伝えていきます。

360度カメラを使って行動を分析する「RICOH360 – Analysis」とは?

広い店舗や大きな展示会場、ショールームなどで来場者の導線を分析することは、その企画を成功に導くためには欠かせません。

そのためには、来場者の行動を分析することが必須です。この情報を誰の目にも共通のものとして見ることができるように可視化し、ディスプレイや配置を考えるための分析ツールとして発表、提供されているのが、360度カメラTHETAを使ったツール「RICOH360 – Analysis」です。

2018年12月より提供が開始になりました。

「RICOH360 – Analysis」とは?

360度カメラ「RICOH THETA 」は、誰でもワンショットで簡単に360度全天候画像や動画を撮影することが可能なカメラです。
このRICOH THETAで撮影した画像データを解析して、会場のどの場所で、どのくらいの人数が滞留しているかを測定し、データとして一目でわかるヒートマップを作成します。

画像解析に用いているのが「ディープラーニング(深層学習)」です。人間が自然に行うタスクをコンピューターに学習させる機械学習法のひとつで、人工知能(AI)の急速な発展を支える技術です。
出典:https://jp.mathworks.com/discovery/deep-learning.html

「RICOH360 – Analysis」の仕組み

申し込みをして契約すると、リコーからRICOH360-Analysisハードウェアセット(機材)が発送されます。発送される機材は、SIMが挿入されたルーター、コントロールボックス、設置しやすいようあらかじめ台座がセットされたRICOH THETAが送られてきます。

機材の貸出期間は、測定期間プラス1週間です。

「RICOH360 – Analysis」で現地のデータとしてTHETAで撮影される手順と分析

電源とWifi環境などのデータをアップロードする通信環境を準備して、機材を会場に設置したら、店舗や会場内の様子は自動でTHETAで撮影されます。

撮影データは毎分1分静止画で撮影され、それをコントロールボックスからリコーのクラウドサービスに自動的にアップロード。クラウド上では画像を蓄積し、分析します。

このときに画像に写り込んでいる人の顔には、自動的にぼかし加工がされて個人情報を無効化します。人の顔を認識するのは、リコーが独自に開発したものです。

分析後は、作成されたヒートマップ(人の動向がわかる画像データ)がブラウザ上で提供されます。

出典:https://www.ricoh.co.jp/service/360analysis/

「RICOH360 – Analysis」の特徴

・特別な回線工事不要。大掛かりな施工は必要ありません。電源プラグをコンセントに挿すだけで撮影がスタートします。非常にシンプルな構成です。設置も簡単です。

・360度カメラTHETA1台で広範囲をカバー・位置調整も容易にできます。360度全方位を同時に撮影可能なため、設置の際の細かい画角設定も不要です。半径約6mのエリアを分析できます。

複数台を組み合わせることでさらに広範囲をカバーできます。

・Webブラウザだけで、現場の様子は臨場感を持って閲覧できます。RICOH360 – Analysisを設置しておけば、現地にいなくても現況を記録しデータにできます。

・延べ人数カウントや滞留分析の結果を手軽に確認できます。

「RICOH360 – Analysis」こんな時に使っていただけます

・短期間で開催するイベント会場で、来場者の動向を調べる時
・機材を設置するのに壁や天井に施工することができない時
・手軽に分析を開始したい時

これまで可視化できなかった現場の状況を簡単・手軽に数値化し、「どのエリアに」「どの時間帯に」「どれくらい人がいたか」を客観的に把握することができます。

それにより、販売促進のために施策した効果を測定し、集客状況や使用状況などの分析が可能になります。計測したデータの提供に加え、現場の状況をブラウザで閲覧できます。来場者の動向を視覚的に捉えることが可能です。

 まとめ

可視化した数値とデータをもつことで、展示企画のディスプレイや導線づくりを人の目に留まりやすいものに転換できることも期待できそうです。

「RICOH360 – Analysis」は360度全天球画像で簡単で手軽にデータ化できます。まずはここからスタートしてみることをお勧めです。

リコーでは、THETAを使ってビジネスを加速していく法人向けに、360度の画像・影像活用サービスを統合したポータルサイト「RICOH360」を公開しています。

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