意外な場所でも!360度カメラで撮った写真や動画の活用例
360度を撮影することができる全天球カメラは最近SNSなどでも見かける機会が増えましたが、魅力的な反面、使用用途や活用術に悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。今回は法人と個人、それぞれの実際の活用例を挙げていき、全天球カメラの魅力をお伝えしていきます。
本記事の内容
法人の使い道
まずは法人が全天球カメラを利用した際の利用例を見ていきましょう。
映画のPRコンテンツ
映画のPRコンテンツとして全天球カメラが使用された例が存在します。ハリウッド映画版の『Warcraft』のPRでは、劇中に登場する伝説上の生き物「グリフォン」の視点になって上空から町並みを楽しめるコンテンツが提供されました。
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私も同作を観たことがありますが、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを彷彿させるファンタジーな世界観が非常に印象的な作品でした。そして全天球コンテンツでは見事にその世界観が再現されています。
このように、非日常的な世界観を再現するのにも全天球カメラや、全天球カメラ的な視点は応用することが可能です。これまでは実現不可能だった世界観をリアルに再現可能になったことで、クリエイターの選択肢も広がっていくのではないでしょうか。
不動産の撮影
身近なところでいうと、不動産業界における全天球カメラの需要は相当なものです。部屋毎に全天球カメラで撮影を行えば、空間そのものを記録することができるので、資料価値はかなりあります。
昨今では実際の不動産まで内見に行かず、VRなどを用いてバーチャルな内見を行う店舗も増えてきており、地方在住者や忙しい方でも、遠方から目当ての部屋を訪れることができるようになりました。
従来の写真は限定的な部分(キッチンの細部や収納部分のアップ、風呂場の様子など)を撮影するのには便利でしたが、部屋の広さなどは想像しにくい部分がありました。全天球カメラがその部分を補うことで、今後は内見を行わないのが普通になる時代が訪れるかもしれません。
ミュージシャンのMV
映画のPRについては先ほどご紹介しましたが、類似のコンテンツでミュージシャンのMVという活用方法も存在します。英国のミュージシャン『Squarepushe』は全天球のMVを公開しました。
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アニメ調の本編映像はパステルな世界観で、音楽と相まってサイケデリックな印象を与えます。実例があるかは分かりませんが、クラブなどでこういった映像を流しながらDJが音楽をかけたら一層盛り上がりそうですね。VRやARを組み合わせたクラブなんていうのも、将来的には出てくるのではないでしょうか。
個人の使い道
続いて、個人が全天球カメラを利用する際の活用方法をご紹介します。
結婚式
結婚式やパーティーなど、沢山の人が一箇所に集まるようなイベントにおいて、全天球カメラはその能力を最大限に発揮します。撮影者を含めて、その場にいる全員を写し出すことができる全天球カメラは、記念撮影をスムーズに行えます。
衣装直しや乾杯、余興など、要所ごとのシャッターチャンスも撮り逃しません。撮影後はそのままスマートフォンに転送して共有することもできるので、周りの人も盛り上がることも間違いなしです。
一次会で撮影した写真や動画を元に、二次会では編集したムービーを流すなんていうのもいいですね。当サイトでもご紹介していますが、最近は全天球カメラのレンタルサービスなどもあるので、必要なときだけレンタルするという使い方も選べます。
アウトドア撮影
迫力のある映像が撮れる全天球カメラはアウトドアとの相性が抜群です。春は登山やトレッキング。夏はサーフィンや水上スキーといったマリンスポーツ。秋はレジャー施設や観光地への旅行。冬はスキーやスノボーといったウィンタースポーツ。
オールシーズン持ち出して、一年の記憶を丸ごと記録してしまいましょう。防水ハウジングケースを後から購入したり、防水機能のある全天球カメラを購入したりすれば、水没も怖くありません。
スポーツの技術的な向上も目指している人は、自己分析も兼ねて撮影してみると、思わぬ発見があるかもしれませんね。サッカー選手が全天球カメラを装着してプレイしている映像なども公開されており、スポーツやアウトドアと全天球カメラの親和性が高いことがうかがえます。
ドライブレコーダー
遊びや活用方法とは少し違いますが、全天球カメラのドライブレコーダーというのも近年は増えてきています。これまでは死角となっていた側面からの衝突やトラブルをバッチリ記録する全天球ドライブレコーダーは、車社会では必須かもしれません。
取り外してアクションカメラとして使えるようなものもあるので、運転中はドライブレコーダー、目的地に着いたらアクションカメラと、二刀流の使い方ができるのも魅力です。
ドローン撮影
安価でドローンを手に入れられるようになったこともあり、日本でもドローン撮影を趣味にする人が少しずつ増えてきました。撮影には普通のカメラを用いるという方もいますが、全天球カメラを使うとまた、ひと味違った映像を撮影できます。
鳥の目線になったかのように撮影できる全天球映像は迫力が満点で、一度撮影したら病みつきになること間違いなしです。ただしドローンの撮影には様々な制限や条件も存在するので、撮影を行う際にはその点に十分留意するようにしましょう。
当サイトでも他の記事で、ドローンに関してご紹介している記事があるので、よければそちらもご覧ください。
全天球カメラを入手しよう
ここまで全天球カメラの様々な活用例をご紹介しましたが、興味を抱いたという方は、是非一度手にとってみてください。家電量販店などで実際に触れて、撮影を行ったり重さを実感したりして、気に入ったら一台購入してみるというのもいいかもしれません。
有名な機種は日本のリコーが出している「THETA」というシリーズか、中国の企業が展開している「Insta360」というシリーズ、そしてGoProが出している全天球カメラです。これ以外にも国内外を問わず多くの企業が色々な形、価格、性能の全天球カメラを販売していますが、初めはあまり冒険しないほうがいいと思います。
前述したブランドはいずれも高いコストパフォーマンスを発揮していますが、日本ではやはりTHETAのシェアがやや多い印象を受けます。日本製の安心感や使いやすさというのが支持されているのかもしれません。
他の人とあまり被りたくないという人もいるかもしれませんが、周りに使っている人がいることで、いざというときに分からないことを質問することができるので、そういったことを考えても安心です。
価格も安いものであれば二万円前後なので、デジカメを一台購入する感覚で手に入れることができます。オシャレな写真を撮りたい人や、独自にクリエイティブな用途を考えている人、とにかくカメラが好きだという人。その全てにオススメできる一台です。
終わりに
法人・個人を問わず、全天球カメラは多くのシーンで用いられています。今回はその一部をご紹介しましたが、全天球カメラの魅力が少しでも伝われば幸いです。全天球カメラの魅力や弱点は、スマートフォンやデジカメ、一眼レフといった平面的な映像が撮れるカメラを使うところで見えてくる部分もあります。どちらかに絞るのではなく、両方のカメラを上手に使い分けることで、弱点を補い合い、強みを最大限に引き出せるのではないかと思います。シーンによって使うカメラを変えて、楽しいカメラライフを満喫してみてください。
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