海の世界をまるごと閉じ込める。ダイビング×360度カメラの魅力
昨今様々なシーンで活用されている360度カメラですが、陸上や空中だけではなく海の中でも活躍させることができます。アウトドアと360度カメラの相性は抜群で、それはダイビングにも当てはまります。この夏は360度カメラを使ってダイビングをより深く楽しんでみてはいかがでしょうか。
ダイビングに楽しさの追加を
ダイビングに360度カメラを用いれば、様々な角度からダイビングを楽しむことができるようになります。ダイビング自体を楽しみながら撮影も行え、さらにはその後も撮影したデータの鑑賞という形での楽しみ方が待っています。360度カメラのほとんどは持ちやすく手軽なデザインのため、ダイビングをしながらでも利用しやすく、ワンショットで撮影できるのも魅力です。
従来のカメラのようにいちいち体勢を整えて構える必要もないですし、構図などを考えなくても360度全方位を写すことができるため、気になったポイントがあればバシャバシャ撮るだけで迫力のある写真を撮影できます。海の中にはたくさんの生き物が存在し、それらは当然動き回ります。だけどそんな動きのある生物でも撮り逃さずすぐに撮影できるので、シャッターチャンスを確実にものにできます。
何枚も撮影して気に入ったものだけを後から選択することもできるので、難しいことは考えずシャッターを切ることを楽しんで使ってみましょう。360度カメラを使えば、その場の景色やダイバー自身も全天球イメージの中に映り込ませることができるので、ダイビングスポットの魅力を余すところなくまるごと撮影できます。
ダイビングで使用するのにオススメの360度カメラは、リコーが販売する「THETA」シリーズです。日本製なので安心ですし、多くの人にシェアされている点も魅力です。後ほど詳しくご紹介しますが、THETA自体には防水性能が備えられていないため、専用の水中ハウジングケースを購入する必要があります。
専用のアプリは直感的に使用できるので機械にあまり詳しくないという人でも利用しやすいですし、SNSへの共有も簡単に行うことができます。価格も機種によっては購入しやすい金額から用意されているので、実際に電気屋さんなどに出向いて、どのタイプが自分に合っているのか触れてみるのがオススメです。
ちなみに個人的に特にオススメなのが「THETA V」です。THETA VはTHETAシリーズの中級機にあたるカメラで、前身の「THETA SC」よりも動画に特化したアップデートが行われています。静止画も動画も申し分ない画質ですし、データの転送速度も速いので、撮影後すぐに携帯やパソコンに取り込むことができます。
総合的に考えても海中のリアリティ溢れる様子を収めるのには最も適した機種だと思います。価格も5万円ほどと比較的購入しやすい金額のため、価格面や使いやすさ、性能の面で考えても360度カメラ初心者にも利用しやすい機種と言えます。
いつでも海中を探検できる
360度カメラとダイビングを組み合わせることのメリットとして、いつでも海中を探検しているかのような画像や動画が楽しめるということがあります。撮影したデータはグリグリ回してどんな方向でも閲覧することができるので、陸に上がった後も気軽に海中探検気分を味わうことができます。
撮影時には気づかなかったようなことに後から気づくということもありますし、ダイビングには参加しなかった人にも海中の迫力や美しさを味わってもらうことができます。
浅瀬やある程度水深があるところまで幅広く撮影できるので、様々な海の表情を楽しめます。「海に行きたくなったんだけど、すぐにはどうしても行けない」というときでも、気軽に海中を潜っているかのような気分を味わえるので、海好きには360度カメラがオススメです。
THETAを水中で使う方法
先ほどオススメに挙げたTHETAシリーズを海で使用する場合、専用の水中ハウジングケースの購入が必須になります。アクションカメラで有名なGoProが販売している360度アクションカメラの「GoPro Fusion」などのカメラを除いて、今現在販売されているほとんどの360度カメラは本体自体に防水性能が備えられていません。そのため専用の水中ハウジングケースが別売りされているケースも多く、THETAもそんな機種の一つです。
水中ハウジングケースを使用するとTHETAシリーズの場合、水深30メートルまでの防水性能が付与されます。ケースに入れたまま電源のオン・オフを操作したり、静止画・動画の撮影モードを切り替えたりすることができるので、使いやすさもそのままに水中で使用することが可能です。
ケースの表面には傷がつきにくいハードコートが施されているので、安全面でも安心です。三脚座も備えられており、ケースをしたまま他のアクセサリーと組み合わせることもできます。
海に入る前に水中ハウジングケースにカメラを入れれば、それだけでもう水中撮影ができるようになります。あとは気になったスポットで撮影を行うだけです。
THETAを使用する上で注意する点は、バッテリーや容量の部分です。THETAシリーズのバッテリーは内蔵されているので、撮影中に電池切れにならないよう事前にしっかりと充電を行っておきましょう。また容量も本体に依存しているため、撮影可能枚数の上限に達さないよう、潜る前に容量を空けておくことも大切です。
あると便利な水中カメラアクセサリー
カメラや水中ハウジングケースの他に、水中で使用できる三脚や自撮り棒を用意しておくと、より撮影のバリエーションが広がっていろんな写真や動画を撮影することが可能になります。
オールステンレス製の三脚などは錆びないので水中でも使用できます。ライトを取り付けられるタイプのものも存在するので、そういったものを使えば暗所での撮影も可能になります。安定感のある場所に置いて撮影を行えば、魚の群れや人間が近寄れないような海中生物の撮影も難なくこなせるでしょう。
自撮り棒も水中で使えるものが存在します。伸縮性のあるものであれば、カメラと被写体の距離を自由に変えることができますし、何よりもコンパクトなので荷物にならない点が魅力です。
他にも、ストラップをつけておいて首や手首など、身体から離れないように工夫をしておくのも水中撮影では大切なことです。様々なアイテムを使っていろんな視点、角度から撮影した全天球イメージを楽しんでみてください。
VRでダイビングを体験
撮影したデータはVRで楽しむこともできます。その場合VRに対応したカメラを使用することになるのですが、前述したTHETAシリーズはVRに対応しているので問題なく利用できます。
VRで撮影したデータを閲覧する場合、別売りのVRゴーグルが必要になります。VRが盛んになってきている昨今では、VRゴーグルも様々なものが出回っているため、品質にこだわらなければ数千円で購入することもできますよ。
撮影したダイナミックな全天球イメージをリアルに体感できるので、「本物の海には怖くて潜れないけれど、ダイビングに憧れている」という人にもオススメです。美しく透き通った青い世界に囲まれて、癒しのひとときを過ごせるかもしれませんね。
終わりに
ダイビングが趣味という方はぜひこの夏360度カメラを使って撮影をしてみてはいかがでしょうか。一方、ダイビングの経験がないという人はVRと全天球イメージを使って、擬似ダイビングを体験してみるのもオススメです。年々暑さが酷くなる日本の夏ですが、清々しい海の中を全天球イメージで垣間見るだけで、もしかしたら涼しい気分になれるかもしれません。
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