もう手ぶれに悩まない。360度カメラに使えるスタビライザー

筆者:阿久津 碧

写真や動画を撮影する際に大敵なのが手ぶれです。せっかく貴重な瞬間を撮影できたのに、データを確認したら綺麗に撮影できていなかったなんていうことになったら、台無しですよね。そんな事態を防げるのがスタビライザーですが、初心者からすると、どれを選べばいいのかも迷ってしまうと思います。そこで今回は、360度カメラにぴったりなスタビライザーをご紹介していきます。

スタビライザーとは

そもそもスタビライザーとは何かというと、手ぶれを軽減してくれるためのアイテムです。ジンバルとも呼ばれるのですが、手ぶれを起こしそうな方向とは別の方向に体重をかけたり、カメラを構えやすくしたりすることで激しい動きの中でも手ぶれを低減してくれます。

スタビライザーには吊り下げ型とハンドヘルド型の2種類があるので、自分の使いやすい方や、カメラの大きさによって適切な方を選んでみてください。

吊り下げ型

一般的に大型のビデオカメラで撮影する場合に用いるのが吊り下げ型のスタビライザーです。風に強く、激しい動きの中でも手ぶれを軽減してくれるので、映画などの撮影現場でもほぼ必ず使われています。

電気式のスタビライザーであればモーターで振動を補正してくれるので、人が持っているとは思えないような、ぬるぬるした動画を撮影することが可能です。

ただし最初にカメラとスタビライザーのバランスを調整する必要があり、初心者がいきなり使うのには少々難易度が高いかもしれません。

また、小型な機種の多い360度カメラ市場では、それほど活躍する機会がないというのが正直なところです。

Insta360のプロモデルなど、一部の大型全天球カメラと組み合わせて使われているところは時折目にしますが、アマチュアが趣味の撮影でカメラを使う限りは出番がないと考えて良さそうです。

ハンドヘルド型

吊り下げ型と違い、小型なボディーで片手でも操作できるのがハンドヘルド型です。こちらは吊り下げ型と異なり、360度カメラや家庭用のビデオカメラと組み合わせて使っているのを結構見かけます。

本体が非常に軽量なので、小型の360度カメラとの相性も良く、携帯性に優れているのでちょっとした撮影でも気軽に連れ出せるのが魅力です。また、調整も楽なので初心者にも扱いやすく、価格も手頃なものが多いので簡単に手に入れられます。

360度カメラだけでなく、スマートフォンやGoProといったアクションカメラなどと組み合わせて使っている人も多く、街中で見かけたことがあるという人も多いのではないでしょうか。勿論一眼レフカメラなどと組み合わせて使うこともできるので、用途に合うものを選ぶことができます。

ただし最近はスマートフォン専用のハンドヘルド型スタビライザーなども販売されているので、自分の機材と組み合わせられるものなのかを事前にしっかりと確認してみてください。

実際はこの他にボディマウント型という、ポピュラーなものもあるのですが、こちらも吊り下げ型同様、家庭用の360度カメラには不向きなタイプです。360度カメラに合ったスタビライザーを探す上ではあまり意識する必要はないでしょう。

360度カメラにこそスタビライザーを

360度カメラにスタビライザーを使うことに対して抵抗を抱いている方や、「そんなものまで装備するのは何だか大げさじゃない?」と考える方もいます。しかし私はむしろ、360度カメラにこそスタビライザーを組み合わせるべきだと考えています。

デジタルカメラや一眼レフカメラ、ミラーレスカメラは我々が一般的に想像しているカメラの形状をしています。その形状は企業が持ちやすさや撮りやすさ、操作性を追求して作られたものです。多少過酷な環境や動きのある被写体でも、それらのカメラであればある程度綺麗に撮ることができるでしょう。

一眼レフカメラやミラーレスの場合はレンズも交換できるので、被写体の種類や距離によってカメラそのものの環境を変えることも可能です。ですが360度カメラにはそういったアドバンテージが存在しません。

むしろ従来のカメラに慣れ親しんでいるほど、撮影がしにくかったり、失敗したりするかもしれません。だからこそ、そんな一風変わった形状、性能の360度カメラにはスタビライザーを装備するべきなのです。持ちやすさが向上するのもそうですが、スタビライザーの性能がしっかりと発揮されれば、それも相まって手ぶれは劇的に減っていくはずです。

360度カメラにオススメのスタビライザー

次に肝心のスタビライザー選びですが、今回は360度カメラにオススメのものをいくつかご紹介します。

MOZA Mini360°( Guru 360 )

MOZA Mini360°( Guru 360 )はその名の通り、360度カメラ用に作られたスタビライザー(ハンドヘルドジンバル)です。残念ながら国内ではまだ発売されておらず、Amazonでも在庫切れの状態となっています。海外経由で購入した場合、送料も含めると日本円で4万円近くしてしまいますが、現在存在している360度カメラであれば、ほぼ全ての機種に対応しています。

iPhoneなどのスマートフォンでパノラマ撮影を行う際にも使えるので、360度カメラ以外の機種であっても、小型のものであればある程度対応できます。ウェイトの調整も比較的容易なので、初心者の方でも仕様に迷うことはないでしょう。

MOZA Mini360°( Guru 360 )は電動式という、モーターで手ぶれを補正してくれるタイプのスタビライザーなので充電が必要になりますが、小型のスタビライザーとは思えないほど本格的な効果を発揮してくれます。

Feiyu tech G360

Feiyu techが販売している「G360」も360度カメラにオススメのスタビライザーです。こちらもアクションカメラやスマートフォンではなく、主に360度カメラにフォーカスしたスタビライザーなので、THETAやInsta360ユーザーとの相性は抜群です。

360度カメラ用スタビライザーに共通して言えるのは、アームやスタビライザー本体部分が、カメラよりも下に来るということです。全天球を映し出す360度カメラの場合、雲台やスタビラーザー、撮影者などが全て写り込んでしまいます。

Feiyu tech G360や前述したMOZA Mini360°( Guru 360 )はその部分に配慮して、撮影時に映り込むスタビライザーの面積を最低限に抑えています。性能も折り紙つきで、カウンターウェイトを使いながら、設定も簡単に行えます。本体はセミハードケースに収納されているので、アウトドアやキャンプなどへの持ち出しも安心して行えます。

通販サイトで37,800円と、一般的な電動スタビライザーの平均的な価格に収まっています。ウェイトを増やしたり減らしたりすることで簡単にバランスが取れるので、幅広い大きさ、種類のカメラを搭載することができるのも魅力です。

ただし重心が縦に長いTHETAなどの機種ではバランスを取るのが難しいので、GoProユーザーや、横長、正方形に近い形状の360度カメラを使っている方にオススメです。

手ぶれ補正のある360度カメラを選ぶ

スタビライザーを用いることで映像の手ぶれは大幅に軽減されますが、それ以前に高い手ぶれ軽減機能が備わっている360度カメラを購入するというのもポイントです。

日進月歩で画素数や性能が向上しているカメラ市場では、高画質になったことで手ぶれも目に見えやすくなっています。同時にそれを抑制する機能も日々進化しているので、どちらかの機能だけに秀でたものを選ぶのではなく、両方のバランスが取れた一台を選択するように心がけましょう。

終わりに

カメラは本体を購入して終わりではなく、そこから沢山のアイテムを買い揃えるのも醍醐味です。自分に合った装備品を整えることで、写真や動画撮影が一層楽しくなり、自分の持っている機材にも愛着が湧きます。何より、難しかった撮影ができるようになったり、これまでは撮れなかった被写体に挑戦できたりするようになるので、スキルアップにも繋がります。手ぶれに悩んでいる方や、スタビライザーに興味を抱いている方は、是非気になるものを手にとってみてください。

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