教育とVR〜ミラコンフォーラム2019年にみる未来の教育コンテンツ

筆者:遠藤 美華

就学前からYouTube動画を見て、小学生からはオンラインゲームをやるようになり、中学生になるとツイッターで情報収集している子ども達もいます。子どもたちの関心事は、常に最新のテクノロジーに向いているといっても言い過ぎではないでしょう。

今、その子供達の教育現場でもVRを導入する機会が増えているようです。

この記事では、360度カメラTHETAで作成したVR教育コンテンツを紹介することとなった「ミラコンフォーラム2019」の概要から、これからの教育コンテンツについて考えてみます。

「ミラコンフォーラム2019」の概要

一般社団法人日本教育基準協会では、「ミラコンフォーラム」が開催されています。2019年は7月15日に村田女子高等学校(東京都文京区本駒込2-29-1)で開催されました。

主催は一般社団法人日本教育基準協会。日本における教育機関においての基準を策定し公表している団体です。

「ミラコンフォーラム2019」の今回のメインテーマは「企業×教育現場」。教育に関連している企業が提供しているコンテンツを紹介し、教育現場での活用方法を実践事例を元に考察して、より良い教育環境の整備に役立てる方向性を見出す機会となります。

今回はコンテンツを提供する教育関連企業の一つとして株式会社リコーは 、株式会社増進堂・受験研究社と提携して合同ブース(306教室)を出展。THETAの最新機種で360度カメラのフラッグシップモデル「RICOH THETA Z1」にも実際に触れることができる機会となりました。

360度カメラTHETAで撮影した画像を使った教材について

合同の展示ブースでは、両社で開発した小学生向けのVR教材「発見型教材」について展示。VR教材のハードウエアと実際に授業で使うワークシートも公開されました。

ブース横では、増進堂・受験研究社のNEXT LEARNING Labs主任研究員の岡田健志氏から、実証授業に参加した児童へのアンケートから見えてくる学習意欲の変化や、教育現場での導入に際しての教材づくりのポイントも解説されました。

RICOH THETAで撮影した360度の画像を使った発見型教材」について

今年3月に「RICOH THETAで撮影した360度の画像を使った発見型教材」を使って、加藤学園で実証実験が行われました。科目は理科。360度に写っている理科実験を実施している者のなかから、間違った方法や危険な方法で実験をしている者を見つけ、正しい方法をアドバイスするワークとディスカッションを行うという授業内容で行われました。

360度カメラTHETAで撮影した教材で実証授業を開催〜教育現場にVRを用いるメリットを検証

学校教室には、生徒・児童に見せたい資料でもすぐには見みせることができない場合がありますが、その場合はこれまで一般的に写真や動画を使って補ってきました。

しかしここ数年でテクノロジーは進化し続け、いまでは360度カメラTHETAであれば誰でも簡単に360度の画像や動画が撮影できるようになり、VRもすぐに体験ができるようになりました。。

360度画像を教材化して児童・生徒が教室内でVRで体感することができるようになれば、授業として教育効果や価値が高まる可能性も生まれます。

参考:https://topics.theta360.com/ja/news/2019-07-04/

明日からできる360度教材導入!THETAで広がる観察・発見学習とは?

VRと教育

VR元年といわれた2016年からこの2年で、テクノロジーは大きく進化しました。選択肢も大きくひろがりました。VRの元画像にもなる360画像の撮影も容易にできるようになり、スマートフォンとHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着すれば、誰でも手軽にできる時代にはいりました。

VR体験で得られるメリットから考えて見れば、これまでの教育コンテンツでは果たせなかった役割がVRには潜んでいるのかもしれません。

ここからは教育分野にVRを取り入れることで考えられているメリットとデメリットを紹介します。

教育分野にVRを取り入れるメリット

ここでは、教育分野にVRを取り入れることで考えられているメリットを紹介します。

  • 能動的な体験ができる

  • 没入感のある体験ができる=集中しやすい

  • すぐさま集中できる=集中力が持続する時間は限られているので、素早く使用者の注意を引き付けることができるのは大きなメリットである

  • 自ら探検できる実践的なアプローチ=覚えやすい、記憶に残りやすい

  • 複雑な理論やテーマを理解しやすい

  • リスクなく教育が受けられる

  • 教える人の主観によるバイアスがかかりにくい

クリーク・アンド・リバー社 VR事業部ブログ『VRが教育を変える!能動体験から生まれる明るい未来』から出典)

自ら進んで体験したうえに集中力しやすい環境を作り出せるのがVRです。難しい理論も、体感して理解できた経験は誰しでもあると思います。また危険の伴う環境もVRならリスクはありません。またVR教育コンテンツとして統一すれば、教える側の主観が入らず何度でも同じ内容で学ぶことが可能になります。

教育分野にVRを取り入れるデメリット

  • コスト=まだまだ初期費用が高い

  • 没入感のある体験ができる=集中しやすい

  • ユーザビリティ=使いづらく感じる人や、酔う人もいる

  • テクノロジーへの抵抗感=現状維持を良しとしてしまう習慣

クリーク・アンド・リバー社 VR事業部ブログ『VRが教育を変える!能動体験から生まれる明るい未来』から出典)

以前よりはコストはかからなくなったとはいえ、他の教育コンテンツと比較すると高く感じます。これまで経験のなかったVRは、人によってはまだ目新しいこと。体感している最中に気分がすぐれない人が出たり、抵抗感を感じる人もいます。

まとめ

これらのメリット、デメリットを踏まえ、テクノロジーの進化に沿ってより一層、教育現場にVRコンテンツを取り入れていく機会は増えていく傾向であると考えられます。

自分の体感としてVRを知っておくことは、今後は必要なことかもしれません。

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