360度カメラ 使い方

360度カメラ「THETA」の使い方を徹底解説|撮影・編集・投稿・保存を全まとめ

筆者:小林 悠樹

今回は、「360度カメラの使い方」を徹底解説していきます。

「買ったばかりで使い方がよくわからない」
「360度写真や動画の撮影のコツを知りたい」
「360度カメラの購入を迷っている」

このような方に向けて、360度カメラの撮影方法、編集のやりかた、おすすめのデータ管理方法などをご紹介していきます。360度カメラの人気機種「RICOH THETA」を例に、より具体的にお伝えしたいと思います。


RICOH THETA SCを実際に使ってみたユーザーのレビューを見る

360度カメラの人気シリーズ「THETA」とは? 機種の特徴や価格を解説

RICOH THETAシリーズは360度カメラの草分け的存在で、カメラ初心者から上級者まで幅広く使われているシリーズです。現在、主に出回っている機種は、大きく以下の4種類。

「THETA SC」
「THETA S」
「THETA V」
「THETA Z1」

一番上のTHETA SCから下にいくにつれ高性能になります。それぞれの機種に特徴があり、それを簡単に以下の表にまとめてみました。

表-THETAシリーズの違い

 

ビギナー向けのものから360度カメラ上級者向けのものまで幅広くそろっており、いずれの機種も使い勝手がよくおすすめです。

360度カメラと一緒にそろえておきたいアクセサリー

360度カメラを購入したら、ぜひとも一緒にそろえておきたいのが「自撮り棒」と「三脚」です。

自撮り棒と三脚

 

というのもTHETAを直に手で持ち、撮影をおこなうとどうしても手元が画角に映り込んでしまいます。これが必ずしもダメというわけではないのですが、見た目にもあまりよくありません。この手映りを解決してくれるのが前述のアクセサリー2つ。THETAを自撮り棒に取り付けた状態で撮影をおこなうことで、手元を写すことなく写真を撮ることができます。先端の角度も変えられるので、いろいろなアングルでシャッターを切れ、撮影自体が楽しくなりますよ。

また、三脚はセルフタイマーやリモート撮影、タイムラプス撮影、天体撮影など、さまざまなシーンで重宝します。セルフタイマー撮影の際に三脚を用いることで、撮影者を写すことのない撮影が可能です。タイムラプス撮影はインターバル撮影ともいい、数秒ごとに撮影した写真をつなぎ合わせて1つの動画にする撮影手法です。多くの場合、定点での撮影となるため、三脚があると便利です。

THETAと三脚

 

このように自撮り棒と三脚を用意することはTHETAでの撮影を楽しむにあたり必須アイテムといっても過言ではありません。ぜひカメラと一緒に購入することをおすすめします。安価なものであれば1000~3000円ほどで買えるので、ぜひ検討して見てください。

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360度カメラ・THETAにぴったりの三脚「Smartree」をわかりやすくレビュー

【360度カメラの使い方 準備編】まずは設定とアプリの準備をしよう

続いてはまず準備編として、360度カメラの設定とアプリの用意について解説したいと思います。

THETAの専用アプリは撮影用と加工用の2つ

THETA専用アプリ

 

THETAは基本的にスマホとWi-Fiで連携させて使います。そのため、あらかじめスマホにTHETAのアプリをダウンロードしておきましょう。ダウンロード先のリンクを以下に貼り付けておきます。

https://theta360.com/ja/about/application/

専用アプリは、撮影時に使う「基本アプリ」と編集・加工をおこなう「編集アプリ(THETA+)」がありますので、忘れず両方ともスマホにダウンロードしておきます。

THETAとスマホを接続する

アプリがダウンロードできたら、さっそくTHETAとスマホを接続してみましょう。だいたいの手順は以下の通り。

【スマホとの接続方法】

  1. THETAとスマホの電源を入れる
  2. 基本アプリを開き、「写真へのアクセス」を許可する
  3. THETA側面の無線ボタン(Wi-Fiマークのボタン)を押す
  4. THETA全面の無線ランプが点滅しているのを確認する
  5. 基本アプリの画面下部にある「撮影」を選び、「新しいカメラの登録」を選択する
  6. シリアルNO.を入力する(THETA底面の英数字)
  7. THETA全面の無線ランプが点灯すれば接続完了

もし「スマホとTHETAが接続できない」という場合には以下の記事を読んでから接続を試みてください。

【リコーTHETA】「Wi-Fiパスワードを忘れた」「スマホ接続ができない」時の対処法

 

接続されればスマホ画面でTHETAのレンズアングルをリアルタイムで確認することができます。また、セルフタイマーや撮影モードなどの各種設定はこの画面からおこないます。最初の段階では撮影設定はデフォルトのままで問題ないかと思います。

【360度カメラの使い方 撮影編】THETAでさっそく写真や動画を撮ってみよう

それでは続いてTHETAの撮影編です。基本的な撮影のしかた、いい写真を撮るためのコツ、アングルの違いによる写真のバリエーションなどについてご説明してきます。

THETAでの撮影方法

THETAの撮影方法は大きく3つ。
手で持って撮影
自撮り棒をつかって撮影
三脚を使って撮影

それぞれ順を追ってみていきましょう。
手で持っての撮影は文字通り、THETAを直接手にしてシャッターを押します。一番手軽で簡単な方法ですが、手が映ってしまうのが最大のデメリット。

自撮り棒を使っての撮影は、撮れる写真のバリエーションがかなり広がります。高くに構えてみたり、カメラを地面すれすれまで下げてみたりいろいろと試してみるといいでしょう。

三脚を使う撮影では、多くの場合、セルフタイマー撮影もしくはリモート撮影の際におこないます。

どの撮影方法においても大事なことは、「何を撮りたいのか」を意識すること。360度カメラはカメラの周囲全体を撮れるがゆえ、メインの被写体を決めて撮らないと「何を撮った写真なの?」ということになってしまいます。常に撮りたい被写体との距離とレベル(高さ)を気にしながらカメラを構えるようにしましょう。

THETAですてきな写真を撮るコツ|360度カメラ撮影のポイント

360度カメラでの撮影のコツは通常のカメラとはちょっとだけ異なります。すてきな360度写真を撮影するためのポイントはいくつかあるのですが、なかでも大切なのが以下の4点です。

【いい写真を撮るためのコツ】

カメラは垂直に構え、THETAの後ろ面を被写体に向ける
空間の中央で撮影する
カメラの高さレベルと被写体との距離を変えてみる
光源の位置を意識する

カメラは垂直に構え、THETAの後ろ面を被写体に向ける

カメラは地面と垂直に構え、被写体に対してはTHETAの前面を向けます。実はTHETAには表と裏があり、Wi-Fiランプやシャッターボタンのある側が裏面になります。スマホに取り込んだ時には、表レンズから撮った画角が最初に表示されます。加工の手間を省くという意味でも、表裏を意識するといいと思います。

また「カメラを垂直に構える」というのは、特に動画を撮る時に重要なポイントです。移動しながらの撮影では極力カメラの傾き・高さを変えることなく撮るようにします。平行移動させながら撮ることで、手ブレが減り見やすい動画になります。

空間の中央で撮影する

360度カメラは周囲全体をすべて撮れるのが特徴のカメラ。なので基本テクニックとしては、空間の中心にカメラを構えることで左右上下対象の写真を撮りましょう。たとえば、部屋の中で撮影をする際には、地面から天井の高さの半分くらいの高さ、壁と壁の中間くらいの位置で撮影をおこないます。

カメラの高さレベルと被写体との距離を変えてみる

先ほどは空間の中央で撮影を行うとお伝えしましたが、「個性的な写真を撮りたい」という場合にはあえてセオリーから外れてみるのもひとつの方法です。自撮り棒を使って思い切り高くして診たり、三脚で地面低くで撮影してみたり。いろいろと試してみるといいと思います。

360度カメラと被写体の距離についてひとつ、注意しないといけない点があります。それは360度カメラでは通常のカメラと同位置で撮影すると被写体が小さく映ってしまうということです。360度カメラのレンズが広角ゆえにそのようなことが起きるので、人物や料理などを撮る際にはいつもより「寄り」で撮るといいでしょう。

THETAでの被写体との距離

光源の位置に注意する

THETAと光源の位置

360度カメラには2枚のレンズがついており、それぞれで撮った画像をカメラ内で合成して360度写真が作られます。その特性上、どちらかが明るく、どちらかが暗いというケースでは、画像のつなぎ目(ステッチ、スティッチなどと呼ぶ)が不自然になる場合があります。なので太陽のような強い光源がある状況下では、光源とカメラの位置関係を正しい位置にすることが大切です。

具体的には光源に対してレンズを向けるのではなく、360度カメラの側面を光源に対して向けます。そうすることで2枚の画像の明るさが均等になり、ステッチが気にならない写真を撮ることができます。

RICOH THETA SCを実際に使ってみたユーザーのレビューを見る

【360度カメラの使い方 編集編】THETAで撮った写真をスマホアプリで加工しよう

THETAで写真や動画を撮ったら編集アプリの「THETA+」で加工をおこないましょう。コンテンツ編集の手順をお伝えします。

【360度写真を加工する手順】

  1. THETAとスマホを接続する
  2. 編集したい写真を選択する
  3. アングル(ビュー)を決める
  4. フィルターやエフェクトで画質を調整する
  5. 書き出しをおこなう

THETAとスマホを接続する

まずはTHETAで撮影した写真データをスマホに転送しましょう。その準備としてTHETAとスマホをWi-Fi接続します。

【スマートフォンとの接続手順】

  1. カメラとスマホの電源を入れる
  2. THETA側面にある無線ボタン(Wi-Fiマーク)を押して、無線ランプを点滅させる
  3. 基本アプリを開き、画面下部の「カメラ内画像」を選択する
  4. 「カメラの選択」画面が出てきたら、「新しいカメラの登録」もしくは「前回接続したカメラ」を選択する
    (接続にはTHETA底面記載のSSIDを入力する必要あり)
  5. THETA前面にある無線ランプが点滅から点灯に変わったら接続完了

編集したい写真を転送する

接続ができたら「カメラ内画像」にある写真を選択し、スマホに転送します。データの転送は基本アプリでのみ可能で、編集アプリの「THETA+」内では転送できませんので注意してください。360度写真の転送であれば1枚当たり数秒しかかかりませんが、動画だと長ければ数分かかる場合もあるので気長に待ちましょう。

アングル(ビュー)・アニメーションの有無を決める

THETA+編集画面

転送が終ったら今度は「THETA+」を開いて、編集したい画像を選択します。編集でまずおこなう作業は、アングルを決めること。THETA+には、5つのビューが用意されており、そのいずれかを選びます。

【THETA+のビュー】
ミラーボール:画像全体を球体に押し込めたような構図
リトルプラネット:
2画面:VRゴーグル用のビュー
フラット:画像を平面に引き伸ばした構図
ストレート:画像中央を中心にして周囲を放射線状に引き伸ばした構図

ビューではなく、アニメーションをつけるという選択肢もあります。
アニメーションにすることで、写真を動画のように見せることができます。こちらも集合写真や食事、大自然など、シーン別に9種類のアニメーションが用意されています。カスタムを選べば、アングルの動き、ズームイン・アウト、動画の長さなどを自分で決めることも可能です。

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【360度カメラ・THETA】専用アプリ「THETA+」のアニメーション 全9種類を比較してみる

フィルターやエフェクトで画質を調整する

アングルが決まったら、続いてはフィルターやエフェクトを調節しましょう。最近のトレンドとして色鮮やかでくっきりとしたような「加工感が強い写真」よりも、自然体であわい「ナチュラルな写真」が好まれる傾向にあります。なので、エフェクトをかけすぎないようにするといいかもしれません。

またこの段階で、スタンプやテキスト、ぼかしを写真内に挿入することもできます。顔出しNGの人が映っていたり、見られたくないものが映り込んでいる場合には、スタンプやぼかしで画像修正をおこないましょう。

書き出しをおこなう

一通りの編集作業が終ったら、最後に画像の書き出しをおこないます。画面右上の「書き出し」をクリックすると、いくつかメニューが表示されます。編集した写真をスマホ内に保存したり、SNSにアップしたりできます。最下部にある「360°画像を保存/共有」というのは、360度写真の形態を残したまま保存する形式です。360度写真の形態が残るので、画面をスクロールすれば通常通りアングルを変えられますが、設定したビューやアニメーションは取り消されます。

360度動画の編集のやり方も基本は同じ

360度写真の編集について説明してきましたが、動画についてもやり方の基本は同じです。ポイントは写真の編集でもそうですが、編集した後の形を「360度のまま」にするのか、「2Dにする(クロップ動画にする)」のかは事前に決めておくようにしましょう。SNSによっては360度コンテンツに対応していないところもあります。「せっかく動画を加工したのに、SNSが360度動画に対応していなかった」ということのないよう気をつけてください。

【参考動画】
360度動画:https://www.youtube.com/watch?v=sX6oQQUKTfw
クロップ動画:https://www.youtube.com/watch?v=We6e9DgyWWs

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【360度カメラの使い方 投稿編】360度写真や360度動画をSNSにアップしよう

SNSにTHETAで撮った写真や動画を投稿する前に、360度コンテンツに対応しているSNSを確認しておきましょう。

360度コンテンツに対応してるSNS

現時点で360度写真・動画ともに対応しているのは、Facebook(フェイスブック)とYouTube(ユーチューブ)。この2つのSNSなら、2Dに書き出しをおこなわなくても動画や写真をそのままアップロード可能です。なので、360度のままアップするのであれば、THETA+で編集・書き出しをおこなったのち「360°写真を保存/共有」もしくは「360°動画を保存/共有」を選びましょう。

一方、Instagram(インスタグラム)やTwitter(ツイッター)のような360度非対応のSNSの場合には、2Dで書き出しをおこなう必要があります。

【360度カメラの使い方 保存編】THETAの写真・動画データはクラウド管理がおすすめ

最後はデータの管理方法についてです。そもそもTHETAはメモリーが内蔵型なので、SDカードなどの外部メモリーは使えません。メモリーの容量は「THETA S」・「THETA SC」が約8GB、「THETA V」・「THETA Z1」では約19GBとなっています。保存できるおおよその目安は以下の通り。

8GB:静止画約1600枚、動画60分前後
19GB:静止画約4800枚、動画約40分
※THETA Z1のRAW記録の場合は、静止画で約350枚
※THETA公式HPより

8GBでもそこそこの写真枚数を保存できるので、買ってから当面はTHETAに保存しておくだけでも問題はないかと思います。ただ、「動画をよく撮る」「THETAの使用頻度が高い」という方は、やがて内蔵メモリーがいっぱいになってしまうかもしれません。かといって、スマホはスマホで容量に余裕がないという方も多いと思います。

そこでおすすめなのが、クラウドストレージでの管理です。クラウドでの管理であれば容量を拡張できるので、いっぱいになることを気にする必要はありません。クラウドサービスと一口にいってもさまざまですが、主要なところは「Googleフォト」「アマゾンプライムフォト」「Dropbox」「OneDrive」などでしょうか。おすすめは360度写真・動画のまま保存できる「Googleフォト」なので、ぜひ検討してみてください。(ほとんどのサービスは360度コンテンツに対応していません)

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360度カメラTHETAで撮った画像はGoogleフォトに保存がオススメ!

まとめ

THETAでの撮影・編集・投稿・保存について一通り解説させていただきました。THETAはほかのカメラにはない魅力を持っており、とても特徴的な写真・動画を撮ることができます。ぜひ今回の記事を参考にしていただき、THETAでのカメラライフを楽しんでください。


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