家族写真と360度カメラは相性抜群。生活の随所で全天球カメラを

筆者:阿久津 碧

友達から恋人、恋人から夫婦、夫婦から家族へ。移り変わる関係性の軌跡を360度カメラで記録してみませんか?周囲の空間も含めて丸ごと記録できる360度カメラは記念写真や家族写真にもぴったりです。撮影した写真は押入れの奥で眠らせるのではなく、生活の中で、いつでも見返すことができます。360度カメラと記念写真の相性について、今回は考えていきます。


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家族写真は一眼レフから全天球の時代に?

これまで家族写真や記念写真、旅先での撮影といえば、ミラーレスカメラやデジカメ、そしてデジタル一眼レフという選択肢が真っ先にあがりました。高画質な写真や動画を撮影することができて、シーンによってレンズを変えられるという点が非常に魅力だったからです。

人物撮影をする場合は単焦点レンズ。風景を撮影する場合は広角レンズといった具合に、あらゆるシチュエーションに対応できるため、今でも一眼レフやミラーレスを選択する人は相当数いるでしょう。

私自身一人旅をするときなど、一眼レフカメラを持って出かけていましたが、撮影時の持ちやすさや画質、そして細かな設定変更が行える点などをかなり重宝していました。防塵防滴のタフなモデルを使用していたので、ある程度過酷な環境でも気兼ねなく利用できたというのもありがたかったです。

しかし一方で、本体の重さやレンズ交換の手間、荷物の圧迫という部分はネックでした。それに見合うだけの写真や映像を撮影できるという点は捨てがたいのですが、「もう少し荷物が軽かったらなぁ」とは正直何度も思いました。

一眼レフカメラ本体と予備レンズ二本、ブロアー、クロス、除湿剤、バッテリー、三脚などを持つと、最低でもカメラバッグ一つが荷物として追加されることになるので、夏場などは特にしんどくなってしまいます。

そうなると次第にカメラを取り出すこと自体が億劫になってきて、本来なら写真を撮りたいのに、というシーンでも中々カメラに手が伸びません。対して360度カメラは非常に軽量です。

業務用の大きなモデルなどもありますが、個人向けのものは大抵デジカメと同じくらいのサイズで、重量もそれほど重くありません。本体同様三脚や一脚なども小型のものを選べば、一眼レフカメラやミラーレスカメラを持ち運ぶのとは比べ物にならないほど、荷物量を減らすことができるでしょう。

スマートフォンのカメラのように気軽に撮影が行えるので、一日で何十枚、何百枚と撮影するのもザラです。ちょっと近くの公園に行くのも、遠くに旅行に出るのも、360度カメラが一台あれば安心です。今後はもしかしたら、旅先に持っていく撮影機材のスタンダードが全天球カメラになるかもしれませんね。

感動する景色と感動する表情を収められる

360度カメラの魅力は当然ですが、全方位の景色を撮影できるということです。それは即ち、感動するような光景と、その光景を見ながら感動している人物の両方を撮影できるということでもあります。

絶景を目にした際に写真を撮るとなれば、これまでは絶景と人物を別々に撮るか、絶景をバックにした記念写真を撮るしかありませんでした。それはそれで素敵な写真になるとは思うのですが、感動したシーンと、それを見ている本人が切り離されてしまいますし、温度も別物になってしまいます。

こちらは紅葉を360度カメラで撮影した作例です。美しい紅葉の風景と、お母さんとお子さんの笑顔や自然な表情を両方一つの写真に収めることができます。きれいに、そして全方位をまるっと記録することができるのが360度カメラの魅力です。

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

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「一通り絶景も堪能したし、そろそろこれを背景に写真を撮ろうか」という表情と、絶景を正に目の前にしている瞬間の表情ではどうしても差がありますよね。かといって表情と景色を別々に撮影してしまうと、後になって見返したときに、その当時の感情を思い出すのが難しくなってしまいます。

自然な表情を引き出しながら、その表情を生み出した場所も余すことなく記録することができる。これは一見できそうで、これまでのカメラでは難しかった記録方法かもしれません。空間を記録して360度を写真に収めることができる360度カメラ独自の魅力でしょう。

以下の記事では、実際に家族の思い出を360度カメラTHETAで撮影した利用者の感想について記載しています。

家族での公園遊びの思い出は360度カメラTHETAで!

360度カメラTHETAで撮った家族の思い出をInstagram用に編集してみよう!家族写真は360度カメラで。

VRでより鮮やかに

360度カメラで撮影した写真や動画は、VRヘッドセットを用いることでVR体験することも可能です。全ての360度カメラがVRに対応しているわけではないので、購入前にしっかりと確認する必要がありますが、どうせならそういった機能が備わっているものを購入することをオススメします。

国内の360度カメラではRICOHが販売しているTHETAシリーズ、世界的なシェアでいえば中国の企業が販売しているInsta360や、アクションカメラで有名なGoProが手がける360度カメラが有名ですが、この辺りは大体VRにも対応しています。

日本ではTHETAとInsta360が特に人気ですが、オススメはやはりTHETAです。公式アプリもリリースされているので、撮影した写真の編集や加工も簡単ですし、サポートも充実しています。インターネットで調べたときにもたくさん情報が出てくるので、初めて360度カメラを購入する人の入門機としては最適なのではないでしょうか。

当サイトでも360度カメラやTHETAに関連する記事は複数あげているので、そちらも参考になるかと思います。

【2019年】初心者必見、どこよりもわかりやすい360度カメラの選び方!オススメ人気機種25選をご紹介!

【2019年】360度カメラ2大ブランドの違いを比較|「THETA」vs「Insta360」

【THETA vs GoPro】人気360度カメラシリーズを徹底比較

当サイトでもTHETAに関する記事を多数ご紹介しているので、宜しければそちらも参考にしてみてください。VRヘッドセットに関しても、一昔前に比べて安価なものが増えましたし、数千円あれば家電量販店でも、インターネットサイトでも購入することができます。

ただし値段と画質、細かい性能はどうしても比例してしまうので、あまりに安価なものは避けた方がいいかもしれません。カメラに関しても同様です。大手はエントリーモデルから上級者用の360度カメラまでカバーしていることが多いですが、できれば中級者向けのものを選んでみてください。

これはカメラ以外の楽器や釣り、スポーツなどの趣味にも共通して言えるのですが、安いという理由で入門者向けのモデルを購入して、数ヶ月後にはそのスペックに満足できなくなるということがよくあるからです。

そうなると結局、一年もしないうちに中級者向けか上級者向けのものを買い直すか、性能に不満を感じて止めてしまうということがあります。かといっていきなり上級者向けのものに手を出しても、使いこなせなかったりすぐに飽きたりするとお金が無駄になってしまう。そういった諸々のバランスを鑑みると、初心者の方は中級機に手を出すのがオススメです。

360度カメラは扱いが簡単

これも初心者の方に中級機をオススメする理由の一つなのですが、360度カメラは非常に操作が簡単です。公式のアプリをダウンロードすれば編集や加工は簡単に行えます。Instagramなどの写真投稿系SNSを操作したことがある人ならば、直感的に操作できるでしょう。本体のボタンも限られていて、スマートフォンからシャッターを押すこともできるので、オートであれば誰でもすぐに写真が撮れます。

旅先や出先で記念撮影をするとき、その場で急遽購入しても迷いなく利用できます。沢山動き回るお子さんがいる家庭でも、360度カメラなら撮り逃しません。はしゃいでいる素の姿を簡単に撮影できるので、成長記録用のカメラには最適でしょう。これまで、デジカメや一眼レフでは子どもを上手に撮影できなかったというパパさんママさんの救世主的なカメラと言えます。

操作が簡単なので、機械に親しみのないお爺ちゃんやお婆ちゃんがお孫さんを撮影するのにも向いています。カップルでも夫婦でも、そして家族でも。どんな関係性、シーンでも素敵な写真を撮ることのできる360度カメラで、人生の思い出を記録してみてください。

終わりに

記念撮影や空間の記録という点において、360度カメラは高い能力を発揮してくれます。後になってから見返したとき、より鮮明に記録を掘り起こしてくれるでしょう。しかし私は両方のカメラの魅力を知っているからこそ、上手に組み合わせて欲しいとも思います。料理写真や美しいポートレート、マクロ撮影などではどうしても通常のカメラに軍配が上がります。そういった部分を無理やり360度カメラでカバーしようと試みるのではなく、臨機応変に使い分けできると、記憶をより美しく記録できるのではないでしょうか。

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