360度カメラ会議をTHETAで!RICOH Unified Communication System 360 VR Live

筆者:遠藤 美華

(株)リコーでは、既存のサービスとして提供しているテレビ会議・Web会議システム「RICOH Unified Communication System」に、360°の静止画・動画を撮影できる全天球カメラ「RICOH THETA」を組み合わせて、新しいサービスの提供を開始しています。

この記事では、新サービス「RICOH Unified Communication System 360 VR Live」の概要を伝えます。

5Gサービスの開始で変わるテレビ会議事情

日本では2020年から5Gサービスが開始

2020年から通信システムは、現行の4Gから5Gへ。何か映像をスマートフォンにダウンロードするのも、今とは比べものにならないほと瞬間に完了してしまうことが想像できます。

アメリカや韓国ではすでに次世代通信方式の5Gサービスがはじまっています。日本では、2019年秋から試験的に提供が開始する予定です。2020年春、東京オリンピックを前に正式に順次サービスが開始されます。

5年後日本全国でも5Gでの通信は50%以上が網羅される?!

総務省から発表された「第5世代移動通信システム(5G)の導入のための 特定基地局の開設計画の認定の概要」の資料によると、5Gを提供する認定キャリアの絶対審査基準として、認定から2年後に基地局の運用を開始、5年後には全国および各地域ブロックの展開を50%できることを条件として定めています。

5年後には日本でも多くの地域で、5Gが当然のように利用できるように、急ピッチでの展開を国が指示しています。

5G導入で通信速度の向上!カメラ会議・電話会議もストレスなし

通信速度は現4Gと比べ、5Gでは20倍の20Gbpsに。だから映像をダウンロードも、今の4Gでは考えられないくらいの速さで、一瞬で完了できるのでしょう。

遅延は10ms(ミリ秒/10ms=0.01秒)から1ms(0.001秒)と10分の1まで軽減できると予測されています。遠隔地間でのリモート会議などで生じていた映像と音声の反映時間差が短縮されます。

2019年5月には、イトーキなど6社で第5世代移動通信方式(5G)による通信網が実現した際に「働き方やオフィスがどう変化するか」を検証するスマートオフィスの実証試験を実施しました。

新幹線やリニアモーターカーなど、高速移動時の電話会議も50km/hから500km/hと10倍の移動速度を確保できるとされています。導入後は、カメラや電話などをつかってのリモート会議の導入は必須となるのが想定できます。

5Gを利用した遠隔会議は、今後の業務遂行のために確立されていくことは間違いないでしょう。それにともなって360度カメラを使ったテレビ会議も積極的な導入を検討できる環境が整ってきています。

出典1:5Gに向けて進化する通信技術と電話会議
出典2: 5Gによって働きかたが変わる理由
出典3:日本の5Gはいつ開始?使えるエリアはドコモとauが突出、キャリア間でバラつく
出典4:総務省 第5世代移動通信システム(5G)の導入のための 特定基地局の開設計画の認定

360度カメラ会議をTHETAで!

ますます需要が増えていくカメラ会議の選択の一つがTHETAです。(株)リコーでは、既存のサービスとして提供しているテレビ会議・Web会議システム「RICOH Unified Communication System」に360°の静止画・動画を撮影できる全天球カメラ「RICOH THETA」を組み合わせて、新しいサービス「RICOH Unified Communication System」(以下の表記は「RICOH UCS 360 VR Live」とする)の提供を開始しました。

RICOH UCS 360 VR Liveについて

「RICOH UCS 360 VR Live」はTHETAとスマートフォンなどを使って簡単に360度映像を配信できるライブ会議が可能なシステムです。受信者側も手元のデバイス(スマートフォンやパソコン)の画面操作でみたいところに画面を移動したり、拡大・縮小も自由にできるのがよいところです。発信者側の手間の多くが省けます。

リコーのプレスリリースからの引用です。

「RICOH UCS 360 VR Live」は、クラウドプラットフォーム「RICOH Smart Integration」上にシステムを構築しており、RICOH THETAをRICOH UCSの専用機器やスマートフォン、パソコンと接続してリアルタイムに360°映像を配信できます。

専用回線やMCU(多拠点接続装置)の設置が不要なため、RICOH THETAを現場の作業者が装着し、「RICOH UCS 360 VR Live」に接続するだけで、現場の状況を丸ごと共有できます。

それぞれの視聴者は、手元のデバイスで自由に視点を操作し、拡大縮小して視聴できるため、現場の作業者にカメラ操作の負担をかけることなく、受信する側が関心のある部分に集中してリアルタイムに状況を把握できます。

オフィスに限らず、店舗、工場、教室、病院、建設現場、事故・災害現場などの状況を迅速かつ正確に共有し、円滑に意思疎通ができるため、さまざまな業務を遠隔地から支援できます。

また、VRゴーグルなどと組み合わせることで、実際にその場にいるかのような臨場感を体験できるため、さまざまな業務のトレーニングや接客、点検作業などの業務効率化にも貢献します。

まとめ

5Gサービスの開始は日本でもまもなく。360度映像での遠隔地間でのリアルタイム会議もストレスなくできる次世代に突入です。

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