オークションで出品される車を360度パノラマで確認できるコンテンツ

筆者:阿久津 碧

中古車を取り扱ったオークションで出品される車両を360度パノラマ画像で見ることのできるパノラマクラウドプラットフォームサービスが2019年7月より開始されました。

出典

「全国の中古車オークション会場で出品される車両を対象とした、初期導入費用完全無料、定額制360度パノラマクラウドプラットフォームサービス開始!」|株式会社アジェンシアのプレスリリース

提供が開始されたばかりのこのサービスについて、詳しく見ていきましょう。

出品されている車を360度画像で

冒頭でもご紹介した通り、株式会社アジェンシア(愛知県名古屋市、代表取締役:ジャン ピエール)が開発した「AUCTION360Ⓡ」というこのサービスは、オークションに出品されている車の画像を360度画像で確認することができます。

オークション360度 | 車両内外装360度 | AUCTION360 | 日本

確認できるのは外観だけでなく、内装も含まれます。スマートフォン、パソコン、タブレットなど、複数の端末に対応して表示させることができるので、多くの閲覧希望者に画像を届けることができます。

車両の入札を検討している個人だけでなく、中古車両を扱っている多くの法人に対しても需要のありそうなサービスですね。遠方にいる場合や予定があるなどの理由で実車両を確認できないときでも車の状態を詳しく調べることができるので、トラブルの回避にも繋がるのではないでしょうか。

画像は閲覧者が自由に拡大、縮小することができるので、見たい部分や注釈のある部分にフォーカスして状態を確認することもできます。

初期導入費用は無料

驚くことに「AUCTION360Ⓡ」は、初期導入の費用が無料となっています。導入後も定額制で利用することができるので、ビジネスの規模に合わせて無駄なく使うことが可能となっています。

既にBMDやポルシェ、日産や三菱など多くの撮影実績を積み上げており、その有用性を着実に実証しています。定額制の詳しい料金については問い合わせをする必要がありますが、多くの人々の入札を促すことのできるサービスだと思います。

出品者と購入者のトラブルに頭を抱えたり、入札がふるわなかったりしたことに悩んでいたオークショニアや、関連業種の方にオススメの360度コンテンツです。

公開までの手順はシンプル

「AUCTION360Ⓡ」は公開までのプロセスが非常にシンプルなのも魅力です。最初に内装を撮影する必要があるのですが、スマートフォン専用アプリを使えば簡単に撮影を行うことができます。

360度カメラとスマートフォンをWi-Fi接続したらアプリを起動して内装を撮影するという流れです。一般的な360度カメラもこの方法で撮影を行う場合が多いので、そちらを使い慣れている方からしたら難しい点はないのではないでしょうか。

内装の撮影を終えたら次は外装です。車の外に出て、反時計回りに一周歩きながら撮影を行いましょう。撮影に関してはこれで終わりです。

後は車両情報を入力して、管理画面からアップロードすれば完了となります。この他に、アプリを利用しない撮影方法も存在します。その場合、市販の360度カメラなどを用いて車両写真を撮影することになるのですが、撮影データを「AUCTION360Ⓡ」用に提供されているパソコンにアップロードします。

アップロードが完了したら内外装のコンテンツが自動生成されるので、後はアプリを使った手順と同様になります。また、この方法を利用すれば一度アップロードが完了した車両写真の差し替えも簡単に行うことができます。

リコーのTHETAに関しては全機種対応しているなど、量販店で買えるような360度カメラで簡単に撮影から公開までが行えるのも良いですね。サービスの提供にあたっては特許申請が2件行われているそうで、独自の使い勝手、他者との差別化を図っています。

クラウドシステムはドコモ・クラウド基盤(株式会社NTTドコモ開発)がベースとなっているので安全性、大容量、安定した動作を実現しています。その他にAWS(アマゾンクラウドサービス)とも互換性があるので、クラウドフロントにも対応しています。

その他にも複数のビジネスを展開

「AUCTION360Ⓡ」のサービス提供を開始した株式会社アジェンシアは他にも類似の事業を複数展開しています。同社の事業内容は「360度全方位方角画像処理技術開発」となっており、360度画像については元々かなり深い技術と知識を有しているようです。

360度VRによる動画配信クラウドプラットフォーム

動画配信などが一つの職業として定着している昨今、近い将来VRに関連する作品作りの勢いも増すのではないかと考えられます。アジェンシアが提供している「doit VRⓇ」はそんな動きをサポートするサービスです。

このサービスは動画作成ではなく、VR作成を補助するものです。端末を選ばずにどこでもVR作成ができることを強みとしており、パノラマ画像や動画さえ用意すれば、簡単にVR化ができます。世界100カ国以上での導入実績があり、今後も多くの個人や法人から需要が見込めるのではないでしょうか。

不動産やホテル、観光地、車など、VRの需要は至る所に存在しています。「これがVRで立体的に体験できたらもっと便利なのに」という声を、同サービスは解消してくれるものとなるかもしれません。

doit VR® | 世界100ヶ国以上で使われているVRプラットフォーム。いつでも、誰でも、簡単に、本格的なVRコンテンツを作成することができます。

不動産向けクラウドプラットフォーム

「AUCTION360Ⓡ」は車に焦点を当てたサービスでしたが、不動産に焦点を当てた「panocloud VR」というサービスもアジェンシアは提供しています。年額12,000円から利用することのできる同サービスは、不動産に関連するVRコンテンツの制作・公開・分析といった機能を備えています。

プロに依頼した場合は一件だけでもそれなりの金額がかかりますし、保守なども依頼した場合は更に追加で費用が必要となるので、かなりリーズナブルな価格設定に思えます。

専門知識を持たずとも簡単にVR制作が可能なので、店舗や学校、宿泊施設のVRプロモーションに有効です。他にもショールームや観光地など、実際に行かないと良さを伝えられない場所の雰囲気を遠方からダイレクトに伝えることができるので、アイディア次第で色々な使い方ができそうです。

panocloud VR|誰でも簡単に360度パノラマVRコンテンツを制作

同社は他にもVRに関連したサービスやウェブコンサルティング、スマホコンテンツを軸にした事業を展開しています。360度画像やVRのマーケティングを検討していた企業は、商材に合わせてこういったサービスの利用を検討してみてください。

また、360度画像の撮影やVR化自体はTHETAなどの360度カメラを使えば個人でも撮影、制作が可能となっています。アップロードやリンクの埋め込み、アナリティクスなどによる市場調査にはある程度専門的な知識が必要となりますが、理想とする完成度や、既に有している知識によっては、内製化や個人での作成を視野に入れてみるのもいいかもしれませんね。

終わりに

日用品から車まで、様々なものをインターネット上で、そしてオークションで買うことのできる時代になりました。私もヤフーオークションなどに出品されている車などを興味本位で見たことがありますが、実物を見ることができないという点をネックに感じていました。こういったプラットフォームは購入希望者の不安を和らげるのに、効果的に作用してくれるのではないでしょうか。また、車や不動産以外の商品でも360度パノラマで確認できるようになったら、インターネット上の高額商品売買が円滑になるのではないかとも思います。

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