庭園の撮影も360度カメラで。大人の趣味を新感覚で味わおう
庭園は気軽に自然が堪能できて、気分もリフレッシュできる憩いの場です。我が国には日本ならではと言える日本庭園の他に、商業施設などの屋上にある空中庭園、天皇陛下が所有する御苑・御所など様々な庭園が存在します。そういった場所を巡るのが趣味という人もいるのではないでしょうか。庭園を巡りながらゆったりと大人の時間を過ごす、そんなリラックスタイムに360度カメラというアクセントを加えてみるのはいかがですか? 360度カメラは庭園の楽しみ方をより一層広げてくれるかもしれません。
本記事の内容
庭園巡りに彩りを与える360度カメラ
庭園をどう楽しむかというのは人によって異なります。ただ景色をぼーっと眺めて時間を過ごしたり、季節の植物を観察して回ったり、絵を描いたり……もちろん撮影をして楽しむ人もいるでしょう。そんな庭園での過ごし方にちょっとした彩りを与えてくれるのが360度カメラです。
360度カメラとは、全天球カメラとも呼ばれワンショットで空間全体を360度撮影することができるカメラです。国内ではリコーが販売するTHETAシリーズが有名ですが、他にも中国企業の手掛けているInsta360シリーズやGoPro Fusionなど、海外製のカメラも人気が高いです。
動画撮影に特化している機種であれば美しい360度動画を撮影することもでき、VRに対応していれば自分で撮影した写真や動画をVR体験することもできます。季節ごとに表情を変える庭園の様子をまるごと撮影できるので、春夏秋冬、撮影した写真や動画を見比べて楽しむというのもいいですね。
撮影した360度写真は気に入った部分だけを切り取って平面的な写真にすることも可能です。プリントして飾っておきたいという方にもオススメできますし、多機能な点が本当に魅力です。
自撮り棒を使えば撮影者を自然に写真の中に映り込ませることができるので、庭園内を巡った様子を記録するのも簡単です。庭園に関する情報をブログや動画で発信したいと考えている人にとっても、360度カメラは便利なアイテムなのではないでしょうか。
先程名前を挙げたTHETAシリーズであれば、バッテリーや容量が本体に組み込まれているタイプの360度カメラなので、他にあれこれと装備を整えていく必要がありません。少ない荷物で出かけられるのも360度カメラの魅力です。「せっかく庭園にゆっくりしにいくのに、重い荷物を持つのは嫌だ」という人も手軽に持ち運べるので、ストレスもありません。
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庭園通なら何度も通いたい日本の庭園
庭園が好きで多くの庭園を巡っている人。憩いの場を求めているけど、どこに行ったらいいのかわからない人に向けて、いくつかオススメの庭園をピックアップしていきます。撮影に向いている見所などもご紹介していくので、気になる庭園を見つけた方はぜひ次の休日に訪れてみてはいかがですか?
旧古河庭園(東京都北区)
国有財産である古河庭園は1919年に現在の形に整えられた、歴史ある庭園です。イギリスの建築家、ジョサイア・コンドルによって建てられた洋館や、同氏による設計の美しい西洋庭園は圧巻です。他に日本の作庭家、小川治兵衛が作った趣のある日本庭園なども見所です。
映画に出てきそうな西洋庭園には、バラの季節になると赤やピンクなど、色とりどりのバラが咲き乱れます。360度カメラを使って西洋庭園と洋館をセットで撮影するだけで、イギリスに迷い込んだかのような写真が撮れるかもしれません。
新宿御苑(東京都新宿区)
こちらも明治39年に日本初の皇室庭園として誕生した歴史ある庭園です。現在は環境省が所管しており、様々な様式の庭園が楽しめることから、多くの人が訪れます。日本のさくら名所100選にも選定されており、春にはより多くの人で賑わいます。
新宿御苑はとても広い庭園ですが、どの様式の庭園も特徴的で見応えがあります。一つひとつ庭園を巡って360度写真や動画を撮影していくのも面白そうですね。東京に住んでいる人であれば、気軽にアクセスできる立地も魅力です。
足立美術館(島根県安来市)
横山大観をはじめとする近代日本画を中心に所蔵している美術館ですが、敷地内の日本庭園も非常に有名です。創設者である足立全康氏が心血を注ぎ作られた庭園には、まるで生きた日本画のような世界観が広がります。
この庭園は枯山水庭の他、5つの庭園で構成されており、その広さはなんと5万坪に及びます。四季によってくるくると表情を変える優美な日本庭園は、どこを見ても美術品を眺めているかのような美しさです。360度カメラではそんな風景をまるごと記録に残すことができます。
桂離宮(京都府京都市)
京都にある皇室関連施設の桂離宮は、現在参観に予約が必要なほど人気のある庭園です。国内外問わず誰もが美しいと息を呑む庭園で、京都の観光地から若干離れるにも関わらず多くの人が訪れています。
江戸時代に皇族の八条宮の別邸として建てられた建築群と庭園は、今でもそのままの姿で残り、時代劇の舞台へ迷い込んでしまったかのような気分になれます。傑作とも言われる圧巻の日本庭園をまるごと撮影して、友人に自慢してみてはいかがでしょうか?
旧安田庭園(東京都墨田区)
元々は隅田川の水を引いた汐入回遊式庭園として整備された旧安田庭園ですが、関東大震災や太平洋戦争を経て墨田区に移管されました。現在は人工的に汐入が再現されており、都会の中でも歴史を感じられる庭園となっています。
庭園からはスカイツリーが望めるなど、都会の新しさと庭園の古さがコントラストとして楽しめます。墨田区の観光サイトでは、実際にTHETAで旧安田庭園を撮影した360度写真を見ることもできます。
清澄庭園(東京都江東区)
東京都の指定名勝に指定されている清澄庭園は、池の周囲に築山や名石を配置した回遊式林泉庭園です。こちらも都会の中で気軽に、自然やゆったりとした時間を楽しめる庭園となっています。
中央の広い池を囲むように庭園ができていて、中にある大正記念館では集会が行えます。他にも、芭蕉の句を刻んだ石碑を眺めたりバードウオッチングをしたりして楽しめます。緑の非常に美しい庭園なので、鮮やかな写真が撮れること間違いなしです。
一味違ったイマドキ庭園
現在庭園と名の付くものの中には、古き良き日本庭園とは異なったイマドキの庭園も多く存在します。現代社会と庭園を組み合わせた新しい形の庭園では、緑を味わったりゆったりとした時間を過ごしたりするだけでなく、都会のきらめきを眺めたり、おいしい食べ物やお酒を味わったりすることもできるのです。
梅田スカイビル・空中庭園展望台(大阪府大阪市)
大阪梅田スカイビルの屋上にある空中庭園では、都会のきらびやかな風景が楽しめます。屋内と屋外を行き来でき、併設されているレストランやカフェ、ギフトショップなどを巡れるので、ショッピングにも向いています。特に夜景がオススメで、360度カメラで撮影すれば大迫力の一枚が撮れるでしょう。
びわ湖テラス(滋賀県大津市)
びわ湖テラスは、標高およそ1100mから琵琶湖を一望できるテラスです。庭園とは少し違うかもしれませんが、雄大な自然を高い場所から体全体で味わうことができます。360度カメラに向いている高い場所からの撮影が行えるので、琵琶湖と大空、滋賀の町並みを思う存分撮影できます。
終わりに
庭園は見て回るだけでも楽しむことができますが、そこに360度カメラというアクセントが加わることで、新たな楽しみを見出だすことができるはずです。訪れた庭園の一つひとつが思い出として記憶に刻まれるように、そこで撮影した写真も貴重な思い出の欠片となるでしょう。
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