大手不動産会社のみずほ不動産販売株式会社は、2019年8月より株式会社リコーの提供する「RICOH360 – VRステージング」の導入を開始しました。

この記事では、みずほ不動産販売株式会社が導入した株式会社リコーの「RICOH360 – VRステージング」の内容を確認し、今後もますます注目されていくであろうVRで行なっていくホームステージングについて考察していきます。

みずほ不動産販売（株）がRICOH360 – VRステージングを採用

みずほ不動産販売（株）では、2019年8月より株式会社リコーの提供する「RICOH360 – VRステージング」が採用され導入が始まりました。

株式会社リコーでは、「RICOH360 – VRステージング」のサービスの提供を2018年に開始して1年ほどがたちました。このVRステージングを利用するためには、ビジネス企業向けにリコーが提供してる360度カメラTHETAの画像を保存するクラウドサービス「THETA360.biz」を使っていきます。

THETA360.bizは登録する人も続々と増え、9月の時点で6600社を越えています。その中には、不動産業界の方も多数含まれていると考えて良いでしょう。

出典：
プレスリリース

みずほ不動産販売株式会社の360度カメラTHETAで撮影した物件内覧

みずほ不動産販売は、1986年に設立。2000年に営業譲渡で事業規模を拡大し、北海道から九州までの全国規模のネットワークをもちました。国内店舗数は40店舗を超えています。みずほフィナンシャルグループに属し、銀行・信託・証券の連携もあります。

これまでもsuumoなど不動産物件情報のインターネット媒体に、THETAで撮影した360度パノラマ画像やTHETA360.bizで作成したツアーマップを掲載し、物件を探している顧客ニーズに応え、契約販売に結びつけてきた実績がありました。

同じように8月から導入した「RICOH360 – VRステージング」でも中古物件の内部をTHETAで撮影します。現場に実物の家具を設置することなく、バーチャルリアリティーで再現します。家具や小物をCGで配置し、物件購入を検討している顧客に、実際の生活をイメージできるようなプレゼンテーションが可能になります。

家族構成や物件の用途によって選ぶ家具も違いますが、「RICOH360 – VRステージング」であれば、バーチャル画像上で顧客のニーズにあった家具を選ぶことも容易に可能です。

販売するみずほ不動産販売株式会社の側からの期待とすれば、物件の早期売却の助けになることを見込んでの導入であることは間違い無いでしょう。

不動産売買仲介に広がる「RICOH360 – VRステージング」

今年に入り、この「RICOH360 – VRステージング」を採用する大手不動産会社も増えてきました。

現在のところプレスリリースで公開されているのは、今回のみずほ不動産株式会社のほかに、三井不動産リアリティ（株）、野村不動産アーバンネット（株）などです。

株式会社リコーは、もともとカメラや映像を専門としています。CGの家具や小物が本物に近いリアリティのある仕上がりになるのは当然のことなのでしょう。

購入前に、入居後の暮らしがイメージできるというのは、物件購入を検討する者にとっては大きなメリットです。たくさんある物件の中から、「これ！」という決め手を見つける手がかりになります。そして売主様は早期の売却を目指すことができます。

売り手と買い手の間に入り仲介する大手不動産会社にとっては、どちらのお客様のニーズにも応えられる「RICOH360 – VRステージング」。これからも不動産業者の採用は増えていくことが想定できます。

最後に

（株）リコーでは、360度カメラTHETAの画像をつかった不動産業社向けユーザーに「THETA 360.biz」を中心とした関連サービスを提供しています。

THETA360.bizの公式WEBサイトでご確認ください。