三金商事が360度カメラ搭載のミラー型ドラレコを発表
車を買うのであればドライブレコーダーは必須というくらいに、ドライブレコーダーはメジャーな車載装備となりました。フロントだけでなくリアにも設置するのが当たり前で、私自身自家用車には2台のドライブレコーダーを搭載しています。そんな注目のドラレコですが、360度カメラの搭載されているモデルも着実に増えてきています。
本記事の内容
三金商事が360度カメラ搭載ドラレコを発表
三金商事はこれまでも多数のドライブレコーダーを手掛けており、この分野においては一定の実績を有しています。そんな三金商事が今回、360度カメラの搭載されているミラー型ドライブレコーダー「LO520」を発表しました。
タッチパネル式の5型モニターを備えた本体はスタイリッシュな見た目をしており、一見してドライブレコーダーだとは分かりません。設置は純正のバックミラーに専用パーツを用いて固定するだけなので、誰でも簡単に行えます。
基本的な使用は以下のようになっています。
モニター画質:480×800ドット
イメージセンサー:200万画素
記録動画解像度:1440×1440 24fps
記録方式:microSDカード(8~32GB)
重量:242g
メーカーとしては今後「LO520」と互換性のあるリアカメラも発表する予定となっていますが、詳しい価格などに関しては現在発表されていません。
三金商事はこれまでにも360度を同時に撮影できる12V/24V対応のドライブレコーダー「S360」を発表していましたが、今回はそちらよりもよりスタイリッシュなデザインとなっています。
リアカメラを装着することで、より記録能力が向上するのは間違いありませんが「LO520」だけでも全方位を記録できるので、予算によってはフロントカメラのみの搭載でも良いかもしれませんね。
360度を録画できるドライブレコーダー
「LO520」やその前身となる「S360」など、三金商事が手がける商品以外にも360度を記録することのできるドライブレコーダーは多数存在します。同社の製品に限らず、360度カメラというものに注目が集まってからは、その数は一気に増えたような印象を受けます。
当サイトで以前ご紹介したものだと「ダクション360」というモデルがあります。カーサービスに関連する店舗で展示されているのをよく目にしますが、360度を撮影できるドライブレコーダーの先駆け的な存在ではないでしょうか。
他にも多くの企業が全天球を録画することのできるカメラを発表していますが、今後は従来のドライブレコーダーではなく、全天球タイプのものが主流となっていくかもしれませんね。
360度ドライブレコーダーが選ばれる理由
従来型のドライブレコーダーではなく360度を録画できるものが人気を集めているのには、以下のような理由があります。
一つで全てを録画できる
やはりこれが最大の強みといえるでしょう。ドライブレコーダー選びのポイントとしては、視野角が150度以上のものを選ぶのが好ましいとされています。肝心な証拠映像の重要な部分が見切れるようなことを避けるためにも、ある程度の画角は必要ですよね。
360度ドライブレコーダーであれば、150度どころか、全方位を録画することが可能となっています。この点は最大の特徴でもあり、強みでもあるのです。
手間を省くことができる
視野角が限られているドライブレコーダーの場合、フロントとリアに別々でカメラを取り付ける必要が出てしまいます。「LO520」のように、360度を録画できるドライブレコーダーでありながら互換性のあるリアカメラを販売するケースもありますが、そういったものを使用しなくともある程度の記録能力を発揮してくれるのが全天球ドライブレコーダーの特徴です。
前後を撮りたいと思っても取り付け作業は一度で完結することになるので、手間もその分かかりません。業者に委託して取り付け工事を行ってもらうという場合でも、一台分の費用で済ませることができます。
このように、基本的な取り付け方法は一般的なドライブレコーダーと変わらずとも、同じ工程でより高い能力を発揮してくれる360度ドライブレコーダーの方が、結果的にはお得ということになりますし、手間も省けます。
車内の様子を記録できる
盲点になりがちですが、車内の様子を撮影できるというのも、360度ドライブレコーダーが選ばれる理由です。例えば車旅などをする場合、当然車中で過ごす時間が長くなってしまいます。
写真を撮影したり、旅の思い出を編集して動画作成をしたりしようと思っても、普段からマメに記録を残しておく癖がないとどうしても映像が少なくなってしまいがちです。そんなときでも車内を撮影しているドライブレコーダーがあれば、会話を記録したりそのときの出来事を簡単に振り返ったりすることができます。
「ダクション360」などもそうですが、360度を撮影できるドライブレコーダーは、ドライブレコーダーとしてだけでなく、アクションカメラとしてのニーズにも応えることができます。
このような点も、今の市場に360度ドライブレコーダーが受け入れられている要因の一つなのではないかと考えられます。また、証拠映像としても車内撮影というのはとても重要な意味合いを孕んでいます。
事故を起こした際など、こちら側に過失がなくても相手ドライバーが「向こうがよそ見をしていた」などと証言してくるケースも存在します。明らかに状況証拠が揃っていれば大丈夫ですが、際どいケースでは警察も判断に困ってしまうでしょう。
そんなとき、車中の様子を録画しているドライブレコーダーがあれば、こういったトラブルも容易に回避することが可能となるのです。実際このような事件に遭遇するケースは稀ですが、絶対に起こらないと言い切れない以上、360度を撮影できるドライブレコーダーの方が安心ですよね。
上記以外にも360度撮影に対応しているドライブレコーダーが人気の理由はいくつか考えられますが、これからドライブレコーダーを購入しようと検討している方には、全天球タイプのものがオススメです。当サイトでは過去に、ドライブレコーダー選びのポイントについてもご紹介しているので、そちらも参考にしながら最適な機種を探してみてください。
車と360度カメラの関わり
本稿では主にドライブレコーダーという形で360度カメラと車についての関わりをご紹介しましたが、このテクノロジーは「記録」という面以外でも、車業界と密接に関わっています。
全方位モニターや360度VRによる事故体験やレーサーの運転体験などがその一例です。あるときは車や走りの楽しさを伝え、あるときは危険性や安全意識の必要性を伝え、またあるときは直接的にドライバーをサポートしてくれます。
調べるほど360度カメラが車のために、そして安全のためにできることというのがいくつも出てくるのですが、現段階ではその一部しか実現していません。今後自動運転技術の発展や車そのものの進化に付随して車はより快適で魅力的な乗り物になっていくと思われますが、一方で360度カメラがどういった活躍をしているかということに注目してみるのも、面白いかもしれませんね。
終わりに
事故や事件など、車における緊急のシーンでは証拠を問われることになります。その証拠の鮮明さによって過失の割合なども変わってくることになるので、保険の意味も兼ねて車には必ずドライブレコーダーを搭載するようにしましょう。専門店などで購入すれば有料サービスとして取り付けも行ってもらうことができるので、知識がないという人や設置が面倒臭いと思う人も安心です。ドライブレコーダーにも様々なものがありますが、安全性や録画性を重視するのであれば、360度タイプのものがいいかもしれませんね。
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