朝ドラの舞台の十勝へ!北海道らしい広大な風景を360度カメラTHETAで撮影
2019年のNHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」の舞台になった十勝地方。ロケ地巡りまでとはいきませんでしたが、9月10〜11日で十勝を訪問し、北海道らしい景色を360度カメラTHETAで撮影してきました。
この記事では、筆者が訪れた初秋の北海道十勝で撮影した360度画像で公開し紹介していきます。
本記事の内容
2019年朝の連続テレビ小説「なつぞら」の舞台は北海道十勝
NHKで放映された2019年4月から9月までのクールで放映された「なつぞら」。前半は、幼くして戦争孤児になった主人公のなつが、戦死した父の戦友の住む北海道十勝の牧場で家族同様に育てられ大人になっていく話です。舞台になった牧場がある場所が、北海道の十勝地方です。
ドラマの設定となった柴田牧場の看板やなつの友人・山田天陽のモデルとなった画家・神田日勝の美術館、ドラマの撮影のためにつくった天陽のアトリエ、老舗菓子店「雪月」をモデルにした十勝銘菓「柳月」など、十勝の観光スポットとして非常に人気を集めています。
ロケ地の十勝では、筆者が訪ねた折もドラマ聖地巡礼を楽しむ人を多く見かけました。
北海道開拓から150年。開拓者精神みなぎる十勝の農業
農業一戸の所有面積はヨーロッパと同等の約40ha
北海道の全面積の13パーセントを占める十勝地方。面積は10,831.24km²です。農耕地は2,551km²で、全国の耕地面積の約5%を占めています。十勝平野で行われる大規模農業は、農家1戸あたりの所有面積が約40haで、ヨーロッパの農業形態と同様の経営規模というのですから、その規模の大きさがわかります。
いまでこそ国内有数の酪農と農業の生産地帯になった十勝ですが、ほとんどの土壌は、朝の連続テレビ小説「なつぞら」の設定の通り、火山灰性土壌で生産性の低い土地だったのです。
北海道150年の歴史と十勝の農業
北海道の自然の厳しさに耐え忍びながら、開拓者一世はこの不毛の土地に、鍬を入れて畑を耕し、河川の改良にも力を入れました。そして幸いにも、冷涼な気候が酪農にピッタリだったこと、「十勝晴れ」という言葉があるように年間2,000時間を超える日照時間があること、大雪山系、日高山系、石狩山地から支流が集まり水源になる水源が豊富なことなど、自然条件が揃っていたのも農業を興隆させた要因でした。
360度カメラTHETAで撮影!中札内村 枝豆畑と農道
帯広空港からほど近い地域が中札内村です。8月〜9月は枝豆の収穫時期。冷凍枝豆は、国内有数の出荷量を誇ります。
2019年9月10日十勝の中札内村 枝豆の畑! 素晴らしいお天気だった! #十勝 #中札内村 #枝豆 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
2019年9月10日午後。十勝晴れの中札内村の枝豆畑の農道で撮影。
北海道と命名されてから150年。長い年をかけて十勝は痩せた土地を肥沃な大地に転じ、豊かな農業地帯となって、北海道を代表する憧れの大地になりました。
フードバレーとかちをめざして
今も十勝では、次代に向けた土壌機能を増進させる努力が続けられています。農業に関連する大学や研究機関、企業などが集約し、農業の未来を作るフードバレーとしての役割を担うために行政としても力を入れています。
出典:
帯広市公式サイト
十勝の農業と馬
十勝の開拓の歴史は、馬と共にありました。荷物を運んだり農耕で働いたりする馬が、当時から活躍していました。日本和種の「どさんこ」は開拓期の最初から人共に暮らしていて、開墾のときに土地に埋まっている木の根を抜く時や、重い荷物を運ぶのに働いていました。
実は「どさんこ」は北海道にルーツがあるのではなく、夏に東北地方から『南部馬』という馬を連れて入植したのが始まりなのだとか。南部馬たちが、北海道の気候に適応していったのがどさんこのルーツといわれています。
ちなみに「帯広ばんえい競馬」で荷物を引いてレースに望むのは「ばん馬」。農耕馬として海外から輸入され、交配されました。
360度カメラTHETAで撮影!十勝牧場展望台
十勝牧場展望台 一頭まだ寝てる! #ばんば #どさんこ #帯広 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
2019年9月11日午前8時半頃の十勝牧場展望台の様子。色も大きさも様々。大家族のように群れでいました。圧巻です。うずくまっているのは、おそらく仔馬であろうと思われます。見渡すと遠くにも放牧されている馬の姿が見られます。撮影した360度画像をぐりぐりと操作しながらご覧ください。
十勝牧場展望台(独立行政法人|家畜改良センター十勝牧場)
十勝牧場は1910年(明治43年)当時の内閣にあった馬政局が管轄し、日本の原種馬の改良と繁殖を目的にした「種馬牧場」として創設されました。戦後は「農用馬の改良業務」に引き継がれ「めん羊の改良・増殖」「飼料作物種子の原種供給」「肉用牛、乳用牛の改良業務」が順次加わり、現在に至っています。現在の面積は4,100ha。創設当初はその倍以上の9,620haでした。
十勝牧場の敷地内の高台には展望台が設けられています。山々の裾野に広がる十勝平野の展望と牧場内に放牧されている馬に北海道を感じます。馬は人懐っこくて近くまで来ますが、けっして触らないように!
十勝平野からは遠くに山並が望める
十勝平野から見える山は、北に大雪山系の南麓、西に日高山系、そして十勝の然別の山々です。筆者が訪れて360度画像を撮影したのは、扇ヶ原展望台です。
帯広駅から十勝平野を横切り、車で1時間ほどで到着できる然別の山にある展望台。この先に、北海道で一番高い標高にある自然湖「然別湖」があります。
THETA SCで撮影。編集アプリTHETA+で編集。2019年9月11日
ここ扇ヶ原展望に到着したのは朝の7時。シンガポールからの北海道が好きな旅人がテント泊をしていました。自転車で標高770メートルまで登ってきたツワモノです。360度画像でご覧ください。
360度カメラTHETAで撮影!扇ヶ原展望台 鹿追町北瓜幕
十勝の扇ヶ原展望台。シンガポールの旅人がテント泊してました。握手して写真を取り合って国際交流(笑) 2019年9月11日朝7時 #北海道旅行 #道東 #十勝 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
最後に
朝の連続テレビ小説「なつぞら」の舞台になった十勝の9月。いかがでしたでしたか?360度カメラTHETAで撮影は、臨場感をつたえるのに役立てていただます。リコーの360度カメラTHETAをぜひご活用ください。
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