スマホに挿すだけ!Android対応のスマートフォン直挿し360度カメラ3選
技術の進化が加速する中でカメラ業界にも様々な変化が日々生まれていますが、それは360度カメラも同様です。中国の企業が手がけている「Insta360」が販売しているシリーズなどが有名ですが、昨今はスマートフォンに挿して使うタイプの珍しい全天球カメラも続々と増えてきました。今回はそんな、いわゆる「直挿し」タイプのAndroid対応360度カメラをまとめてご紹介していきます。
AndroidとiPhoneそれぞれに対応しているスマホ直挿し360度カメラの最新情報はこちら!
本記事の内容
Insta360初のAndroid対応モデル「Insta360 air」
初めにご紹介するのは冒頭でも名前が上がったInsta360です。このシリーズを手がける中国のShenzhen Arashi Vision社は勢いが凄まじく、2019年中には日本支社も設置されることが決まっています。
日本国内でも人気を集めていますが、世界的なシェアを見ても、今最も勢いのあるシリーズと言えるかもしれません。そんなInsta360シリーズは、幅広いユーザーが360度カメラに満足できるように、多様な価格、性能の360度カメラを展開しています。プロカメラマンや法人向けの数十万~数百万円するような業務用カメラから、個人のカメラ好きが普段使いできるような数万円のものまで、本当に多種多様です。
そして幅広いのは形状も価格同様幅広いものとなっています。360度カメラとして完全に独立しているものや車のルーフに乗せられる大きなもの、そしてスマートフォンに挿して使えるものまで、ユーザーを飽きさせることがありません。
そんなInsta360の展開している360度カメラで直挿しできるタイプ。そしてAndroidに対応している機種としては「Insta360 air」があります。正確には「Insta360 ONE」もAndroidに対応しているのですが、ONEをAndroid端末で使用する際には変換アダプターを準備する必要があります。
Androidの中でも端子には「Type-C」と「Micro USB」がありますが、こちらは購入時に選択することになるので、事前にしっかりと確認しておくようにしましょう。26.5gという重さはシリーズの中でも最軽量を記録しており、スマートフォンとセットで携帯するのに適しています。
SNSへのアップロードや3Kでの撮影、動画配信など機能も充実しており、ピンポン球台の小さなボディの中に必要十分な性能がぎっしりと詰まっています。本体は球状で可愛らしく、一見するとスターウォーズに出てくる「BB-8」を彷彿させます。
価格は約2万円と非常にリーズナブルですが、日本国内のサイトでは現在黒色のみを取り扱っている状態です。他の色も展開されているので、どうしても黒色以外が欲しいという場合は、公式サイトから購入するしかありません。その場合は日本語によるサポートが受けられないので、注意してください。
Androidに挿して使えるVRカメラ「OMNI shot mini」
続いてご紹介するはAndroidに挿して使えるVRカメラ「OCAM-VRU01BK」、通称「OMNI shot mini(オムニショットミニ)」です。
スマートフォン直挿し360度カメラ – OCAM-VRU01BK
こちらも税込3万円以内とリーズナブルで、「Insta360 air」同様球体のような本体が印象的です。最大3Kでの動画撮影に対応している他、撮影した映像をVRグラスでVR体験できるのが特徴です。
YouTubeやInstagram、facebookやLINEといったSNSへの投稿にも対応しているので、家族や友人への共有も楽々です。カジュアルな用途に最適な360度カメラですが、その性能は本格的で、ライブ配信にも対応しています。
販売サイトでは実際に撮影した動画サンプルを確認することができますが、とても美しく撮れているのが分かります。通常ビューの他に「リトルプラネット」、「クリスタルボール」、「パノラマ」の3つから撮影モードを選択することができるので、シーンに合わせて色々な写真や動画を撮影することが可能です。
本体とAndroid OSのスマートフォンさえ用意すれば、すぐに撮影を開始することができるのも嬉しい点です。360度カメラとして独立している機種とは異なり、「OMNI shot mini」は撮影データをスマートフォン側に保存するため、あれこれと準備する必要がないのです。
スマートフォンに保存する際も、本体に保存するかSDカードに保存するかを選択できるため、スマートフォン側の容量が不安だという人でも安心して使うことができるようになっています。
充電不要な小型カメラ「撮ラピコ」
お次は雑誌などでも度々紹介されている「撮ラピコ(トラピコ) 360度カメラ」をご紹介します。こちらはこれまでご紹介した2つとは異なり、丸みを帯びた四角い形状をしています。
720°(水平360°+垂直360°)パノラマ撮影できるカメラ 撮ラピコ(トラピコ)スマホ直挿しでSNSへ簡単投稿
重量は21gと、スマートフォンに挿しても存在が気にならない軽さで、VR体験やSNSへのアップロードにも対応しています。「撮ラピコ」は現在ヤフーショッピングやAmazon.comといったオンラインの通販サイトで販売が行われています。
Amazon.comで確認したところ、2019年10月現在価格は6,101円(送料660円別)と、驚きの安さです。販売を外部に委託し、最低限の広告で済ませることによって、この機能でありながら低価格での販売を実現しているのかもしれません。
本体はスマートフォンから給電をする仕組みになっているので、事前に充電をする必要もありません。旅先に取り敢えず360度カメラを持っていきたいという人や、低価格で360度カメラデビューしたいという人にはかなりオススメの一品です。
持たない時代に適合した360度カメラ
スマートフォンの台頭、小型カメラの進化によって影響を受けた業界は多く存在しますが、カメラ業界もその一つです。高画質化が止まらないスマートフォンのカメラが注目を集めるのに従って、大型の一眼レフやミラーレスカメラ、そしてコンパクトデジタルカメラでさえも持ち歩かなくなったという人が増えていきました。
デジタルズームと光学ズームの違いは大きいですから、被写体によってはスマートフォンでは不十分と感じる人もいますが、日常使いではそれを気にする機会も多くありません。公衆電話が姿を消したように、これからはカメラというものを単体で持ち歩く人がますます減っていくかもしれないのです。
そんな中で、直挿し型の360度カメラは、まさに今の時代にマッチした製品と言えるのではないでしょうか。スマートフォンと差別化を図るのではなく、そこに上手に寄り添うことでニーズを見事に確保しました。
また、360度の写真は現在のスマートフォンでは撮影できないので、360度カメラそのものも特殊な存在と考えることもできます。SNSの存在も大きいでしょう。自分で見て終わるのであれば、360度カメラを持ち運ぶモチベーションも中々上がりませんが、撮ってからSNSや第三者に広げるということが、写真の新しい楽しみ方を創生したと考えることができます。
ですがもう数年したら、もしかした360度写真を撮影することのできるスマートフォンというものが登場するかもしれません。「昔はスマホで360度写真を撮れなかったから直挿しの360度カメラを使っていたんだって」なんていう会話が行われる未来が訪れるかもしれないのです。そうなったとき、360度カメラを作り出す企業が次にどのような一手を打ち出すのかにも注目したいところです。
終わりに
今回はAndroidに特化して直挿し360度カメラをご紹介しましたが、iOSに対応しているモデルも含めれば、その種類は更に膨れ上がります。一見ニッチな分野に感じられますが、スマートフォン一つで生活が事足りる時代だからこそ、今後は直挿し360度カメラ市場も更に勢いを増していくかもしれません。
スポンサーリンク