ファン待望!GoProから360度カメラ「GoPro Max」発売

筆者:阿久津 碧

360度カメラが注目を集める中で、様々なメーカーが360度カメラ市場に参戦するようになってきました。アクションカメラで有名なGoProもそんなブランドの一つです。「GoPro Fusion」で鮮烈な360度カメラデビューを飾った同メーカーが、今度は新しい機種を打ち出してきました。その機能や特筆するべき点について見ていきましょう。

Fusionの後継機「GoPro MAX」

GoProが手がける360度カメラの最新機種「GoPro MAX」が10月25日から販売開始されました。

MAX(マックス) GoPro ゴープロ | 日本総代理店 タジマモーターコーポレーション

見た目は「Fusion」とよく似ていますが、性能面に関しては大幅なパワーアップを遂げました。製品名にちなんで施されたMAXなパワーアップを順番にご紹介します。

Max HyperSmooth (マックス ハイパースムーズ)

Max HyperSmooth (マックス ハイパースムーズ)とは、一言で表すと水平維持機構のことです。不安定な場所で行われた撮影や、動きのある場所で撮られた映像も、まるでジンバルを用いたかのような安定感で記録することができます。

公式サイトでは、マウンテンバイクに乗りながら崖を下っていく映像が紹介されていますが、ヌルヌルとした動きは本当に圧巻です。地面から伝わる振動などを一切感じさせない映像は、迫力を損なわず、観る人にストレスを与えません。「シルクのように滑らかなシネマティックスタイルの映像を撮影できる」というコンセプトで紹介されていますが、そのキャッチコピーにマッチした完成度となっています。

Max TimeWarp (マックス タイムワープ)

360度での撮影モードとHEROモードの両方で、スムーズなタイムラプスモーションビデオを撮影するのがMax TimeWarp (マックス タイムワープ)です。

HEROモードを使用することで通常速度の撮影も入れ込むことができるため、映画のワンシーンのような撮影も自由自在に行えます。こちらも公式サイトでは、街中をダイナミックに撮影している動画がサンプル動画として掲載されています。

ドローンなどにMAXを乗せて撮影しているのでしょうか。まるでアメコミヒーローにでもなったような、浮遊感のある映像体験ができます。自動で速度調整をしてくれる上、タップで簡単に編集もできるので、オリジナルのムービーを簡単に作成できます。

Max SuperView (マックス スーパービュー)

従来のSuperViewよりも更に画角を26度広げた広角撮影がMax SuperView (マックス スーパービュー) です。MAXではこの他に「広角」、「リニア」、「狭角」など、合計4つの画角を選択することができるようになっています。同じ被写体でも画角を変えることで見え方が全く異なるものになるので、そのシーンにあった最適な画角を見つけてみましょう。

上記の機能はMAXが有している素晴らしい機能の一部ですが、その性能の高さは十分に伝わったのではないでしょうか。そしてこれだけのスペックを実現しながら、MAXの価格は6万円台とかなりお値打ちです。

これまでの集大成のようなカメラ

「GoPro MAX」はこれまでのGoProシリーズの集大成のようなカメラです。まず、一台で360度撮影、広角撮影の両方をカバーしているので、幅広い用途に対応することが可能です。その上でアクションカメラらしい機能も損なわず、防水ケースに入れない状態でも5メートルまでの防水を実現しています。

Fusionには実装されていなかった「タイムワープ」も搭載されているので、アクションカメラとしてメインに使いたい人にもオススメできます。タイムワープとは、カメラ側が一定間隔でシャッターを切り、その写真を自動で結合してくれる機能です。似たような機能でタイムラプスというものがあり混同されがちですが、タイムラプスは定点撮影を行うのに対して、タイムワープは動き回りながらの撮影に対応しています。

旅行の撮影だけでなく、動画配信者などの投稿用動画にも欠かせない機能なので、様々な層のユーザーから重宝されるGoProの代表的な機能の一つです。小さな本体には6つのマイクが付いているので、映像だけでなくリアルな音も集めることができます。楽器の演奏を録音したり、ライブの様子を収録したり、本当に様々な利用シーンが考えられます。

6つのマイクは周囲の音を記録する以外に、音声コマンドにも役立ちます。MAXは15カ国の言語に対応していて、13種類のコマンド操作を行えます。「GoProビデオスタート」や「GoPro写真」と口にすれば、両手が使えない状態でも簡単に撮影を行えます。

そしてGoProといえば、しばしば自撮りのしにくさが機種によっては問題視されますが、MAXではその心配もありません。ボディには小さいながらもタッチパネルに対応したスクリーンが付いているので、レンズが捉えている映像をリアルタイムで確認しながら撮影することができます。このように痒いところに手が届くMAXは、これまでのGoProシリーズの集大成とも言えるモデルで、とてもバランスのとれた逸品となっています。

360度映像を通常映像にも変換できる

MAXの特筆すべき点として忘れてはならないのが、再フレーム機能です。再フレーム機能とはGoProアプリを使うことで、360度撮影された映像を通常の写真やビデオに変換する機能のことです。360度の映像や写真は迫力も見ごたえもありますが、時には平面的に撮影することで、より魅力が伝わることもあります。

しかし撮影の段階でどちらの撮影方法が適しているのかを見極めるのは簡単ではなく、動画や写真を見返してから後悔するケースも少なくありません。360度で撮影した後、通常のカメラでも撮影し直す時間的余裕があれば一番いいかもしれませんが、そんな余裕がないときに再フレーム機能は活躍してくれます。

再フレーム機能はアプリを使えば誰でも簡単に使用することができます。多彩な撮影モードがあるからこそ、編集の奥深さも楽しみがいがありそうですね。編集機能だけでなく、撮影機能でも360度カメラとアクションカメラ、両方の機能を備えたMAXだからこそできるものがあります。それは迫力のパノラマ撮影です。

「PowerPano」という機能を使えば、270度のパノラマ写真をワンクリックで簡単に撮影することができます。360度カメラ特有の広角レンズを用いれば、面倒なパノラマ写真も気軽にバシャバシャ撮影できるわけです。iPhoneなどのパノラマ機能を使うと、スマートフォン本体を平行に動かす必要がありますが、MAXなら当然そんな手間もかかりません。

スポーツをしながら、旅に出ながら、素敵な瞬間を撮りたくなったらポケットからMAXを取り出して、シャッターを押すだけで完了する。まさに驚きがMAXのアクションカメラです。まだ発売されたばかりのカメラなので分からない部分も多く、今後更に素晴らしい点や、反対に弱点などが見つかるかもしれません。

ですが現時点でMAXの評価はとても高く、購入する価値が十分にある一台だと結論付けることができます。国内で実機を触れる場所は沢山あるので、気になる人はまず実機を触ってみるのもいいかもしれません。

終わりに

私自身、GoProシリーズに関係する様々な記事をこれまでにも執筆してきましたが、今回のMAXはその中でも飛び抜けて素晴らしい機種だと感じています。多様な撮影モードや編集機能を有しながら、価格はこれまでのシリーズと大きく変わることなく製品化を実現している点など、迷わず購入したいと思わせてくれる商品ではないでしょうか。360度カメラ、アクションカメラのどちらかを欲しいと考えているユーザーは、全てが詰まっているMAXを是非手に入れてみてください。

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